塾で提供される教材をすべてやり切るのは難しいことが多いです。特に国語の学習では、漢字練習を一気にやらずに毎日のルーティンにすること、文章題の答え合わせを必ず行うことが重要です。また、子どもの学習スタイルに合わせた指導が必要で、うまくいかない場合は個別指導が効果的です。塾と家庭学習をバランスよく取り入れ、重点的に学習する部分を考えることで、効果的な学習が可能になります。
Points for effectively using tutoring materials.有效使用辅导材料的要点。
結論から言うと、塾で用意されている教材は全部やり切れることは少ないです。
やりきっても消化不良になることも。各塾、各教科別にこれだけ全部やればOKという量と質が出されますが、他の教材に手を出して、消化不良を起こさせないという意味もあります。ただ、昨今の教材やテストの分量は大人でも全部やり切れず、直しも限られた時間内で再現できることは年々難しくなっていると思います。ただし、得意教科は子ども自身の知的好奇心も強く、達成感も得られるので睡眠時間を奪わない程度にやることはよいです。
国語の学習で最もやってはいけないことは2つ
①一気に漢字練習をやる
・毎日のルーティーンとする。(できれば朝や寝る前等決めて実行をつづける)
・ルーティーンができていれば、昨日間違えた問題は何だったかを思い出す。
一気に漢字練習をやることは「ただ写しているだけ」という作業で終わることが多いです。
どうしても難しい場合は曜日を決めて、2~3日分やることです。
②文章題をやりっぱなしにする
・〇付けは終了後に必ず行う
・できれば〇付け前に〇△×を予測し、メモしておく
・直しは解答・解説を△×のみ行う
・記述は信用できる大人に見てもらう
一般的な塾での説明は板書を使ってポイントと解き方のコツを教えてくれますが、子どものタイプによって設問を良く読めていなかったり、記号の判断の迷いがあったり、記述の構成でのプロセスづくりがうまくいかない場合があります。自力でできるレベルとそうでない場合を認識し、修正する必要があります。大人の文章を小学生が読んでいるのですからなおさらですね。
問題集一式を改めて机やテーブルに並べてみる
A:例題・基本レベル
B:練習レベル
C:発展・応用レベル
D:最難関レベル
塾と家庭学習においてそれぞれやっていることとして、ある程度、どの部分を重点的に学習しているかを考えてあげてください。たとえば、月例テストやや組み分けテスト、模試の結果と志望校のレベルに応じて学習方法とペースメイクの判断材料とすることができます。以下、2つだけ例を挙げます。
・塾の授業で、Bレベルを扱うならば、復習はAかCを演習する
・塾の授業で、BCレベルを扱い、最難関中学を目指すならば、復習としてDを演習する
配布された問題全部をやる必要はありませんので、選択と集中を受験を通じて学ぶことが大切です。
※AとDレベルは指導法もかなり異なります。また、理解やアウトプットにも個人差がありますので「何とかしたい」と思うならば、早めに相談と対策を行いましょう。

算数と国語の入試での配点は同じという事実に見合う努力がゆがんでいたら整骨院で言えば「骨盤矯正」レベルです。
痛みよりも歪みを治すことが重要です。中学入試の試験は4教科、算数と国語が同じ配点である学校が多いことからバランスをとらないといけません。
最も効果的な解決法
1:1の指導を補強として利用する
解説授業よりももっと深いレベルで、子どもが正解に進むまでの所作や思考を見てくれる先生に出会える可能性が高いです。子どもの所作を見ながらストップをかけたり、考えさせてから書いたり、子どもの解答までの型をつくって解かせる=論理的思考力を組み立てることに重きを置きます。個別指導は通塾型、オンライン型の選択ができますので、移動時間を考える手間が省けるオンラインがよいでしょう。先生との相性も含めて我が子の補強としての味方をつけるという意味で効果的です。
私の場合は子どもの認知の仕方に合わせて文章に線を引いたり、消去したりするかしないか、記述でどういう組み立てを頭の中でするといいのかをまずはアドバイスします。強制はしませんが、そこは子ども自身が一生懸命にともに考えていくことで型を身につけていくという感じです。
子どもと話すときの注意点
綱渡りをイメージさせるとしっくりする子どもが多いです。
教材を右左両手にもったり、鞄に入れて両手でもったり、所要時間や内容を重さにイメージして両手でもつ子どももいます。寄り添い、アドバイスする方法は一般論を重んじながらも個々の考えを尊重することも大切です。
子どもの感情が変化し、「勉強したくない」という時は何回かあります。算数の特定単元や学校行事に左右されることが多いです。子どもからの信号をうけとったら、「あっ」来たなと思えれば、ちょっとだけかもしれませんが、親の心も準備が出きる分、軽くなります。
将来、国立大学を考えているならば、理系であれば6教科9科目(古文漢文を1科目とするならば6教科11科目)です。都市部で中学受験を経験している子どもに合格者が多いことは4教科受験で起訴ができているからだなと改めて思います。
困ったらまずは相談してください
現状の持っている教材、子どもが塾で学んでいること、予習、復習の有無、テスト前の準備、テスト後の直しなどが整理できます。不足している事項をリストアップし、問題と課題に分け同対策すればよいかが模索できます。