国語が苦手でも6年秋から伸びる?入試直前に効く「直しやすい失点ベスト3」と「家庭でできるサポート術」

「国語はセンスがないと伸びない」…そう感じている保護者の方は少なくありません。でも実際は、入試直前でも改善できる「直しやすい失点」が存在します。特に、思い込みによる解釈ミス・設問の読み落とし・抜き出しのケアレスミスは、親子で意識するだけで得点が安定します。今回は、秋以降でも得点力を伸ばすための具体例と、家庭でできる声かけ術をご紹介します。3~5年生のお子様を持つご家庭は意識し行動はすることです。
1. 直しやすい失点ベスト3とは?
国語の失点には「直しにくいもの」と「直しやすいもの」があります。ここで紹介する3つは、後者。つまり、意識と習慣で改善できる失点です。

① 思い込み解釈
本文を読まずに「こういう話だろう」と決めつけてしまうパターン。特に物語文で多く見られます。
例:「主人公は友達に怒っている」と思い込んで書いたが、実際は心配していたという描写だった。
② 設問の読み落とし
「〜について説明しなさい」「〜の理由を書きなさい」など、設問の指示を見落とすことで、答えがズレてしまいます。
例:「理由を書きなさい」に対して「結果」を書いてしまう。
③ 抜き出しのケアレスミス
本文からの抜き出し問題で、句読点や送り仮名を間違えたり、範囲外の言葉を含めてしまうケース。
例:「〇〇という言葉を抜き出しなさい」に対して「〇〇だと思う」と書いてしまう。
2. なぜ失点が起こるのか?子どもの心理を知る
失点の背景には、子ども特有の心理があります。これを理解することで、声かけの質が変わります。
- 焦り
「早く書かなきゃ」と思って、設問を読み飛ばす。 - 自己流解釈
自分の経験や感情を重ねて、本文と違う読み方をしてしまう。 - 設問に戻らないクセ
一度読んだ設問を確認せず、記憶だけで答えてしまう。
こうした心理は、演習量だけでは改善しづらいものです。親の声かけや見直し習慣が大きな助けになります。
3. 学年別・失敗例と対策
学年によって、つまずきポイントは異なります。以下に、よくある失敗と対策をまとめました。
小4:設問条件を意識できない
失敗例
「〜について説明しなさい」に対して、「〜は〇〇です」とだけ書いてしまう。
対策
「設問の言葉をそのまま使ってる?」と確認する習慣をつける。
小5:本文と自分の意見を混同してしまう
失敗例
「筆者の考えを書きなさい」に対して、「私は〜と思う」と書いてしまう。
対策
「これは誰の考え?筆者?自分?」と区別する声かけを。
小6:字数条件や根拠探しを怠る
失敗例
「50字以内で説明しなさい」に対して、字数が足りない。
対策
「字数が足りていないのでは?」「本文のどこに根拠がある?」と確認する。修正する場合、最小限の失点で押さえるにはどう書き直せばよい?全部書き直したら何分かかる?(レベルが高いお子さんでしたら数秒で判断し、改善行動ができます。)
「字数が足りていないのでは?」は一言一句たがわずに事務的に伝えてください。冷静かつ分析し、論理的思考が働くフレーズとして最も効果があります。
4. 家庭でできる声かけ3選

親御さんが少し意識するだけで、子どもの記述力は大きく変わります。以下の声かけは、どの学年でも効果的です。
「本文のどこに書いてある?」
→ 根拠を探す習慣がつきます。記述の精度が上がります。
「誰の気持ちを書いたの?」
→ 筆者・登場人物・自分の意見を区別する力がつきます。これは将来古文の主語の省略を見抜ける力にも結び付きます。
「字数は足りている?」
→ 字数制限を守る意識がつき、無駄な言葉を削る力が育ちます。指定字数に0.8を掛ける(60文字以内なら句読点を含み48文字以上で書く)くせをつけることです。
これらは、週のテストや月例のテスト、模試や過去問の見直し時に使うと効果的です。「答え合わせ」ではなく「答えの理由を探す時間」に変えることがポイントです。
5. 親が我が子を勇気づけする視点
国語も他の教科同様、最後まで伸びる科目です。特に記述や抜き出しは、「減点されない書き方」を身につけるだけで得点が安定します。
- 失点は「宝の地図」
どこを直せばいいかが明確になる。 - 模試・過去問は「教材」
ただの結果ではなく、改善のヒントが詰まっている。 - 親の声かけが「ナビ」になる
子どもが迷ったとき、方向を示す存在に。
「うちの子、国語はもう伸びないかも…」と思ったら、まずは失点の中身を見てみてください。そこにこそ、得点アップのヒントがあります。
まとめ
国語で点を落とす子は「能力不足」ではありません。直しやすい失点を放置していることがほとんどです。自分の限界をきめて親子でふたをしていることが多いです。しかもその期間は長いです。できるだけ早い時期から、テストの解き直しの時間をとれる子どもが有利になりますので、今からでは間に合わないと言われることも多いですができることはあります。思い込み解釈・設問読み落とし・抜き出しミスを一つずつ潰すことで、短期間でも得点力は上がります。今日からの演習を「ただ解く」から「失点を教材にする」へ。保護者の声かけがその後押しになります。
ご相談はIN国語教育研究室まで新5・6年生の募集は10/1から受付始めます開始です。
Q&A
Q:「6年秋からでも本当に伸びますか?」
A:はい、直しやすい失点は短期間で改善可能です。
特に記述や抜き出しは「設問条件を守る」「本文から根拠を探す」だけで変わります。親が「本文のどこ?」「条件は?」と確認してあげるだけで、子どもの意識は大きく変わります。秋からでも十分間に合います。身近な先生に見てもらうことでさらに得点できる問題と、そうでないもんだいに対応するべく挑み方を教えてもらい。攻める問題、守る問題を設定し、得点効率を上げる練習をしましょう。(小4・5生でしたら、苦手意識を持たせる前に対策をしましょう。)
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お子様向けは
・6年生は募集はあと1名です。主に過去問対策です(時期が時期なので現在は受講の制約条件があります。)
・3~5年生は2学期の学習ステージが上がりますので、週のテストや月例のテスト、外部模試の直しと改善、または消化できていない塾での教科書や特定分野の授業をカスタマイズしながら改善を積み重ねます。
成績を伸ばす鍵は、テスト後の振り返りです。IN国語教育研究室では、お子様に合った指導と保護者向け相談で、学習効率の向上をサポートしています。 Zoomにて1:1の個別指導を行っています。
