国語×社会×理科の話になります。語彙力が増えれば論理的思考力にもつながり、いろいろな方面に興味が湧きます。また、世界の複雑性や多様性を学びつづけるようになり、どの世界からみるかによって見解が違うこともわかるようになってきます。論理的思考力は大きな目でみれば教養につながります。子どもが自然に語彙力と向き合い、インプット・アウトプットできるような話題であれば幸いです。Expand your vocabulary with blacksmiths, ironsmiths, and the famous sword Masamune.
鍛冶屋とは?
主として鉄製品を扱い、刃物、工具、農具などの製造・修理を行う。一般的には炉、鞴、金床などの設備を有しており、鉄製品の鍛造を行う。鍛造だけでなく溶接、切断の器具を備えているものも多い。鉄を熱する際の燃料はコークス、石炭、木炭などがある。 ただし鍛造をしなければそれは鍛冶屋ではなく、鉄工所である。ウェキペディアより
昭和30年以降農業の機械化や安価な大量生産の刃物の流通によって、次第にすたれていきました。製鉄所・鉄工所に変わったと考えるといいでしょう。
名刀「正宗」
名前は聞いたことがあると思います。「国宝」や「重要文化財」で有名ですね。「国宝」は「重要文化財」の中でも、世界文化の見地から価値の高いもので、比類のない国民の宝と言いえるものを国が指定したものです。政宗は、鎌倉時代末期から南北朝時代初期に相模国鎌倉で活動した刀工。正宗の人物およびその作った刀についてはさまざまな逸話や伝説が残され、「講談」などでも取り上げられています。正宗の作に銘が入っているものはまれで、大部分は無銘です。東京国立博物館蔵や徳川美術館等でこれらを徳川家が多く所持していたことがわかわかります。これは武士が主君に献上、あるいは恩義の代償として下賜(かし)する学びにもなります。(こういう話を社会の先生が余談でしてくれるといいですね)
なぜ刀鍛冶は鉄を打つのか
「鉄は熱いうちに打て」ということわざがあります。この言葉には2つの意味があります。
【鉄(てつ)は熱いうちに打て】
鉄は、熱して軟らかいうちに鍛えよ。精神が柔軟で、吸収する力のある若いうちに鍛えるべきである、というたとえ。
物事は、関係者の熱意がある間に事を運ばないと、あとでは問題にされなくなるというたとえ。引用:小学館 デジタル大辞泉
ざっくり言うと「タイミングを逃さない」「チャンス」という風にとらえられますね、
鉄は熱いうちに炭素を含んだ鉄を「純鉄」に近付けます。しかし、純鉄よりも適度な炭素含有鉄の方が強いため、一旦炭素を大量にまぜた形で鉄をドロドロに溶かし、精製し、適度な大きさにした後、叩く事でちょうどよい精製度に炭素を弾き飛ばします。 実際の強度は、鉄の精製度と「焼き入れ」「焼きなまし」「焼き戻し」という作業で調整します。テレビなどで、水に「ジュー」とつけたりするシーンは製造過程の一つです。※二種類の堅さの違う金属を合わせて強度を出す製造過程にも不可欠です。
現在の化学で言えば、金属内の結晶サイズを「ナノサイズ」にすることです。金属内の結晶が小さければ小さいほど、かかる力が結晶の「境界」に逃げ、結晶そのものに直接負荷がかからなくなり、その結果「強靭な材質」になります。
「トンチンカン」の語源は実は鍛冶屋であることを知らない子が多い
「トンチンカン」というのは鍛冶屋さんが「トンチンカン」と叩いている音が由来と言われています。語源は鍛冶で鉄を叩く音を文字にした擬声語(擬音語)で、師匠と弟子の叩く音が揃わないことから「ちぐはぐなことを意味する言葉で、返答や行動が的外れであること」を指します。ちなみに漢字で「頓珍漢」と書くのは音からの当て字です。
トンチンカンな答えとして、伊達政宗を漢字で正しく書けない場合に指摘されたり自分で言う場合があります。勉強しているからこそ、混同するので子どもへの注意の声掛けの仕方は意外に大切です。「伊達政宗と正宗は別人物なことと、漢字が違うので紛らわしいね。残念!」で終わらせましょう。この記事で予防になれば見せてあげてください。ちなみに、伊達政宗は名刀である正宗の脇差が欲しくて、苦労して手に入れた名刀正宗の「太刀」を「脇差」に無理やり打ち直せさせた「振分髪」は有名な話です。大名に見せつけるために江戸にその脇差を携帯したそうです。
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