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9月の過ごし方(小6・小5・小4以下・学年別アドバイス)

中学受験 国語

厳しい暑さの夏期講習が終わり、いよいよ9月がスタートします。 夏休みにたくさん頑張ったからこそ、「秋からの学習はどう進めればいいの?」「成績に変化が出るのはいつ?」と不安や焦りを感じやすい時期でもあります。国語という教科は、ただ闇雲に問題を解くだけでは成果が出にくいものです。 しかし、9月の過ごし方を少し意識するだけで、秋以降の成長が垣間見ることができます。今回は、小6・小5・小4以下の学年別に、今日からすぐに実践できる具体的な過ごし方をお伝えします。

目次

6年生 志望校対策と解き直しの質を極める

小6にとって、9月は過去問演習と志望校別特訓が本格化する時期です。ここで最も大切なのは、量に逃げず解き直しの質を極めることです。模試も重なるので忙しい時期になります。過去問題のやりっぱなし(自己採点で終わり)は避けるようにしましょう。

9月のポイント:解き方のルール決めと対比読み

過去問を解き始めると、時間の足りなさや記述の難しさに焦りが出てきます。ですが、時間がないからと文章を雑に読み散らかす癖がつくと、失点につながります。

  • 具体例:撤退ルールを事前に決める
    • テスト開始前に、物語文に25分かかったら、たとえ途中でも必ず次の論説文に進むというルールを1つだけ決めて臨みます。時間を気にして焦るのではなく、時間を区切ることで最後まで解ききる集中力を養います。
  • 具体例:難解な論説文は対比の言葉に丸をつける
    • 難しい言葉が並ぶ文章が出てもパニックにならず、昔と今、日本と西洋のように、対比されている2つの要素だけに注目します。対比されている言葉や語句に線を引いたり、本文中の昔に〇、今に△と印をつけるだけで、1回で文章の骨組みがつかめるようになります。(線や印の引きすぎは注意です。)

遠目から見て問題用紙が線や印で芸術作品のようになってしまう場合、構造がつかめていない場合があります。この場合は作業になり時間の無駄です。記憶に留められることが設問を解くためであることを親子で話し合いましょう。

保護者の方へ

過去問の点数に一喜一誘する必要はまだありません。どこで時間が足りなくなったのか、なぜその選択肢を選んでしまったのかという思考のプロセスを親子で振り返ることが、一番の合格への近道です。過去問題集やホームページで受験者平均点、合格者平均点が学校毎にわかりますが、あくまでも先輩方の当日の得点です。全教科で当日届くにはどうしたらいいかという視点で近づけていきましょう。得意な教科は受験者平均点、合格者平均点+いくつだったか、あと少し加点できたかどうか、そのために度の単元をどのくらい今一度カバーするかを押さえておくことです。(きりがなくなるので線引きが必要です。)

5年生 なんとなく読めるからの脱却と暗記法の見直し

小5の9月は、塾のカリキュラムが一気に難化し、文章の抽象度も格段に上がります。これまでの感覚読みが通用しなくなる最初の壁です。

9月のポイント:指先読みと1秒口頭テスト

解き直しならできるのに本番で時間が足りない、2回読めば理解できるというお悩みが一気に増えるのがこの時期です。流し読みを防ぎ、アウトプット中心の学習に切り替えましょう。

  • 具体例:鉛筆の先で文の区切りをピタッと止める
    • 読解中、〜だけど、〜だからといった接続詞や、句点(。)のところで、鉛筆の先を紙にピタッと一瞬止めさせます。視線を物理的に止めることで流し読みや読み飛ばしを防ぎ、結果的に1回で深く理解できるようになります。
  • 具体例:漢字・語彙・は1秒口頭即答でチェック
    • 赤シートで隠してじっと見るだけ、作業的に何回もノートに書く暗記はやめましょう。(3回までがお勧めです。)問題を見て1秒で読みや意味を口頭で言えるかテストします。言えなかったものだけを白紙に書いて覚える形にすると、短い時間で確実に定着します。お子様によって記憶の定着方法は様々ですが、再現性が低いものは書く時も工夫が必要です。どうやって書くか、スピード、ペンの濃さ、姿勢、音読など、お子様の認知によって定着度は異なります。緊急度が常に高いということはないのが漢字語句ですが、安定した得点がとれるのはだいたい10問中5問以上、6~8問正解、8問以上正解ができる3レベルがあるとしたら、それまでの努力の仕方と労力はかわります。

保護者の方へ

小5の秋は最も学習負荷が高まる時期です。全部を完璧に付き合う必要はありません。お子様が一通り覚えたあとに、仕上げの3分間だけお父様・お母様が口頭テストの出題者になってあげるだけで、お子様の集中力と定着度は跳ね上がります。

4年生以下 言葉の引き出しを増やし、読書体験を広げる

小4以下の段階で最も重要なのは、テクニックではなく語彙力と文章を楽しむ気持ちです。

9月のポイント:日常会話への落とし込みと場面想像

どれだけ記述の型を覚えても、言葉そのものの意味を知らなければ深い読解はできません。

  • 具体例:塾で習った言葉を家庭の会話で使ってみる
    • 塾のテキストに出てきた安堵する、矛盾、もどかしいといった言葉を、日常会話で使ってみます。例えば、宿題が終わって安堵したね、言っていることが矛盾しているよ、のように会話の中で使うことで、生の言葉として頭に残ります。
  • 具体例:漢字や言葉は短い文で覚える
    • 単語だけで暗記するのではなく、その言葉を使った短い文を作らせます。例えば、絶交という言葉なら、友達と絶交して悲しいのように場面と一緒に覚えることで、読解で使える生きためんつになります。

保護者の方へ

低学年〜小4までは、テストの○×で一喜一憂する必要はありません。この主人公、なんでこんな行動をとったと思う?と、親子で物語の感想を言い合うような会話の積み重ねが、将来の強い国語力の土台になります。物語・小説の素材文のレベルは学年が上がるごとに心情語のレベルも上がってきます。この時期に少しずつ心情語を受け入れられると登場人物の言動に着目しやすくなります。

まとめ 

秋のスタートダッシュは小さな工夫から

9月は、どの学年ににとっても次のステップへ進むための大切な切り替えの時期です。

  • 6年生: 撤退ルールを決め、対比に注目して解き直しの質を高める
  • 5年生: 鉛筆の先を止めて流し読みを防ぎ、1秒口頭テストで覚える
  • 小4以下: 習った言葉を日常会話で使い、場面と一緒に覚える

最初からすべてを完璧にする必要はありません。まずは今日からできる1つの具体例から始めるきっかけになれば幸いです。お子様が秋からの学習で大きく飛躍できるよう、応援しております。

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