「受験なのにゲーム!?」親子で決める、後悔しないルールづくり

「受験なのにゲーム!」親子で決める、後悔しないルールづくり

受験期の子どもとのゲーム問題は、多くの家庭が直面する悩みです。特にSwitchなどのゲーム機は子どもの日常に深く入り込んでおり、「封印しよう」と決めても本人の反発が強く、なかなかうまくいかないことも珍しくありません。”Gaming during exam season!?” Creating rules together as a family to avoid regrets.

ある家庭では、小6夏の受験期にSwitchを封印しました。ゲームとの「決別カウントダウン週間」が一番大変だったそうですが、封印開始1週間であまりゲームをやりたい気持ちがなくなり、その後リビングに置かれたSwitchはインテリア化。その一方で、進学校が決まった瞬間には再びSwitchを手にするという、流れになりました。これは「完全にゲームをやめる」ことよりも「期間ごとのスイッチの切り替え」が重要であることを教えてくれます。

ゲームを封印する際は、頭ごなしの禁止ではなく、目標を共有しながら一緒にルールを作ること。たとえば「模試が終わるまではゲーム禁止」「勉強後に短時間だけゲームができる」など、具体的かつ現実的な約束が子どもの納得を呼びます。ゲームに対する親の視点も重要で、「好きなゲームの楽しさを否定したくない」「勉強のための一時的ルール」と伝えることで、子どもが心理的に受け入れやすくなります。

目次

ゲームから勉強へのモチベーション転換法

受験対策

ゲーム好きの子どもが勉強モードに切り替えるには、ゲームの楽しさを学習に応用するのが効果的。勉強の内容をゲームのステージやレベルアップに見立てて、毎回の達成感を味わえる工夫がやる気を引き出します。

具体的には、

  • 勉強を「RPGの攻略」として進捗を経験値やポイントで表現
  • 目標達成したらステッカーやゲーム時間の延長を報酬とする
  • 勉強時間と休憩時間を区切り、自然にスイッチを入れ替えられる環境作り

これにより、ゲームで得意な「クリア感」を勉強にも感じさせ、挫折しにくいモチベーションを維持できます。

反発が強いときの短期的対応ルール

親が厳しくルールを課しても子どもが激しく反発すると、かえって関係が悪化します。そんな時は、段階的に無理なく守れるルールで始めて小さな成功体験を積ませることが大切です。

短期的な具体例として、

  • 週1回だけゲームを禁止する日を作り、その日は守れたら褒める
  • 勉強後にゲームを15~30分だけ許可し、タイマーを使い時間管理を徹底
  • ルールを破ったら翌日はゲーム禁止などのペナルティを設定し、親子で決める
  • 失敗しても責めず「次はどうしたら守れるか」を一緒に考える

こうした丁寧な対応から関係を築き、少しずつルールを強化していきます。ご家庭ごとに取り入れる内容やルールを親子で創造するのもコミュニケーションにつながります。

厳格なルールとペナルティの具体例

一時的にルールを厳格化する場合、時間・場所・期間を明確にし、守れなかった時の罰則もはっきりさせることがポイントです。

具体的には、

  • 「ゲームは平日1日60分まで」「19時までに終える」「リビングでのみプレイ」
  • 破ったら親がゲーム機を没収し、翌日は使用禁止
  • テスト前1週間はゲーム全面禁止
  • 罰則の種類はおこづかい減額や家事手伝い義務なども選択肢に

ルールや罰則は親子で話し合い、納得して決めることが重要です。また、解除のタイミングや緩和策も事前に明確にしておくことが、トラブル防止になります。ゲームのことで親子で摩擦を起こすのはお互いによくないですので極力さける努力をお互いにすることです。

ペナルティ解除の条件と段階的緩和ルール

ペナルティ解除には「一定期間ルールを守る」「勉強の成果を出す」などの条件を設け、段階的にゲーム時間を増やしていくルールが効果的です。

解除の具体例は、

  • 1週間約束を守れたら週末にゲーム時間延長を許可
  • 次の段階で平日のゲーム時間を10〜20分増やす
  • 状況に応じて通常ルールに戻す
  • 親子で必ず定期的に見直しの時間を持つ

これにより子どもは努力が報われる感覚を持ち、自己管理力も育まれます。

子どもが納得しやすい約束文の例

親子間の約束は具体的かつ柔らかい言葉で作ることが大切です。例文としては、

  1. ゲームは勉強や宿題が終わってから1日1時間以内でリビングでプレイする。
  2. 受験期間中は〇月〇日から〇月〇日までゲーム禁止とする。
  3. タイマーでゲーム時間を管理し、時間になったら自分からやめる。
  4. ルールを守れなかった場合は翌日のゲームが禁止。
  5. 約束を守れて成果が出たら週末のゲーム時間延長などごほうびを用意。
  6. 2週間に一度、親子でこの約束を見直す。

約束ごとは親が一方的に決めるのではなく、必ず子どもと話し合いながら作ることが守る意識を高めます。

ゲームと国語学習の良い関係性

ゲームはただの息抜きだけでなく、国語力向上にもつながる要素が含まれています。

  • ノベルゲームなどストーリー重視のゲームは物語理解力や読解力を鍛える
  • 漢字パズルや言葉を使ったゲームで語彙力・慣用句力アップ
  • 「桃太郎電鉄」などは地理や背景知識を深め、国語の読解にも良い影響
  • 適度なゲームの息抜きは長文読解などへの集中力維持に有効

ゲームと国語は対立するものではなく、質の良いゲーム選びと時間管理で相乗効果を狙えます。

まとめ

受験期のSwitchやゲームとの付き合い方は、「頭ごなしの禁止」ではなく、子どもと対話しながら一緒にルールを作り納得させることが肝心です。短期的なルールから段階的な厳格化、そしてペナルティの設定と解除までの流れをしっかり組み立てましょう。

モチベーション作りにはゲームの達成感を勉強に応用するゲーミフィケーションが効果的です。反発が強い場合は、小さな達成から徐々に慣れさせていくことが大切で、親子の信頼関係を崩さず、しなやかにルールを運用することが成功のカギとなります。

また、ゲームは国語力の向上にも資する側面があり、適度な息抜きとのバランスで勉強効率を高めることも可能です。これらを踏まえ、親子で話し合い、互いにとってベストなゲームとの付き合い方を見つけていきましょう。

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