中学受験国語テスト完全ガイド:毎週のテストから模試まで

中学受験国語テスト完全ガイド:毎週テストから模試まで

今回は中学受験を控えた生徒とその保護者の皆さんに、国語のテスト対策について書きました。毎週行われるテストやまとめ週のテストの重要性と活用法を紹介し、公開模試の効果的な利用法についても詳しく解説します。また、国語のテストを受ける前の準備から、テスト中の注意点、さらにテスト後の復習法まで、具体的な例を交えて分かりやすく説明します。これを読めば、子どもが国語のテストに対する不安を解消し、自信を持って挑めことができるようにお役に立てば幸いです。
Complete Guide to Junior High School Entrance Exam Japanese Tests: From Weekly Tests to Mock Exams.

目次

テストの種類を知ろう!

週のテストやまとめ週のテストについての位置づけ

中学受験において、毎週行われるテスト(週テスト)や、月末に行われるまとめ週のテストは、学習の進捗状況を確認する重要な手段です。例えば、週テストでは、日々の学習内容がきちんと身についているかをチェックします。一方、まとめ週のテストは、これまでの学習内容を総括して確認する機会です。これにより、自分の弱点を把握し、重点的に復習することができます。

テストといっても小テストや単元テストで短期記憶が必要なもの、その積み重ねで総合問題的なテストとして長期記憶(知識の組み合わせや深堀、手順など)が必要なものに慣れることです。

公開模試の紹介と活用法

公開模試は、実際の試験環境をシミュレーションし、自分の実力を客観的に把握するための重要な機会です。受験生はこれを通じて実力を試すことができます。模試の結果を分析し、苦手な分野を重点的に復習することで、効果的な学習を進めることができます。塾に通っている場合は推奨されるものがありますので、お勧めの模試を受験しましょう。

四大模試とは?

四谷大塚の模試→公式サイト
四谷大塚の模試は、一般的に難易度が高いとされています。特に、国語と数学の問題が難しいと評判です。

日能研の模試→公式サイト
日能研の模試は、中上位レベルの学生に適しているとされています。問題の難易度は比較的バランスが取れており、全体的に難易度は中程度です。

SAPIXの模試→公式サイト
SAPIXの模試は、高い難易度を誇ります。特に、理科と英語の問題が難しいとされています。この模試は、上位レベルの学生に向いています。

首都圏統一模試公式サイト
首都圏統一模試は、全体的に中上位レベルの学生に適しています。問題の難易度は比較的バランスが取れており、全体的に難易度は中程度です。

それぞれの模試には特徴があり、自分の学力や目標に合ったものを選ぶことが大切です。どの模試に挑戦するか決める際に、公式サイトで詳細な情報を確認することをお勧めします。

偏差値は母集団により異なります。難関校受験をするならば、SAPIXや四谷大塚、日能研の模試を、中堅校を受験するならば首都圏統一模試を受験するとよいと思います。複数回受けることがポイントです。合格の可能性は6年生の10~12月の直前期が一番参考になりますが、志望校の過去問題を解かなければ傾向と対策ができないのであくまでも目安です。志望校の対策する時間やテスト直しの時間がないと焦ることも出てきます。テストが多くないか?家庭で学習する時間はあるか?アドバイザーはいるか?家庭教師をつけるべきか?等早めに検討しておきましょう。

よくある誤解 模試判定の合格率80%

合格率80%は同じ成績の子どもが10人受けたら8人が合格、2人は不合格という意味です。10回受ければ8回受かるという誤解はしないようにしましょう。実際の試験は「1回」です。過去問題対策を行い、傾向と対策を行い全教科で自分の最高得点を目指すことで合格者の中に入るイメージを持ちましょう。9~10月に焦りやすいですが、過去の受験生は試験当日の得点ですので、

まずは全教科で受験者の平均点、次に合格者の平均点を回数を重ねて取れるようにすることです。その次に教科別に分析し、残り時間から得点を伸ばしやすい部分を鍛えていきます。複数校受験する場合がほとんどなので、重なる部分とそうでない部分があります。

国語のテストの受け方

国語のテストを受ける前の準備

国語のテストを受ける前には、準備が必要です。例えば、漢字や語彙の確認、読解問題の練習、文法事項の復習など、基礎を固めることが重要です。また、塾によっては過去問を解くことで出題傾向を把握し、「時間配分」の練習を行うとよいでしょう。

国語のテストを受けている時の注意点

テスト中には、まず全体をざっと見渡して問題の難易度を確認しましょう。難しい問題に時間をかけすぎず、まず解ける問題から取り組むことが重要です。また、設問の意図を正確に読み取り、キーワードに注意しながら解答を進めましょう。国語が苦手な子どもはそれぞれ個性があります。平均点を取れない子どもに共通していえることは「書きぬき」問題です。問われていることが記号でも書き抜きでも記述でも形式が違うだけですが、球技でいえば野球、サッカー、バスケットボールでそれぞれの攻撃守備ができるかという感覚にたとえて考えます。まずは、テストの際は「書き抜き」は飛ばし、文章全体を読みきること。すなわち、書き抜き以外の設問の正答率を上げることが大切です。低学年時は傍線の前後だけ読んで答えて解ける問題は多いですので、気がついたら得点が伸びない場合が多いです。文章の難易度が上がり、文字数、設問数も多くなるので、そもそも子どもがテストを受けきれていないと判断しましょう。先ほどのスポーツにたとえると、試合レベルが地区大会から都道府県大会レベルに上がっています。症状は個人差がありますので、習っている先生に聞き時間をかけて練習する、あるいは家庭教師をつける等の対策が必要です。

国語のテスト後の復習

テストが終わったら、必ず復習を行いましょう。間違えた問題は特に重点的に見直し、なぜ間違えたのかを分析します。例えば、漢字の書き取りや語彙の意味の確認、読解問題での設問の意図を再確認するなど、次回のテストに向けて改善点を明確にしておきましょう。

○×をつけて得点に一喜一憂することは悪いことではありませんが、「分析」をしないことを親として避けなければなりません。親の責任だといってもいいです。解説授業がある場合とない場合、解きなおしを見る先生とそうでない先生。テキストを教える先生とテキストで教える先生。親、子、先生のつながりがあるかを子どもに聞き、必要であれば対策を講じましょう。

ご家庭により状況は千差万別です。子どもが自然に自己採点をし、分析をすることを心掛けてください。子ども自身ができる場合は国語が得意な子どもに多いですが、成績が安定している分、分析時間は少なくて済むということです。

まとめ

今回は、国語のテスト対策として、週テストやまとめ週のテストの位置づけとその活用法、公開模試の効果的な利用法について解説しました。また、国語のテストを受ける前の準備、テスト中の注意点、そしてテスト後の復習方法について、具体的な例を交えて紹介しました。これらの対策をしっかりと実践することで、国語のテストに自信を持って臨むことができるでしょう。受験生の皆さんが、この記事を参考にして、国語のテスト対策を充実させることを願っています。頑張ってください!

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この記事を書いた人

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