絵本で中学入試の国語読解力を身に着ける方法

絵本から入試読解力をつける

中学入試の国語読解を強化するための方法を絵本を活用して何回か紹介しています。読解問題は合格に影響を与える重要なポイントです。本ブログでは、独自の読解テクニックを一部公開しており、読解力を向上させるヒントを提供しています。親子で活用し、子ども自身の解答パターンを蓄積し、応用できるよう手助けになれば幸いです。

目次

1. 絵本選定の重要性と基準

中学入試の国語読解を行う際には、当然ですが絵本の選定は重要です。適切な絵本を選ぶことで、子どもが興味を持ち、理解し、自分のことばで説明できる能力を培います。絵本を選ぶ際には、生徒の年齢や興味関心、読解力のレベルに応じたものを選ぶことが必要です。また、物語の内容や登場人物の背景、文体なども考慮し、子どもがより深く理解しやすい、または一歩大人の絵本を選定しましょう。

絵本選定の重要性と基準は、生徒の興味を引きつけ、読解力を向上させるために重要です。以下に、その基準を3つのジャンルに分けて紹介します。

  • 1.物語性のある絵本
    物語性のある絵本は、生徒たちの想像力を掻き立て、ストーリーテリングの能力を向上させます。例えば、「赤ずきん」や「三匹のこぶた」などの伝統的な童話は、就学前に読んでいるご家庭がほとんどだと思います。登場人物や事件に興味を引かれることで、生徒たちの読解力を高める助けになります。絵本のストーリーが生徒たちの関心を引くことが重要であり、それに基づいて選定することが必要です。※ストーリーテリングとは、物語や体験談を通じ聞き手に強い印象を残す手法。 ロジックを重視するのではなく、聞き手の感情にアプローチし共感を得ることを目的としており、さまざまなビジネスシーンでも効果的に活用されています。
  • 2.感情や心理を描いた絵本
    感情や心理を描いた絵本は、登場人物の内面や感情の変化を理解することを促します。例えば、「くまのがっこう」や「ぐりとぐら」などの絵本は、登場人物の心情や友情の描写を通じて、子どもが他者の視点から物事を見る力を育むのに役立ったはずです。その続きになるような本を探しましょう。子どもの感情や心理に共感を呼び起こさせそうな本が重要です。
  • 3.教訓やテーマを含む絵本
    教訓やテーマを含む絵本は、子どもの価値観や倫理観を育てるのに役立ちます。例えば過去のブログを参照いただければと思います。絵本が子どもにとって示唆に富み、考えさせられるテーマを含んでいることが重要です。

これらのジャンルを考慮しながら、絵本を選定することで、子どもの興味を引きつけ、読解力を向上させることができます。長めの物語小説を子どもに与えて、受け身すぎる場合は、絵本が有効です。親としてもさっと一読できるので家族間共有ができることが大きいです。

2. 読解問題の設計とバランスの取り方

読解問題の設計においては、バランスの取れた構成が重要です。文章の内容を十分に理解しているかを問う基礎的な問題から、文章の背景や登場人物の心情を読み取る推測問題、さらには作者の意図やテーマを考察する問題など、幅広い難易度やタイプの問題を組み込むことが必要です。また、適切な分量の問題を設定し、生徒の読解力を総合的に評価することが重要です。問題のバランスを取ることで、生徒たちが文章をより深く理解する能力を養うことができます。

読解問題の設計にはさまざまなタイプの問題があります。以下に、その例を3つ挙げます。

1.基礎的な理解を問う問題
例えば、文章中の特定の情報を抽出する問題があります。生徒に対して、物語の中で主人公がどのような行動をとったか、あるいは特定の出来事が起こった理由を尋ねることがあります。このタイプの問題では、生徒が文章を理解し、主要な情報を把握しているかどうかが評価されます。

2.推測力や論理的思考を問う問題
このタイプの問題では、文章中に明示されていない情報を推測したり、登場人物の心情や意図を読み取ったりする能力が求められます。例えば、登場人物の行動や言動からその心情を推測する問題や、物語の展開に関する予測を立てる問題があります。生徒は文章を読み解くだけでなく、論理的思考や推論力を駆使して答えを導き出す必要があります。当然、問題作成者の視点に合わせた答えが必要です。

3.作者の意図やテーマを問う問題
このタイプの問題では、文章全体から作者の意図やテーマを読み取る能力が試されます。子どもに対して、文章の中心となるテーマや、作者が読者に伝えたいメッセージについて考察する問題が出されます。生徒は文章の表層的な内容だけでなく、背後にある深い意味や作者の意図を理解し、読解力を高めることが求められます。(ここをついてくる中学校が多いので、読むこととr買いすることを同時に行うよう促してあがてください。

これらの問題タイプを組み合わせることで、生徒の多面的な読解力を評価することが可能です。

3. 子どもへのフィードバックと指導法の工夫

子どもへのフィードバックが欠かせません。まずは可能な限り親子で読みあって意見交換をしてみましょう。一般的に物語・小説につながるのが絵本です。普段の読解問題を解いた後には、正誤のみならず、子どもがどのようなプロセスを経て答えに至ったのかを理解し、適切な解説や指導を受けてきたかを確認することが重要です。(塾や家庭教師が行ってくれることが多いですが、十分かどうかは子ども自身が再現できるかにかかっています。)また、読解力を向上させるための指導法がどうなのかも確認が必要です。例えば、生徒たちに自分の意見や感想を述べさせる授業がなされているか。これは、より深い読解力を養う訓練時間があるかということです。さらに、定期的な読解力のテストや、読書活動を通じた積極的な学習の促進を組み合わせ、語彙を増やし、説明も論理的に時間内で文字数を仕上げることができるよう、個性や学習スタイルに合わせた学習を行うことで、読解力の向上を図ることができます。(これは主に塾や家庭講師の先生から家庭でお願いされていることが多いかもしれません)

絵本は、短い時間で中学受験に向けて読解力や理解力を高めることがだけでなく、人間性や社会性について考えさせる素晴らしいテーマを提供しているものが多いです。物語、小説が重めに感じることがあれば、さっと1冊親子で読みコミュニケーションをとることをお勧めします。

ところでお小遣いは電子マネーですか?一緒に絵本をプレゼントするのもいいですね。特に国語が苦手な子どもには小説は勉強の押しつけを感じさせてしまいますので要注意です。

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