【12月の過ごし方で差がつく!】中学受験 国語・学年別のポイント整理

12月は、学年ごとに「やるべきこと」が大きく変わる特別な時期。 国語の力はスパイラルに育ちますが、この時期に何を意識するかで、1〜2月の伸び方がまったく違ってきます。ここでは、現6年生〜新4年生まで、それぞれの学年で「今、意識したいこと」を整理しました。
現6年生(受験直前)
合格をつかむための「仕上げ」の月! ここからは「解ける問題を確実に取る」ための精度と安定感が勝負を分けます。知識を増やすよりも、本番で得点できる状態をつくることが最優先です。

- 設問の読み落としゼロ
設問文の条件や指示語(「〜に合うもの」「〜をふまえて」「〜を選びなさい」など)を一語一句ていねいに読む習慣をつけましょう。特に「〜ものをすべて選びなさい」「最も適当なものを一つ選びなさい」など、選択肢の数や条件の違いに注意が必要です。
→ 保護者の方は、問題を解いた後に「設問、ちゃんと読めてた?」と一言確認してあげるだけでも効果的です。 - 選択肢は「本文と違う部分」を探す
正解を探すのではなく、「本文と違うところを消していく」消去法の視点が重要です。特に、選択肢の中にある言いすぎ・言い切り・逆の内容・本文にない情報に気づけるかがカギ。
→ 選択肢を選んだ理由を「本文のどこにそう書いてあった?」と聞いてみると、根拠を持って選べているかがわかります。 - 時間配分の固定が命
「いつも時間が足りない」「最後の記述が書けなかった」…そんな事態を防ぐには、本番と同じ時間で解く練習を繰り返すことが大切です。 目安は、説明文・物語文それぞれ15〜20分以内で読み終え、記述に10分以上残すこと。 → ご家庭では「今日は何分で解けた?」「記述に何分使えた?」と、時間の使い方に意識を向ける声かけを。
この時期は、焦りや不安が出やすい時期でもありますが、「できることを確実にやる」ことが一番の安心材料になります。 一緒に最後まで、丁寧に積み上げていきましょう。
新6年生(型づくりの時期)
「考え方の型」を身につけることが最優先! この時期は、ただ問題を解くのではなく、「どう考えるか」「どう答えを導くか」の手順を体にしみこませる時期です。正解・不正解に一喜一憂するよりも、考え方の筋道が通っているかを大切にしましょう。
- 語彙5分習慣
毎日5分、知らない言葉や言い回しに触れる時間をつくるだけで、記述の表現力が大きく変わります。 特に物語文では「うれしい」「悲しい」だけでなく、「ほっとした」「くやしかった」「申し訳ないと思った」など、気持ちの言葉の引き出しを増やすことがカギです。
→ 保護者の方は「今日の文章で新しく知った言葉はあった?」と聞いてみてください。 - 根拠に戻るクセを固める
設問を読んだら、本文に戻って答えの手がかりを探す。この「戻る→探す→書く」の流れを、毎回の問題で意識的に繰り返すことが大切です。
→ 「その答え、どこを読んでそう思ったの?」と聞いてあげると、根拠を探す習慣が自然と身につきます。 - 物語文は「気持ち→理由→根拠」で考える
登場人物の気持ちを考えるときは、まず「どんな気持ちか」を言葉にし、その理由を考え、本文のどこにそう書いてあるか(根拠)を探す。この3ステップで、記述の質がぐっと上がります。 - 説明文は「対比・因果・置換」で読む
説明文は「何と何を比べているか(対比)」「なぜそうなるのか(因果)」「言いかえられている部分(置換)」に注目すると、筆者の言いたいことが見えやすくなります。
→ 読み終わったあとに「この文、何と何を比べてた?」「どうしてそうなったの?」と問いかけてみると、理解が深まります。
この冬に「考え方の型」ができると、春以降の演習での伸びがまったく違ってきます。焦らず、でも確実に、自分の読み方を育てる時間にしていきましょう。
新5年生(読解の基礎固め)
「読める」を「わかる」に変える時期! 新5年生は、文章を読むことに慣れてきた頃。ここからは、読んだ内容を正確に理解し、言葉で説明できる力=読解力を育てていく段階に入ります。 この時期に「読み方の視点」を身につけておくと、6年生での応用力がぐんと伸びます。
- 段落の役割を読む
文章は、ただの文字のかたまりではなく、段落ごとに役割があります。 「ここで話題が変わった」「この段落は理由を説明している」など、“話の流れ”をつかむ練習をしましょう。
→ 読み終わったあとに「この段落は何を言ってた?」「どこで話が変わった?」と聞いてあげると、構造を意識する力が育ちます。 - 指示語の照合
「これ」「それ」「そのような」などの指示語が、何を指しているかを正確に読み取る力は、読解の土台です。 特に説明文では、指示語を間違えると全体の意味がずれてしまうことも。
→ 「これって、何のこと?」と一緒に確認するだけでも、意識が変わります。 - 記号問題のサインに注目
選択肢問題では、「対比(ちがい)」「因果(理由と結果)」「具体例(たとえば〜)」などの論理のサインを見逃さないことが大切です。 これらのサインを見つけることで、筆者の考えや文の構造がクリアに見えてきます。
→ 「たとえばのあとに何が書いてあった?」「どうしてそうなったの?」と問いかけてみると、自然と論理の流れを追えるようになります。
新5年生の冬は、「読む力」を「考える力」に変えるスタート地点。 焦らず、でも確実に、読み方の土台を一緒に育てていきましょう。
新4年生(読む姿勢づくり)
「読むこと」に慣れ、好きになる土台づくり! 新4年生は、国語の文章にじっくり向き合う準備期間。この時期に「読むって楽しい」「わかるって気持ちいい」という感覚を育てることで、5年生以降の読解力の伸び方が大きく変わります。
- 音読で語順のクセを直す
声に出して読むことで、文の流れや語順の違和感に気づきやすくなります。特に「主語と述語がつながっていない」「助詞の使い方が不自然」など、書き言葉のクセを直すのに効果的です。
→ 保護者の方は「今日はどこまで読んだ?」「声に出して読んでみて、どんな感じだった?」と聞いてみると、自然に習慣化できます。 - 語彙をためる習慣
知らない言葉に出会ったとき、「調べて覚える」クセをつけることで、語彙力がぐんぐん伸びます。特に物語文では、気持ちを表す言葉や場面の描写に使われる語彙が豊富なので、言葉の意味を知ることで読解が深まります。 → 「今日の文章で知らない言葉、あった?」と聞いて、辞書やアプリで一緒に調べるのもおすすめです。 - 主語と述語をしっかりつかむ
文の骨組みである「主語」と「述語」を正しくつかむことで、文の意味を正確に理解する力が育ちます。特に長い文や接続語が多い文では、主語と述語が離れていることもあるので、文の構造を意識する練習が大切です。
→ 「この文の主語は?」「何をしたの?」と一緒に確認してみると、自然に文の形が見えてきます。
新4年生の冬は、読む力の芽育てる季節です。 無理なく、でも毎日少しずつ、「読むって楽しい」を積み重ねていきましょう。
12月に「読む習慣」ができた子は、1〜2月にグンと伸びます。 保護者のちょっとした声かけや、毎日の5分が大きな差になります。 この冬、できることから少しずつ、一緒に積み上げていきましょう。
まとめ:この冬、「読む力」は家庭で育つ
12月は、学年ごとに国語の取り組み方が大きく分かれる分岐点の月です。 現6年生は「得点力の完成」、新6年生は「考え方の型づくり」、新5年生は「読解の土台固め」、新4年生は「読む姿勢の育成」それぞれに合ったステップを踏むことで、1〜2月の伸びが確実に変わってきます。そして何より大切なのは、日々の小さな積み重ねと、保護者の方のあたたかな声かけです。 「今日はどんな話だった?」「どこが面白かった?」「どんな気持ちだったと思う?」——そんな何気ない会話が、子どもたちの読解力を支える大きな力になります。この冬、できることから少しずつ。 お子さまの「読む力」を一緒に育てていきましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

