子どもの発想の切り口をみるときに、ちょっと頭の体操をすることがあります。指導をする際に心がけている要素も入っているので、よければ親子で一緒にやってみてください。
An interesting theme that explores the angle of thought.
「クチもにごればグチになる エコもりごればエゴになる」
このお題から、どんな発想が広がるかを聞きます。
1.「クチもにごればグチになる」
「口も濁れば愚痴(グチ)になる」ということから、具体例を思い出してみましょう。例えば、ついイライラして愚痴をこぼしてしまった時のことを思い出します。
2.「エコもりごればエゴになる」
「エコも濁ればエゴになる」ということから、エコ活動が自己中心的になってしまった例を考えてみましょう。例えば、環境に良いことをしているつもりが、実は自己満足だったりすることってありますよね。
3.共通点を探す
対句であり、カタカナのクチをグチ、エコをエゴと濁点をつけることで濁りを強調している。これが「論理的思考力」をもってインプット、アウトプットできるレベルです。「ちょっと皮肉な表現である」と言い添える子どももいます。
難関校の学校説明会で「ほとんど同じ記述解答で、面白い解答を書かなくなった子が多い」という中学校の先生が言っていることはこういうことが一面にあるでしょう。
4.上の句を創作する
1.2.3.を通じて、このお題を下の句として使い、いきなり、上の句を創作して答える子どももいます。
すでに楽しんでいるレベルです。
「濁らせると状況が悪化する」という事実に気づき、「ほどほどが大切だ」という意見で締めくくります。
ちなみに、社会が好きな子どもたちは「白河の 清きに魚も 住みかねて、もとの濁りの 田沼恋しき」という川柳と「寛政の改革」や「松平定信の理想」を結びつけて学ぶことができます。
みなさんもぜひ、いろいろな発想の切り口を楽しんでみてくださいね!
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