中学受験における国語のノートの取り方

中学受験における国語のノートの取り方

中学受験生にとって、効果的なノートの取り方は合格への鍵となります。このブログでは、受験勉強を効率的に進めるための具体的なノート術や工夫を詳しく紹介します。毎日の勉強が楽しくなるようなアイデアも満載です。ノートを活用して、目標の合格を掴み取りましょう!
How to take notes on the Japanese language in the junior high school entrance exam.

目次

効果的なノートの取り方:基本のテクニック

例1: 重要なキーワードやフレーズにマーカーを引く

授業中に先生が強調した内容や、自分が特に覚えておきたいポイントには、色付きのマーカーで印をつけましょう。例えば、歴史の授業で「ペリーの来航」というテーマが出た場合、その言葉にマーカーを引き、その下に簡潔な説明を追加します。赤ペン、青ペン、蛍光ペン等ありますが、一定の使い方利用することです。

例2: 見やすいレイアウトを工夫する

ノートは見やすく整理されたレイアウトが重要です。見出しを大きめに書き、サブポイントを箇条書きにすることで、後で見返したときに重要な情報がすぐに分かるようになります。例えば、算数の授業で解いた問題の解答手順を箇条書きでまとめると、復習がしやすくなります。また、設問の上に「◎や△、×、♡、イライラ!、分からん」等、書き込むのも記憶の定着に役立ち効果的です。

科目別ノート術:科目ごとの特性に合わせる

例1: 算数のノート術

算数では、問題と解答の手順を順を追って書くことが大切です。例えば、「分数の計算方法」と題して、各ステップを具体的に書き出し、間違えやすいポイントには注釈を追加します。これにより、解き直しの際に自分の考えた過程を振り返ることができます。算数は論理的思考力を養うことが一番です。当たり前のことを順番にできるという感覚が身に着くノートづくりを日々心掛けさせましょう。国語にも役立ちます。

例2: 国語のノート術

国語の授業では、文章の要約や重要な漢字、語彙をまとめるノートを作ると良いです。例えば、「夏目漱石の『坊っちゃん』」という小説を学んだ際には、主要な登場人物や重要なエピソードを箇条書きにして、物語の流れを整理します。塾の先生によってはノートを書く/書かないがあると思います。その際は大事なことや大切だと感じたことをノートや、テキストにメモするといいです。

文章のまとめ 夏目漱石の坊ちゃん

要約は以下の要素を短くても構わないので書ければよいです。

  1. 主人公の性格と背景
  2. 主要な登場人物(赤シャツ、山嵐など)
  3. 物語の大筋(学校での出来事や人間関係)
  4. 重要なエピソード(主人公が困難に立ち向かう場面など)

物語の流れは大筋でよいのでは以下の感じで書ければよいです。

  1. 主人公の学校生活の始まり
    └→ 新しい学校での出会い
  2. 同僚との対立
    └→ 赤シャツとの対立
  3. 困難に立ち向かう
    └→ 山嵐との協力
  4. 最後の結末
    └→ 学校を去る

テストを受ける場合は小説の一部分だけ文章として出題されます。頭の中でどの部分かは想像できると一読してからの初動が早くなります。短編集の場合はすべて出る場合もありうるので、上記の要素は覚えておくといいでしょう。ちなみに、説明的文章では見出しとその意味が大事です。

語彙のまとめ

語彙のまとめは、国語の学習において非常に重要です。新しい言葉や漢字を効率的に覚えるためには、以下のような方法が役立ちます。

語彙リストの作成 新しく学んだ語彙をリストにまとめます。例えば、以下のように、漢字、読み方、意味、例文を整理します。

語彙リスト例3行でテンポよくノートに書くことです。

  1. 謙虚(けんきょ)
    意味: 自分を偉ぶらず、他人を尊重する態度
    例文: 彼はいつも謙虚な姿勢で人と接する。
  2. 勇敢(ゆうかん)
    意味: 恐れずに困難に立ち向かうこと
    例文: 勇敢な行動で多くの人を救った。
  3. 忠実(ちゅうじつ)
    意味: 誠実で裏切らないこと
    例文: 犬は飼い主に忠実な動物だ。

余裕があれば、謙虚(けんきょ)の類義語でグループ化するといいでしょう

  • 尊敬(そんけい)
  • 誠実(せいじつ)
  • 慎ましい(つつましい)

漢字語句はまとまった、教材が多いですので、ノートを無理に作る必要はありません。ただ、うまくいかない場合は上記を参考にしてそのテキストを3週間ノートに書き写して自分のノートづくりにするとよいです。

例3: 社会のノート術
社会の授業では、出来事の「因果関係」を整理することが重要です。例えば、「応仁の乱」のテーマでは、その原因と結果を図表にまとめると理解が深まります。具体的な例として、戦国時代への移行に至る経緯や、各地の大名たちの動向を表にまとめておくと、テスト対策に役立ちます。これにより、応仁の乱が日本の歴史にどのような影響を与えたのかを体系的に理解することができます。国語の記述の「因果」の組み立てに役立ちます。他の切り口も紹介します。

原因と結果で書く場合

応仁の乱の原因
└────→ 足利義政の後継問題
└────→ 将軍家と有力大名の対立
└────→ 幕府の権威低下

応仁の乱の結果
└────→ 戦国時代の始まり
└────→ 各地の大名の台頭
└────→ 社会の混乱と変革

タイムラインで書く場合

1467年: 応仁の乱勃発
1467年5月: 畠山政長と畠山義就の戦い
1468年: 西軍(山名宗全)と東軍(細川勝元)の対立激化
1473年: 足利義政の引退、足利義尚が将軍就任
1477年: 応仁の乱終結(和議)→戦国時代へ

大名で書く場合

大名軍勢立場活動内容
山名宗全西軍西軍のリーダー細川勝元との対立、京での戦闘
細川勝元東軍東軍のリーダー山名宗全との対立、京での戦闘
畠山政長東軍畠山家内の対立畠山義就との戦い
畠山義就西軍畠山家内の対立畠山政長との戦い
足利義政なし将軍幕府の権威低下、後継問題の発生

人物名を主軸に「西山名、東細川」など工夫して記憶に残すなど工夫ができます。


子どもによって、ワークノートで十分という場合は無理に改善する必要はありません。特に板書を写すだけで精一杯だったり、ワークノートで十分の利用でしっくりこない場合は、どの切り口でメモするか、頭の中でイメージできたものを書いて後で見直し、テストと比較するとよいでしょう。

復習に役立つノートの活用法

ノートを書くことで満足していたら、授業を受けただけで満足したということです。さっとでもいいので見直す時間をつくりましょう。以下が代表例ですが、教科ごとにどういう方法がよいか、継続できるやり方を毎週PDCAで回していきましょう。

例1: 復習用のチェックリストを作成する
復習時にチェックリストを活用することで、どの部分を重点的に見直すべきかが明確になります。例えば、「算数の公式」や「社会の重要な出来事」をリスト化し、復習の際に一つずつチェックを入れていきます。

例2: 問題集としてのノート活用
自分のノートを問題集として活用する方法もあります。例えば、過去に解いた問題を再度解き直すためのページを作り、再び挑戦してみることで理解を深めます。また、自分で作成したオリジナル問題をノートに追加することで、弱点克服にもつながります。

例3: 見直しタイムを設ける
毎週末やテスト前にノートを見直す時間を設けることも重要です。例えば、授業で習った内容をノートを見ながら再確認し、自分で理解できていない部分にチェックを入れます。この習慣がつくと、効率的な復習が可能になります。

Q&A

Q.ノートをとるのが苦手な場合は?

A.大切なことは何だったかを授業時にノートに書き込むくせをつけましょう

先生の話を聞くことが一番で、ノートは記憶を強化するためのものです。気が付いたところ、テストや入試にでやすいよと言われたところ、個人的に興味深い用語等を書きとめることです。難しければテキストや問題集に書き込むことです。後で見返したときの「対話」ができます。予習について、前回触れましたが、わかっていることとそうでないことを知った状態で先生の話を聞くと、より理解しやすくなるということです。

あわせて読みたい
中学受験における国語の予習の仕方 中学受験を目指す皆さん、国語の予習は合格への大きな一歩です。国語は文章読解力や語彙力だけでなく、論理的思考力を養うためにも重要な科目です。本ブログでは、効果...

まとめ

中学受験に向けた効果的なノートの取り方は、日々の勉強を効率化し、目標の合格を達成するために欠かせません。基本的なテクニックから科目別の工夫、さらには復習に役立つノートの活用法まで、様々な方法を紹介しました。これらのノート術を活用して、毎日の学習を充実させましょう!

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村 ためになったらポチしてください。励みになります!
中学受験における国語のノートの取り方

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

中学受験国語の1:1オンライン指導、ブログを運営しています。
受験生の指導、受験相談、指導者向けコーチング指導等が強みです。
「オンライン授業」の詳細はサイトからお問い合わせください。
受験に役立つ本やグッズは楽天ROOM「IN国語教育研究室」で紹介しています。

目次