テスト直しは、成績向上に欠かせない重要なプロセスです。しかし、特に国語など時間がかかる科目では、効率よく進める方法を知らないと、子どもにとって負担になりがちです。今回は、時間を有効に使いながら理解力を高める具体的なテスト直しのステップをご紹介します。自己採点から効率的な解説活用方法まで、一連の流れを学び、子どもが苦手科目に自信を持てるサポートを行いましょう。2学期のサイクルづくりになれば幸いです。
Effective ways to revise tests: Key points for time-saving and improving comprehension.
1. 自己採点で見直しの土台を作る
まずはテスト終了後に自己採点を行いましょう。自己採点前に自信のあるものは〇、不安なものは△、誤答を確信しているものは×を問題用紙や解答用紙に書いてから自己採点をすることをお勧めします。
①正解・不正解を確認する
②自信があった問題を自分でほめることで、成功体験を積むことができます。
③解説を読み、何回やってもできる問題、あやふやな問題、わからない問題を整理します。
国語のテストで、自信のあった記述問題が正解。点数を確認したあと、「自分の考えがしっかり伝わった!」と自分を褒める。正解部分を見直すことで、次回のテストへの自信にもつながります。
2. 解説を有効活用する
時間短縮のため、解説を一度にすべて読む必要はありません。特に苦手な部分に焦点を当て、同様の解き方を試してみると効果的です。さらに、短時間で理解を促進するための動画や視覚的な教材もおすすめです。
算数の難しい文章題で手が止まった場合、解説を読むと「比例関係」のヒントが記載されていた。それを参考に、類似の練習問題を1問解いてみる。解説を読むだけでなく、すぐに試して理解を深めるのがポイント。文章題を読むことは国語です。どんな条件で何が問われているかを明確にしましょう。
3. 質問と確認の時間を設ける
解説を読んだあと、教師や保護者がサポートすることで理解を深めることができます。別途質問と確認の時間を設定し、わからなかった点を解消しましょう。子どもが質問がしにくい場合(環境や子どもの性格)はオンラインの家庭教師に依頼すると時間の確保ができます。曜日と時間が合う先生に出あえることは埋まっている場合が多いですのでなかなか難しいです。早めに受講することをお勧めします。
文法問題で間違いが多かった場合、塾の先生や親に「この使い分けが難しい」と相談する。具体的な質問を用意することで、先生や親から効率的なアドバイスを受けやすくなります。よい先生は解説と理解しているかどうか一緒に復習してくれます。
長文読解の問題でミスが多かった場合、解説を読みながら文章を再度ゆっくり読み直します。そして、どの箇所で間違えたのかを理解したうえで、同じ問題を時間を空けてもう一度挑戦します。この際に、子どもによって個性があります。信頼できるプロの指導者や保護者が解答をチェックし、文章の理解度や読み取り方の改善点についてアドバイスを受けるとより効果的です。
4. やり直しで定着度をアップ
テスト直しはその場で完了させるよりも、少し時間を空けて①~④を再度実行するほうが学習効果が高まります。このタイミングでプロや指導者に見てもらうと、さらに質の高い復習が可能です。国語でやり直しは必要ないという意見こもありますが、同じ文章を同じように読むことを指すことが多いです。素材文の読み方、問題作成者の問いの読み方、回答方針の立て方、答えを書くプロセスまで分解し、コツコツ改善を積み重ねることが必要です。
忘却曲線で思い出す+改善を積み重ねられるわけです。

忘却曲線でいうと1時間後や1日後が自己採点、6日後がテスト結果後のやり直し。1か月後は月ごとのテストが各塾で行われているので、代用と思うと心が軽くなります。ポイントは「6日後」をやらない家庭が多いことです。特に国語は選択肢、書き抜き、記述、漢字語句それぞれの項目に分けて重点的に時間をとることをお勧めします。テスト結果が返ってきたら、問題用紙、解答用紙、解答解説を最低でも1時間は確保しましょう。結果、この積み重ねが論理的思考力を高めます。素材文を読むスピード、問題作成者の意図のくみ取り、答えの作成の良いループを磨けます。また、特に悪い結果の場合は「どう修正すればよいか」というその時の子どもの改善を試みることでリカバリーをすることです。
まとめ
テスト直しは、効率的かつ計画的に行うことで子どもの学習効果を最大限に高めることができます。①自己採点、②解説活用、③質問時間の確保、④やり直しの4ステップを軸に、国語のような時間のかかる科目でも負担を軽減しながら成績向上が目指せます。特に苦手科目では、適切なサポートと褒める習慣を取り入れることで、子どもの自信と学習意欲を引き出しましょう。受験に向けた学習習慣の強化に、ぜひこの方法を取り入れてみてください!

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