10歳(小学4年生)までに身に着けてほしいこと2/3

10歳(小学4年生)までに身に着けてほしいこと2/3

前回は、観察力、記憶力、早起き力についての話題でした。今回も3つあげていきます。「自分で決める」、「体を動かす」、「好奇心をもつ」ことです。

目次

1.自分で決める

今日一日、やることを決めましょう。朝が一番よいですが、学校から帰ったらでも構いません。

最初のうちは親が決めて実行するといいです。

次に親子で会話しながら一緒に考える姿勢で子どもが決めるように誘導する。

小3までには、不安定でも、まずは自分で決められるようになるのが理想です。

完璧にできる子どもはほぼいないと思っていいので、親や先生による大人の手助けは必要です。

習い事は宿題のあるものがよい

レッスンを受けるだけで負担がないというものも集中力を高める意味ではよいですが、宿題を一定期間継続することで消化し、自分のものにできる体験が積めます。グループレッスンならば、よきライバルに出会うこともあるでしょう。よい意味でも悪い意味でもグループレッスンで物足りない場合は個人レッスンに切り替えましょう。

一定量を決めたら、体調不良など以外は例外なく取り組ませるようにしましょう。

やりたくない時も当然あるでしょうが、その感情を抑制することも大切です。

ご褒美については家庭でのルールはありますか?短期的には今日一日決めた時にご褒美を設定することをお勧めします。目標に向かって努力することが大切だということを親子で喜べるようになっていれば理想です。習慣化したら、中期的、長期的なスパンに切り替え、最終的にはご褒美はなくてもよいと思います。学校や習い事、塾や家庭教師の先生から認められるようになっていることでしょう。

2.体を動かす

筋肉や骨格が成長し続けているからこそ、体を動かすことは大切です。外遊びやスポーツの習い事等で心身を鍛えるのはストレスに強くなります。

ポイントは「子どもが体を動かすのが好きなこと」をすることです。

環境が合わない場合は、遊びや習い事とのみ直しが必要です。

体を動かすときは思いっきり動かすと気分もすっきりすることを体感していると、受験勉強で集中できないときに、ちょっと体操とか、ランニング等でリセットできることが多いです。ただし、もともとあまり運動したがらない子どもには逆にストレスになります。

3.好奇心をもつ

適切な時期に適切な学習をすることが大切です。

親が良かれと思って先取り学習を子どもにさせることは、よほど上手でない限り、子どもにとっては負担が増えます。学校や塾等で触れた時に、好奇心がうまく働かない場合が多いからです。

算数と国語を徹底的に学習する

具体的には計算や漢字の練習です。繰り返し行うことで基礎力を確かなものにすることです。

計算については、四則演算は確実にできるようになるまで、計算は縦横をそろえて計算する、数字ははっきりと書く、ノートはふんだんに使う。目標として、4年生の終わりまでには目安として分数のかけ算と割り算を反復練習し、できるようになることです。

漢字については部首、組み立てを意識する、訓読みと音読みを意識する、文字は漢字を大きく、ひらがなを少し小さめに書く、意味が自分のことばで理解できたら、類義語や対義語で語彙量を増やす。目標として、4年生の終わりまでには都道府県名は漢字ですべて書かせることです。

この積み重ねがしっかりしている子どもは後々論理的に思考することができるようになります。

有名な話ですが、文章題を方程式を使って親が教えてしまうことがあります。子どもが混乱するので、絶対に避けましょう。算数=算術と考え、方程式を使わないことが中学入試の原則です。

諦めない子どもは強い

「できる」と自然にいえるようになることは簡単なことではありません。この「できる」を体感し、小さな成功体験を積むことです。

その際、競争心を持たせ、他者を認めるということも同時並行します。

マイペースを守りつつも自分の学力をつけていくことです。

他者の足を引っ張るような感情や言動はよくありませんので、そういう場面が来たら、距離をとらせましょう。

成長につれてむやみに否定したり、簡単にはほめないようになっていくことでしょう。

諦めそうなときの対処法:①ヒントをあたえる②ここまでできたらちょっと休憩させる。①②を繰り返して完成させ、「できた」という体験まで導きましょう。

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