前回は文字を書く時に気をつけるべきこととして中学受験において、小学校4年生までには整えておきたいことについての話でした。今回は書くスピードについて、触れていきます。意外とこだわっていない場合が多いですが、アスリートと同じような考え方として参考になれば幸いです。
原稿用紙1枚、読む時間と書く時間がそれぞれどのくらいのスピードで進められるか。これは説明的な書き方と物語・小説的な書き方によって、ある程度かかる時間の目安は必要です。説明文の方がまとまっているので時間がかかるくらいはわかっていますが、この目安がない場合、特に国語の成績が思わしくない子どもには個々の文章読解や記述問題において大きな影響を及ぼします。問題を読むとき、答えを書くときに時間の目安がたっているかどうかわかっていて取り組んでいるかどうか、とりあえず時間内になんとなくで済ましていたら振り返るチャンスです。
例えば、男子校で記述対策として有名な麻布中、武蔵中、駒場東邦中について。物語文一題のみの出題をする学校として有名です。(武蔵中は例外もありました。)8000文字を越える文章もいくつか出題されています。400文字の原稿用紙20枚分です。問題を答えるときには読んだ部分を忘れている、読み返せずに焦るということも起こりえます。しかも、特に麻布中や武蔵中は記述中心なので読み解き、書ききる力が必要です。採点していて、「どれもこれも記述の答えが似たり寄ったりで面白くない。」という学校の先生もいらっしゃいますが、自分のことばで書けているかどうかなので論理的に解答できていれば問題はないです。
一般的には説明的文章、文学的文章の2題の出題が多く、設問形式も抜き出し・選択肢・記述など模擬試験に近い学校が多いです。2題合わせてで8000字を越えることも珍しくく、記述が多い学校とは違い、長文で時間をとらせることと、正答率の調整、採点業務も兼ねて総合的に難易度調整のためもあるのかなと個人的には思います。
1. 書くスピードを意識する。
速く書いたり、手を動かし過ぎたりすると、文字が乱れやすくなり、読みにくくなってしまいます。一方で、ゆっくりと丁寧に書くことで、文字が整然とし、読みやすさが向上します。ただし、ゆっくりしすぎると時間がかかりすぎるのでテストで時間内に書くことについて意識はしないといけません。
文字を書く | スピードが速い場合 | スピードがゆっくりな場合 |
---|---|---|
メリット | 時間を節約できる。 | 文字が乱れにくく、読みやすい。 |
デメリット | 文字が乱れやすく、読みにくい。 | 書き上げるまでの時間がかかる。 |
急ぎすぎると誤字・脱字が多くなる。 | 書き直す時間が作りにくい。 |
2. 書く時のコツ。
①筆圧の調整
適切な筆圧を保てち、文字の太さや濃淡を均一にする。どこかが濃すぎてもどこかが薄すぎないような書き方がコツです。
②姿勢
正しい姿勢を保ち、腕や手首をリラックスさせ、文字を綺麗に書く。前かがみになりすぎると視力低下にもつながりますので予防にもなります。解答欄の枠全体が見えている中で書くとよいです。具体的には自分の握りこぶしが見える状態で書くと伝えていることが多いです。鉛筆の先だけ見て書くことに集中していると姿勢が悪くなります。
③文字の大きさと間隔
文字の大きさや間隔を一定に保つことで、文体を整える。①②とも関連します。
文字の大きさや間隔は、読みやすさや美しさに影響を与える重要な要素です。漢字、ひらがな、カタカナをどのように書くとよいかついて説明します。既に実践している場合はテストや宿題等の書いたものを改めて見てください。漢字の大きさは、一般的にひらがなやカタカナよりもやや大きめに書くとバランスがとりやすいです。特に画数の大きいものを含め、文書全体の統一感を保つために、一貫した大きさで書くことが重要です。個人的には「石川県と沖縄県」をお勧めしています。ひらがな、カタカナは漢字よりもやや小さく書くと相手に読みやすくなります。かな同士が小さく密集しすぎると、読みにくさや見た目の乱れが生じる可能性がありますので、間隔にも注意が必要です。
3. まとめ
文字を書く際には、スピードと品質のバランスを保つことが重要です。適切なスピードでゆっくりと丁寧に文字を書き、筆圧や姿勢を適切に調整することで、綺麗な文字を作ることができます。文字の大きさや間隔にも注意し、文章全体が整然と見えるように心がけましょう。もし、テスト直しで子どもの役に何かたてるかということがあれば、アドバイスとして漢字と語彙をまとめておき、どこかのタイミングで1回見せることを勧めています。基本は子ども自身でやることですが、大きなテストの前に見せる、お守りとして持たせる。トイレの見える位置に貼っておく等が有効です。
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