冬期講習後の国語テスト、点数だけで一喜一憂していませんか?

冬期講習後の国語テスト、点数だけで一喜一憂していませんか?
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「伸びる子」が実践する答案分析の極意

冬期講習、本当にお疲れ様でした。連日の授業に、山のような宿題。それを乗り越えて受けた「講習後の実力テスト」の結果が返ってくる時期ですね。返却された答案用紙を見て、皆さんはまずどこを確認しますか?「偏差値が上がった!」「前回より点数が下がってしまった……」そんな風に、数字だけを見て一喜一憂して終わっていないでしょうか。実は、国語という科目は、「点数」よりも「失点の質」にこそ、次のステージへ上がるためのヒントが隠されています。もし今、適切な振り返りをせずに新年度(2月からの新学年)を迎えてしまうと、「文章は読めているはずなのに、なぜか点数が取れない」という状態が固定化してしまう恐れがあります。今回は、冬期講習後のテストで見直すべき「3つの重要ポイント」を詳しく解説します。

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記号問題の「2択ミス」を放置していませんか?

国語のテストで最も多い悩みの一つが、「最後まで絞った2択で、いつも間違った方を選んでしまう」というものです。多くの生徒はこれを「運が悪かった」「次は当たるはず」と片付けてしまいます。しかし、これは運の良し悪しではありません。「正解の根拠」と「紛らわしい選択肢のワナ」を見極める論理的思考が、あと一歩足りていない証拠なのです。

なぜ2択で間違えるのか

選択肢問題には、必ず「正解」と「もっともらしい不正解」が含まれています。

  • 本文の一部だけを引用し、結論をすり替えている。
  • 本文には書いてあるが、設問の問い(理由を問うているのか、状態を問うているのか)に答えていない。
  • 「常に」「絶対に」といった極端な表現が含まれている。

見直しのポイント

間違えた問題に対し、「なぜ自分はBを選んだのか」「なぜ正解はAなのか」を、本文の該当箇所に線を引きながら説明できるか確認してください。
「なんとなくこっちだと思った」という感覚的な解き方を卒業し、「本文にこう書いてあるから、Aが正解になる」という客観的な証拠探しを徹底することが、新年度に向けた最優先課題です。

記述問題の「減点理由」を分析していますか?

記述問題において、0点か満点かという極端な結果は稀です。多くの場合、「5点中3点」といった部分点がついているはずです。この「マイナス2点」の理由を、親子で(あるいは生徒自身で)明確に把握できているでしょうか。記述の失点には、大きく分けて3つのパターンがあります。

① 要素不足(内容の不備)

答えるべきポイントが3つあるうち、2つしか書けていないケースです。これは「本文の読み取り」に課題があります。

② 文末のミス・言葉遣い(形式の不備)

「なぜですか?」と問われているのに「〜のこと。」で終わっていたり、主語と述語がねじれていたりするケースです。これは「書く技術」の問題です。

③ 制限時間による未記入

そもそも書けていない場合、それは読解力以前に「時間配分」や「書き始める勇気」の問題です。

「どこまで書けていて、何が足りなかったのか」を明確にしないまま、「次はもっとたくさん書こう」という精神論で挑んでも、記述力は向上しません。模範解答と自分の答案を突き合わせ、必要な「キーワード」が何だったのかを特定する作業を行いましょう。

「時間配分」の失敗を「実力不足」で片付けていませんか?

「最後の大問が白紙だった」「時間が足りなくて焦ってしまい、後半のミスが増えた」これらは国語のテストにおいて非常によくある光景です。しかし、これを単に「読むのが遅いから」と諦めるのは早計です。時間配分の失敗には、必ず原因となる「ボトルネック」が存在します。

  • 知識問題(漢字・語句)に時間をかけすぎていないか?
    知らなければ答えられない知識問題で5分以上悩むのは得策ではありません。
  • 一つの選択肢に固執していないか?
    わからない問題に10分費やすより、次の大問に進む方が合計点は高くなります。
  • 文章の「読み方」にムラがないか?
    最初から最後まで全力疾走で読もうとして、結局内容が頭に入らず、何度も読み返していませんか?

テスト中の時間の使い方は、そのまま「戦略の有無」

「解く順番」と「捨てる勇気」

時間配分のミスを減らすためには、テスト中の「立ち回り」を見直す必要があります。例えば、配点の高い記述問題に時間を残すために、迷った記号問題に印をつけて後回しにする。あるいは、得意なジャンルの大問から先に解く。こうした「自分なりの勝ちパターン」を冬期講習後の今、確立しておくことが重要です。答案用紙の後半が真っ白だったり、後半に行くほど正答率が極端に下がっていたりする場合は、読解力不足ではなく「時間戦略のミス」を疑いましょう。

なぜ今、この分析をしないと「固定化」してしまうのか

2月は、多くの塾において「新学年」がスタートする時期です。学年が上がると、国語の文章はより長く、抽象的で複雑なものへと難化します。もし、今の段階で「なんとなく」で解く癖や、記述の甘さを放置したまま新年度のカリキュラムに突入してしまうと、どうなるでしょうか。「文章の内容は理解できている(読めている)のに、なぜかテストの点数に結びつかない」という、非常に苦しいスランプに陥る可能性が高まります。一度「自分は国語が苦手だ」「センスがないから点が出ないんだ」という思い込み(固定観念)がついてしまうと、そこから脱却するには多大なエネルギーを要します。だからこそ、比較的余裕のあるこの時期に、自分の「失点のクセ」を客観的に把握し、正しい解法への軌道修正を行う必要があるのです。

「第三者の視点」が突破口になる理由

ここまで読んで、「分析の重要性はわかったけれど、具体的にどうアドバイスすればいいのかわからない」「親が指摘すると、どうしても感情的な喧嘩になってしまう」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。実は、国語の答案分析こそ、プロや第三者の視点が最も活きる場面です。

客観的な「なぜ」を特定する

保護者の方や本人では「ケアレスミス」で片付けてしまうような間違いも、専門家が見れば「語彙力の不足」「設問の読み飛ばし」「論理展開の取り違え」など、明確な原因が見えてきます。

感情を切り離したアドバイス

親子間ではどうしても「なんでこんな簡単な間違いをするの!」という感情が入りがちです。第三者が介在することで、生徒自身も冷静に自分の弱点と向き合い、「次はこうしてみよう」という前向きな改善策を受け入れやすくなります。もし、お子様の答案を見て「どこをどう直せば点数が上がるのか見当がつかない」とお悩みであれば、一度専門家に相談してみるのも一つの手です。

まとめ:春からの飛躍に向けて

冬期講習後のテスト結果は、今の実力を映し出す鏡であると同時に、「これからどこを伸ばすべきか」を教えてくれる宝の地図でもあります。

  1. 記号問題: 2択まで絞った後の「根拠」を明確にする。
  2. 記述問題: 減点された「要素」を特定し、型を身につける。
  3. 時間配分: 戦略的な解き順と、時間配分のミスを分析する。

この3点を意識して答案を見直すだけで、新年度のスタートダッシュは劇的に変わります。点数という「結果」に一喜一憂するフェーズはもう終わりです。これからは「プロセス」を改善し、確実に得点を積み上げられる国語力を磨いていきましょう。「うちの子の答案、どこを改善すればいいの?」「具体的な勉強法を知りたい」という方は、お問い合わせからご相談ください。今の課題を明確にし、自信を持って新学年を迎えられるよう、精一杯サポートさせていただきます。

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このチャンネルは中学受験を中心とした国語教育の大切さと実践的な学習法についてお話しします。国語は単なる学問以上の力、論理的思考力、表現力、そして人間性を深めるための基盤となる教科です。中学受験に携わる保護者や教育者の皆様が子どもたちの国語力を効果的に伸ばせる方法を提案し、学びが楽しくなる環境を創るお手伝いをします。リスナーの心が少しでも軽くなれば幸いです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

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