「国語力向上の秘訣:中学受験に必要な基礎知識と学習法」

中学受験を目指す子どもにとって、国語力の向上は合格に欠かせない要素です。国語科目では、文章の理解や表現力が問われるため、しっかりとした国語力が必要とされます。保護者が知っておくべきポイントを3つ紹介します

目次

1.読書

子どもが興味を持てるような本を選んで読書を促すことです。様々なジャンルの本を読むことで、語彙力や読解力を向上させることができます。親子で一緒に本を読んだり、読書感想文を書いたりすることで、子どもの国語力を楽しく向上させることができます。

Q 読書量は国語力に比例しますか?

A なんとも言えません。

中学受験において、試験では時間内に文字を読んで文字で答えるため、読解の速度は必要です。文字を覚えてからどのくらいの本や図鑑や、新聞などを読んだかによって、入試における読解力は変わります。説明的文章であれば、話の内容。文学的文章ならば、あらすじや主題が自分のことばで説明できるか。保護者が読んでいないものとしても、保護者自身が我が子の説明が理解できるかということです。読書量と国語力は比例するといいたいところですが、テストにおいての問いに答える力は別物だと考えましょう。

2.漢字と文法

漢字や文法の基礎をしっかりと固めることも地味ですが、国語力向上のポイントです。毎日少しずつでも漢字の書き取りや文法の問題に取り組むことで、子どもの国語力を着実に向上させることができます。保護者または第三者によって、子どもの学習進度を把握し、必要に応じて補習や復習をサポートすることで、国語力の向上に効果的に貢献できます。

Q 漢字は何回練習するといいですか?

1回でかけたものは練習せず、間違えた漢字を3回程度、その場で修正しましょう。

前提条件として、漢字の構造=部首と部首以外のブロックを意識して普段漢字を書いていることです。書き直しノートを作りましょうとよく言われますが、所作としては綺麗ですがすぐ取り組むために間違えた漢字の隣近くに3回必死で書き直すことをおすすめします。「先生!10回書いてきました」と出され私は「間違えたものを3回だけすぐ直したものを見せて」というやりとりを重視して指導していました。

知識問題として別で学ぶ場合は同訓異字語や同音異義語、対義語や類義語はセットで覚えれおくと忘れにくく、かつ、ボキャブラリーも豊富になりますのでお勧めです。例えば漢字を出題する中学校の問題作成者は1問で差をつけなければならないため、誰でもできるもの、難問、識別ができるかどうかで作成することが想定されます。同訓異字語・同音異義語は1問で数種類の漢字をきちんと理解できているかがわかるので入試で差がつくとされ、問題集に知識単元として載っているものが多いです。「タイショウ」を漢字でと問われたら1分以内に6つ以上1分で書ければ中学入試でいえば上位レベルのお子様でしょう。

Q うちの子は、文法が苦手です。どうすればよいですか?

A 文法を本気で学ぶ機会をつくりましょう。

小学4年生までは文節、小学5年生からは文節と単語の違いがわかるかどうかです。小学6年生であれば、きちんと理解できているかどうかは一発でわかります。塾のテキストや参考書等の単元や1週間に追われ、単純に問題をただこなしているだけで体系的に文節と単語をとらえられていない場合があります。きちんと理解できれば、漢字の実力向上と同じく、難易度の高い文章も推測しながら読むことができます。試験中に読解や質問の意味などで思考を中止する状況が少なくなります。文節と単語の区別がつかずに中学校に進んだら、その後、現代文法・古典文法として学習しますが、下地がない状態で学ばなければならないので苦労します。

また、学習時間を確保するために、家庭内の環境づくりも重要です。静かな場所で集中して学習できる環境を整えることで、子どもの学習効率を高めることができます。

3.確認方法

最後に、確認方法です。定期的な模擬試験がいちばん身近な確認です。小テストなどでもよいでしょう。特に、模擬試験では、実際の試験と同様の問題形式や難易度で国語の問題に取り組みます。模擬試験を通じて、子どもは試験に慣れるだけでなく、自分の国語力の向上度を把握することができます。大事なのは時間内でどのように読み、答えたか。時間は足りたのか、足りなかったのならばなぜかなど、模擬試験の結果を分析し、間違えた箇所を改善することで、国語力を着実に向上させることができます。テスト直し=答えの書き直しで終わっていないか?ちょっとむずかしいが楽しいクイズのように再現できるだろうと子どもが自身を持てるような振り返りが必要です。保護者と子どもが協力して、効果的な国語学習を行い、中学受験に向けて自信を持って取り組んでいきましょう。

前回の「『どうして宿題をやらなければならないか?』の答え方」は→コチラ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

中学受験国語の1:1オンライン指導、ブログを運営しています。
受験生の指導、受験相談、指導者向けコーチング指導等が強みです。
「オンライン授業」の詳細はサイトからお問い合わせください。
受験に役立つ本やグッズは楽天ROOM「IN国語教育研究室」で紹介しています。

コメント

コメントする

目次