5月の過ごし方

いよいよゴールデンウィーク(GW)が目前に迫ってきました。多くの塾では「GW特訓」が始まります。朝から晩までお弁当を持って塾にこもるお子様の姿を見て、「これで少しは成績が上がるはず」と期待を寄せる親御様も多いでしょう。しかし、30年指導してきた私、赤めがね先生から一つ「警告」をさせてください。 「特訓に参加した=学力が上がった」ではありません。特訓とは、膨大な演習量によって「自分の弱点」を白日の下にさらす場です。大切なのは、特訓の渦中、そして終わった後にどう過ごすか。5月第2週に「親子でパンク」しないための戦略をお伝えします。
【GW中の過ごし方:演習を「自信」に変える一点突破】
GW特訓は、普段のカリキュラム以上にアウトプットの嵐になります。ここで大切なのは、全部を完璧にしようとしないことです。
① 「不足分野の補填」と「興味」の黄金比
苦手なことばかりを押し付けると、子供の脳はストレスでフリーズしてしまいます。おすすめは「苦手:興味=7:3」の配分です。
- 一点突破の補填:算数の特殊算や理科の電気回路、国語の「記述の設計図」など。今週はこれだけは完璧にするという単元を絞りましょう。
- 「興味」は最強のガソリン:お子様が好きな分野(歴史や宇宙など)については、あえて塾の枠を超えた深掘りを許してあげてください。楽しい学習で出るドーパミンが、結果として苦手分野の学習効率も引き上げてくれます。

② 戦略的な「勉強ゼロ」の時間を作る
中学受験は家族をギスギスさせてしまうことがありますが、本来は「ワンチームで成長するプロセス」のはずです。 連休中、一日だけでいいので「勉強を一切忘れる時間」を戦略的に作ってください。近所の公園で体を動かす、一緒に料理を作る。そんな些細な思い出が、1月の本番前にお子様を支える「心の安全基地」になります。
【GW明けの過ごし方:分析を「合格ルート」に繋げる】
特訓が終わる5月第2週。ここからが本当の勝負です。再び学校と通常授業の両立が始まる時、お子様が前を向ける状態を作っておきましょう。
① 「がんばりを認める」対話から始める
特訓を走り抜けたお子様に、まずかけるべき言葉は「どうして解けないの?」ではなく、「ここまでよく頑張ってきたね」という全肯定の言葉です。この時期の「心の充電量」が、夏休みまでの粘り強さを左右します。
② 弱点分析の徹底と優先順位の整理
特訓でさらけ出された弱点を、5月以降の学習計画に落とし込みます。
- どの単元で何度も間違えたのか?
- 「時間管理」のミスか、それとも根本的な「思考のズレ」か? 特訓の復習に追われてパンクする前に、プロの目線で「何を優先して直すべきか」の優先順位を見極めることが、偏差値を1ミリずつ動かしていく鍵になります。
【まとめ:親御さんも「頑張りすぎない」という戦略を】

5月第2週を最高の状態で迎えるために、親御さんもどうか頑張りすぎないでください。すぐに5月3週になり、あっという間に夏休みです。親のピリピリした空気は、驚くほどお子様に伝わります。 まずは親御さんが「連休を経て、一回り成長したわが子に会える」というポジティブなイメージを持つこと。その心の余裕が、お子様にとって一番の追い風になります。もし、特訓の答案を見て「どこから手をつければいいか分からない」「記述の設計図がボロボロだ」と感じたときは、一人で抱え込まずに私を頼ってください。30年の知見を使い、お子様の「消しゴムの跡」から思考の癖を読み解き、5月以降の最適な合格ルートを設計させていただきます。
【お知らせ】
具体的な記述の強化法については、note記事『夏の葬列 徹底解剖』や『四谷大塚 最難関問題集 小6上』でも詳しく解説しています。GWの穴埋めの一助として、よろしければご活用ください。メンバーシップは読み放題です。
note記事➡IN国語教育研究室

