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「ご覧になられる」はバツ!?テストにも手紙にも一生使える「大人の敬語表現」をリビングで楽しく身につける親子の置換メソッドの話。

「ご覧になられる」はバツ!?テストにも手紙にも一生使える「大人の敬語表現」をリビングで楽しく身につける親子の置換メソッドの話

「先生、〇〇先生が『おっしゃられました』!」「昨日、塾のテキストを『拝見されましたか?』」お子様の日々の言葉遣いや、テストの国語の知識問題(敬語の書き換え)を見ていて、思わず「おや?」と首をかしげてしまうことはありませんか?あるいは、親御様ご自身が塾の先生へ面談の希望メールやお手紙を書く際、「あれ?この敬語、二重敬語になっていないかしら…….」と手が止まってしまうことはないでしょうか。断言します。敬語は、テキストの表を赤シートで隠して丸暗記するものではありません。真面目でプレッシャーに弱い子ほど、「尊敬語と謙譲語の違いを答えなさい」と言われると頭がフリーズ(ゾンビ時間)してしまいます。しかし、リビングのソファで親御様と「要するに、相手を上げるの?自分が下がるの?」と笑顔で言葉を紡ぐことで、一瞬で一生モノの生きた知識へと変わります。これからの夏、そして秋以降の志望校対策(面接がある学校はもちろん、記述問題での言葉遣い)において、正しい敬語表現は大きなアドバンテージになります。今回は、30年間で5,000組以上の受験生親子と伴走してきた国語の専門家である私が、子どもが絶対に間違えなくなる「敬語のストーリー化(置換)メソッド」を紹介します。日常生活やお手紙でよく使う正しい表現から、大人もドハマりしやすい「二重敬語」の罠まで、親子で楽しくマスターできる方法をご紹介します。

目次

敬語の基本はたったの2つ!「エレベーター」で脳内を置換する

子どもたちが敬語のテストでバツをもらう最大の原因は、「尊敬語」と「謙譲語」という難しい文法用語のせいで、脳のメモリがパニックを起こしているからです。まずは、今夜リビングでお子様に仕掛けてほしい、紳士・淑女的)な「エレベーターのイメージ」から始めましょう。

  • 尊敬語:相手を上に乗せてグッと持ち上げるエレベーター(主役は「相手」)
  • 謙譲語:自分が下に行って相手を相対的に見上げるエレベーター(主役は「自分」)

受験生の家庭の回し方なんて、本当に「200パターンあんねん」の世界。だからこそ、難しい言葉をそのまま覚えさせるのではなく、この「どっちのエレベーターに乗せるか」というイメージに繋ぎ変えて(置換して)あげてください。

例えば、「言う」という言葉。

  • 「塾の先生が(主役=相手)」なら、相手を上げるエレベーターなので「おっしゃる」。
  • 「僕が先生に(主役=自分)」なら、自分が下がるエレベーターなので「申し上げる」。

これだけで、子どもたちのフリーズは一気に解消されます。

大人でもドハマりする「二重敬語」という罠の解除法

テストで最も狙われ、かつ日常で大人が一番間違えやすいのが「二重敬語」です。これは、相手を大切に思うあまり、エレベーターを2回連続でガタガタと動かしてしまう現象です。特に以下の2つは、模試の「間違い探し」の超頻出モンスターです。

① 「ご覧になられる」

  • どこがバツ?:「ご覧になる(尊敬語)」+「〜られる(尊敬語)」で、尊敬語が2つ重なっています。
  • 正しい置換:シンプルにエレベーターを1回だけ動かして、「ご覧になる」が正解です。

② 「おっしゃられる」

  • どこがバツ?:「おっしゃる(尊敬語)」+「〜られる(尊敬語)」の重複です。
  • 正しい置換:「おっしゃる」だけで、十分に相手への敬意は伝わります。

リビングでクイズにするときは、「〇〇、相手を1回エレベーターで上に上げたのに、さらに上から引っ張り上げたら危ないよね。敬語は1回でピタッと止めるのが大人のマナーなんだよ」と教えてあげてください。子どもは「あ、1回でいいんだ!」と納得し、選択肢問題でも一瞬で罠を見抜けるようになります。

日常生活&手紙・メールでよく使う!正しい敬語の置換表

これからの時期、塾への連絡やお手紙で今すぐ使える、そしてテストにもそのまま出る「最重要の4大敬語」を整理しました。

元の言葉相手を上げる(尊敬語)自分が下がる(謙譲語)よくある間違い(二重敬語など)
見るご覧になる拝見(はいけん)する拝見される(× 自分に尊敬語を使っている)
行く・来るいらっしゃる伺う(うかがう)・参る伺われますか(× 相手に謙譲語を使っている)
食べる召し上がるいただくお召し上がりになられる(× 三重敬語のパニック)
いるいらっしゃるおる謙譲語が言えない

手紙のやり取りでお母様が「先生、先日のプリントを拝見いたしました(拝見+いたすの正しい謙譲表現)」と書いている姿を、お子様に見せること自体が、最高の国語の環境設定(心のシェルター作り)になります。

【実践台本】リビングでの「敬語クイズ対話」

一日の過酷な学習を終え、パジャマ姿のお子様とソファでリラックスしながら、頭を柔らかくする5分の会話スクリプトです。

: 「〇〇、今日もお疲れ様。よく頑張ったね。じゃあ、今日の国語の復習クイズを1問だけやって寝ようか。〇〇が塾の先生に『明日、先生の受付の席に【行きます】』って大人の言葉で伝えたいとき、なんて言う?」

: 「ええと……『明日、先生の席に【いらっしゃいます】』……かな? 敬語だから合ってる?」

: 「(優しく微笑んで)なるほど!『いらっしゃいます』って言葉を知っているの、すごく大人の語彙力がある証拠だね。そこまで言葉を知っているの、お母様すごく嬉しいよ。でもね、ここで『エレベーター』を思い出してごらん。明日、動く(行く)のって誰だっけ?」

: 「あ、僕だ。動くのは自分。」

: 「そう!主役は自分だよね。『いらっしゃいます』は相手を上に上げるエレベーターだから、自分が乗っちゃうと、自分が偉くなっちゃうの(笑)。自分が動くときは、自分が下に行くエレベーターだったよね。なんて言うんだっけ?」

: 「あ、そっか!『明日、先生の席に【伺います(参ります)】』だ!」

: 「大正解!! 自分の位置をグッと下げて、先生を上に見上げる綺麗な日本語だね。これができたら、記述問題でも面接でも、採点官の先生が『お、この子は言葉の使い方が素晴らしいな』ってマルをくれるよ。はい、今日の脳トレはこれでおしまい!よくできました、おやすみ!」

間違いをノートに5回書かせるような、脳が死んでしまう「ゾンビ時間」は今すぐ引き算してください。親が優しい生徒役(質問役)になり、子どもに「エレベーターの向き」を意識させるだけで、知識はカチッと脳のメモリに刻まれます。                         

IN国語教育研究室

まとめ

まとめ

中学受験に出てくる敬語問題は、決して受験生を苦しめるための意地悪な暗記項目ではありません。相手を思いやり、自分を一歩退かせるという、日本人が昔から大切にしてきた「美しい距離感の文化」です。プレッシャーに弱い子ほど、「間違えたら恥ずかしい」と、大人の言葉を使うのを怖がってしまいます。まずは家庭内を「間違えても絶対に否定されない安心のシェルター」にしてあげてください。親子の楽しいクイズの対話から生まれた安心感こそが、過酷な夏を乗り越える自発的な思考力の原液になります。「そうはいっても、うちの子のテストの答案を見て、どこから直せばいいか分からない。」「言葉の引き算の仕分けを、プロの目でアドバイスしてほしい。」そんなときは、どうぞ一人で抱え込んで焦る前に、私にその重たい役割をご相談ください。オンラインの授業や保護者様向けの「個別戦略コンサルティング」を通じて、日中の空き時間をフル活用し、あなた様のご家庭専属の軍師として、夏の具体的な『引き算スケジュール』と『記述・知識の処方箋』をプロデュースいたします。家庭学習の物量を適切に引き算し、親子の笑顔を守りながら、改善を積み重ねていきましょう!

IN国語教育研究室では1:1オンライン授業(授業+カウンセリング)、コンサルティング(保護者向け)、noteメンバーシップ(保護者向け)の3つの学習方法の選択とペースメイクでお手伝いしております。

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この記事を書いた人

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