模試の結果が返ってきたとき、得点や偏差値だけを見ていませんか?成績向上のためには、解き直しのタイミングや答案の詳細な確認が重要です。この記事では、模試結果の見方と効果的な解き直し方法を紹介します。
“How to make the most of your mock exam results! Effective revisions and tips for improving your grades”《如何充分利用模拟考试成绩!有效复习、提高成绩的要点》
模試を受けて、結果が返ってきた時、何を見ますか?
結果は得点や偏差値、平均点、正答率など、自分の位置を教科ごと、総合で確認する。
良かったところと修正するところを見る。
たとえば、「正答率50%以上のものは直しましょう。」というアドバイスは誰でも言えることです。
ここからが大切です。
1⃣我が子の解き直しが、帳票が返ってくる前後で直しを終えているか?
2⃣我が子の答案を見て、空欄や、消しゴムの跡を見ているか?
3⃣我が子の解いた順番を改めて確認できたか?など
先生がアドバイスしてくれているならばよいですが、1人ずつ丁寧に見てくれているかどうかは聞いてみないとわかりません。結果を見ていて「次は頑張ろうという」のは誰でも思うことですが、1⃣~3⃣を毎回確認することで修正は進んで経験値も積んでいきます。改善する行動自体は成績向上のもとなので、日々の努力の仕方にも変化します。運動で言えばテスト直しは試合後のストレッチ、ミーティングといってもいいでしょう。
消しゴムを多用する子どもは修正が必要です。ためしに、消して、書き直すまでの時間を計ってみてください。どうすればなるべく消しゴムを使わないですむかは個人ごとに思考の過程をたどる必要があります。
「テスト直しにじっくり時間をかける余裕はない?」
やることが多くて親がそう思ったら、子どもも当然そう思います。
どういうことになるでしょうか。
ちょっと目をつぶって想像してみてください。
1.単元は毎週カリキュラムに沿って進む。
2.学習の難易度は新しくなり、難易度も上がり、量も増える。
3.何とかしないといけず、こなし作業になり、問題を読むことすら難しくなる。
4.文章の傍線前後だけ読んで、とっちらかった解き方になり問題作成者の意図に引っかかる。
自転車にたとえると、補助輪付き→子ども用自転車→中高生用自転車→大人用自転車に乗れるかという難易度
国語においては、中学入試は大人の文章を読みますので、子ども用自転車に乗っている状態では大人用の自転車は対応できませんね。ピンとこなければ大人用の自転車を自動車に置き換えてもいいです。
1⃣~3⃣を見てくれるのは誰でしょうか?
いずれは自分でできるようになりますが、中学受験という区切りまでに自力でできる子どもは意外に少ないです。
解答・解説を一読し、自分の答案と比較し、どうすればその時の自分の最高点が取れるか。
試験当日までにこれを繰り返してきた子どもは外部模試、入試の過去問でも対応ができます。当然ですが、的を絞った質問も先生にできるようになります。
3月中にテストの解き直しのルーティーンを見直し、春休みを迎えましょう。
ここだけの話
6教科8科目が現在の国立大学の主流の入試です。学校別東大合格者数は毎年話題になっていますが、将来の受験では「国立大学の合格者数」を見ると学校のレベル、その時点の生徒の学力がおおよそわかります。私立大学の合格者数は複数受験できる学校が多いので、ざっくりですが、半分に割って判断するといいでしょう。同じ大学の学部でも共通テスト利用+一般受験で両方合格するという仕組みがあるので合格校が増えます。私立大の多くは方式があり、中学入試以上に複雑なので出願戦略が必要です。ただ、中学受験で4教科を学んでいた子どもが大学入試で国立は目指しやすいという優位環境にあることはあります。昨今は、公立高校でも進路指導はIT化が進んでいるので、子ども自身とよい先生やアドバイザーに出会えれば情報不足で受験に不利になることは少ないです。日本だけですが、私大文系であっても、経済学部や経営学部は社会の受験よりも、数学受験の方が入学後はよいなと個人的には毎年思います。
新規募集について
オンラインによる国語学習と親の学習相談のご案内
オンライン国語授業
オンライン授業で国語の読解力と記述力を強化します。また良質な文書を通じて、問題作成者の意図をくみ取る力を養います。定期的な記述の練習で文章力と理解力、論理的思考力を向上させます。
予習→塾での授業→塾の宿題(復習)→テストの流れのどこに問題があるのかを伺いながら、テスト直し→過去問対策につなげていきます。塾を利用しない場合は相談しながらカリキュラム組みをいたします。
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