夏休みが終わり、新しい学期が始まる9月。気持ちを切り替え、学習のペースを一段と上げる時期でもあります。特に国語と算数の基本は夏休みの成果として固まってきたか、弱点がないかを確かめることが重要です。学年ごとに異なるポイントを意識して取り組むことで、学びをより深いものにしましょう。
Ways to deepen learning in the new semester in September.
新学期のスタート:ペースを整え充実した日々を
9月は学びを軌道に乗せる絶好のタイミングです。夏休みで生活リズムが崩れてしまった場合、早寝早起きを習慣づけ、学校と塾での学習バランスを取ることが重要です。毎日のスケジュールに家庭学習時間を組み込み、復習や予習の定着を図りましょう。また、小学3年生にとっては、来年2月から4年生での本格的な塾通いに向けて基礎力を磨く時期でもあります。特に漢字の読み書きと計算力を着実に身に付けることが求められます。毎日少しずつ読み、書き、計算に取り組むことで、スムーズな進級準備を進められます。
「新しく配布された教材と解答」にはすべて、名前を子どもが自分で書くことです。もらったらすぐに書ける子どもはテストの時間配分やとりかかりの初動時間も上手な子どもが多いです。
6年生:受験モードのピークに備える
受験を目前に控えた6年生にとって、9月はとても重要です。この時期は総合的な学習計画を立て、具体的な成果を目指すフェーズに入ります。模試の結果から弱点を見つけ、その克服に集中することが大切です。同時に、過去問演習を行うことで、出題傾向の把握と時間配分の練習を積み重ねましょう。また、必要に応じて特別講座や個別学習を検討・受講し、無理のないペースで進めることも重要です。家庭では集中力を維持するために適度な休息を入れ、効率的な学習を心がけましょう。
4・5年生:基礎を強化し未来の飛躍を目指す
4・5年生は、毎週のカリキュラムを丁寧に復習し、学びの定着度を上げることに力を入れるべき時期です。特に国語では、文章の難易度が上がっていきます。特に読みにくい文章は文章構造や文法を確認するプロセスが効果的です。また、解いた問題の誤答分析を通じて、「なぜ間違えたか」を深く理解する習慣をつけましょう。さらに、語彙力の強化にも取り組むことが望ましいです。多様なジャンルの文章に触れ、語句の使い方や表現を学ぶことで、文章全体を俯瞰的に捉える力が少しずつ養われます。
国語が苦手な子どもへの声掛け
ある夜、テスト勉強をしている子どもと親の会話
親: 「また集中してないでしょ!こんなんじゃ、次のテストでいい点取れないよ!」
子: 「分かってるよ!でも、今日は疲れてるし、ちゃんとやってるのに!」
親: 「やってるって言うけど、結果が出てないじゃない。もっと真剣にやらなきゃ!」
子: 「もう!お母さんはいつもそう!僕が頑張ってても認めてくれない!」
親: 「そりゃ、頑張ってるって言えるレベルなら結果がついてくるはずでしょ!」
こんな喧嘩はつい起こりがちになりませんか?、どちらも相手を思っているからこそ摩擦が起きてしまうのは切ないですね。国語が苦手な子どもへの声掛けは、優しく励ましながら、子どもの自信を引き出すのがポイントです。以下の声かけの例を参考にしてみてください。
1. 小さな成功をほめる言葉
「この問題、よく読めてるじゃない!すごいね。もう少しで答えにたどり着きそうだね。」
→ 少しでも正解に近い部分を見つけて褒めることで、達成感とやる気を引き出します。
2. 感覚を共有する言葉
「この文章、ちょっと難しいけどどんなところがわからないか教えてくれる?一緒に考えてみよう!」
→ 親子で課題に取り組む姿勢を見せることで、孤独感を減らし安心感を与えます。
3. 楽しさに変える提案
「この文を読んでどんな景色が浮かんだ?絵に描いてみようか。」
→ 想像力を使うアプローチで楽しい活動に変えると、文章への興味が湧きやすくなります。また、説明文ならば図式化してみるのもいいです。
これらを試しながら、子どもが自発的に「思い出す時間」をつくることで記憶を定着させていくことが大切です。子ども自身が国語に楽しさを見いだせるようサポートしてみてください。
まとめ
9月は、学年に応じた学び方を見直し、着実にステップアップするための重要な時期です。3年生は基礎固めを徹底し、4年生での学びに備えましょう。6年生は受験に向け、目標を具体化しながら集中した学習を進め、4・5年生は基礎力を深めることで次の段階への飛躍を準備します。この秋、親子で一歩ずつ学びの道を歩みましょう。

テスト対策に追われていませんか?

成績を伸ばす鍵は、テスト後の振り返りです。IN国語教育研究室では、お子様に合った指導と保護者向け相談で、学習効率の向上をサポートしています。