「ことばの意味」を理解し、使いこなすには?①慣用句編

中学受験において、言葉の意味や表現に関する問題は欠かせません。その中でも、よく出題される「ことばの意味」の問題は、子供たちが日常的に耳にする表現や言葉の裏に隠された意味を理解する力を養う上で重要です。今回はその一例として、「鳥肌が立つ」という慣用表現を取り上げ、その意味や由来について詳しく解説していきます。

問題:「鳥肌が立つ」という表現の意味を20~30文字で答えなさい。

解答:「鳥肌が立つ」という表現は、「緊張や興奮している時に皮膚がブワッと起こること」を指します。一般的には、肌がチクチクとした感覚を伴います。

解説:この表現は比喩的な表現であり、その語源は実際の鳥が寒い時や驚いた時に羽毛が立つ様子からきています。人間の肌が似たような状態になることから、「鳥肌」という表現が生まれました。皮膚の毛穴周辺の筋肉が収縮して起こる現象であり、自律神経系の反応の一部としても知られています。最近は若い方が「サブイボ」という表現をするのを聞きます。ことばの進化ですね。(鳥肌とサブイボのことばの進化についての文章題として入試に出題されてもおかしくないですね。)

この表現は、恐怖や感動、興奮などの強い感情が起こる時に生じることが多いです。例えば、怖い映画を見たり、感動的な映画のシーンを見たりすると、鳥肌が立つことがあります。また、急に驚いたりした時にも同様の反応が見られます。身体の緊張や興奮が表現される一つの形として、この言葉が使われています。 このように、「鳥肌が立つ」という表現は、身体的な反応と共に、感情や状況を表現するために使われることがあります。中学受験の国語の問題で、こうした表現の意味や使い方を理解することは、読解力や言語能力を向上させる上で役立ちます。保護者や第三者含め、子どもと一緒にこうした表現をに触れながら(体験しながら)、言葉の意味の理解を深めていくことが大切です。

こうした言葉の意味や表現に関する理解は、日常生活だけでなく、受験においても重要な要素となります。子どもたちが積極的に読書や文学作品と触れ合い、さまざまな言葉や表現を学んでいくことは、言語能力を向上させるうえで非常に有効です。是非、日常生活の中でこうした表現を見つけて、一緒にその意味や使い方について考えてみてください。

クイズ 一のつく四字熟語を60秒以内に10個書きなさい。

できましたでしょうか?

なかなか60秒で10個を思い出して書くのは大変です。

例えばですが以下に挙げます。 

  1. 一石二鳥(いっせきにちょう):一つの行動で二つの利益を得ること。
  2. 一挙両得(いっきょりょうとく):一つの行動で二つの利益を得ること。
  3. 一心不乱(いっしんふらん):一つのことに心を集中して、他のことに気を取られない状態。
  4. 一朝一夕(いっちょういっせき):非常に短い時間。一日か一晩の間に起こること。
  5. 一日千秋(いちじつせんしゅう):待ち遠しさや不安で時間が長く感じられること。
  6. 一刀両断(いっとうりょうだん):一つの刀で物事を一瞬で解決すること。
  7. 一心同体(いっしんどうたい):心が一つで互いに共感し合っている状態。
  8. 一触即発(いっしょくそくはつ):わずかな刺激や動きで即座に爆発する可能性がある状態。
  9. 一網打尽(いちもうだじん):一度に多くの人や物を手に入れること。
  10. 一喜一憂(いっきいちゆう):状況や出来事によって、喜んだり悲しんだりすること。

(8までは受験前までには最低限できるようになっていたいところです。)

感のよい方は4.「一朝一夕」を思い出したときに「一〇一●」という形をなんとなく知っており、「一進一退」が先に出てくる方も多くいらっしゃいますね。他に「一期一会」ももちろん正解です!

前回の「国語力向上の秘訣:中学受験に必要な基礎知識と学習法」は→コチラ

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この記事を書いた人

中学受験国語の1:1オンライン指導、ブログを運営しています。

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