現実的な話です。最後の「スキルテスト」ぜひ実施してみてください。
国語において、最も成果をもたらす重要分野と優先順位について、触れられることは少ないので今回は紹介します。最上位生は確認程度でさらっと読んでください。国語が苦手な場合はどこかの要素が抜け落ちている場合がありますので判断材料になります。塾の先生が指摘してくれる場合と、そうでない場合があるのはおわかりかと思います。読書量が足りない、語彙量が足りないなど普通のことを言われたら、自分で何とかするしかありません。限られた時間の中で最大の効果を得るためには、以下の3つの分野に集中的に取り組むことが重要です。
1. 発揮力(実力を最大限に引き出す戦略)
試験本番において、すでに持っている知識や実力を最大限に引き出し、得点に繋げる能力です。得意な問題から解き始める、苦手な問題は戦略的に飛ばすなど、自身の特性に合わせて解き方や順番を工夫することも含まれます。
優先順位が最も高い理由
「発揮力」は、短期間で伸ばせる点が最大の強みです。実力を高めるには時間がかかりますが、発揮力を高めることで、ライバルに勝ち、合格に近づくことができます。これにより点数が10点単位で変わる可能性があり、試験直前期の時間がない中で点数を上げるための非常に重要なテクニックです。
発揮力の高める3つのポイント
- 土台作り
- 知識・スキル: 必要な知識やスキルを習得し、磨きましょう。
- 心身の健康: 十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけましょう。
- 自己理解: 自分の強み・弱みを理解し、得意な分野で力を発揮できるようにしましょう。
- 準備
- 目標設定: 具体的に何を達成したいのか、目標を明確にしましょう。
- 計画: 目標達成のための計画を立て、ステップを細分化しましょう。
- 練習・シミュレーション: 本番を想定した練習やシミュレーションを行い、自信をつけましょう。
- 本番
- 集中力: 雑念を払い、目の前のことに集中しましょう。
- 自信: 自分の力を信じ、積極的に行動しましょう。
- 柔軟性: 状況の変化に柔軟に対応し、臨機応変に動けるようにしましょう。
これらの要素を意識することで、潜在能力を最大限に引き出し、発揮力を高めることができます。
2. 語彙力(言葉の正確な理解)
文章中に含まれる言葉の意味やニュアンスを正確に理解し、多様なジャンルやテーマの文章に対応できる力です。
優先順位が次に高い理由
中学受験で求められる語彙レベルは小学6年生の時点で中学3年生と同程度とされ、日常会話では使わないような難しい言葉も理解する必要があります。語彙力が高まることで、文章中のわからない単語が減り、全体の内容をスムーズに理解できるようになります。これは読解問題の根幹を支える力であり、語彙力が増えれば、読解力、設問に正しく答える力、記述を書く力も向上します。また、「言いかえトレーニング」のように、1日10分からでも取り組める効率的な学習法があるため、時間制約がある中でも着実に成果を積み上げやすい分野です。漢字を含む知識問題は、学習すれば確実に得点源にしやすい分野でもあります。
語彙力の高める3つのポイント
1. 語彙を「知識」から「使える力」へ
- 多角的なアプローチ: 単語帳やアプリだけでなく、読書、会話、映画鑑賞など、様々な方法で言葉に触れましょう。
- 文脈の中で理解: 単語の意味を覚えるだけでなく、どのような文脈で使われるのかを意識しましょう。例文を参考にしたり、自分で例文を作ったりするのも効果的です。
- アウトプットを意識: 学んだ言葉を実際に使ってみましょう。日記を書いたり、会話の中で意識的に使ってみることで、記憶に定着しやすくなります。
2. 語彙の「ネットワーク」を広げる
- 類義語・対義語: ある言葉を覚える際に、その類義語や対義語も一緒に調べましょう。言葉同士の関連性を理解することで、より深く記憶できます。
- 語源: 言葉の語源を調べてみましょう。語源を知ることで、言葉の成り立ちや意味合いを深く理解することができます。
- コロケーション: 特定の言葉と結びつきやすい言葉の組み合わせ(コロケーション)を意識しましょう。例えば、「強い」という言葉であれば、「強い風」「強い意志」など、どのような言葉と組み合わされるのかを知ることで、より自然な表現ができるようになります。
3. 語彙力を「意識的に」鍛える
- 読書: 様々なジャンルの本を読みましょう。小説、ノンフィクション、新書など、幅広い分野の本を読むことで、語彙力だけでなく、知識や教養も深まります。
- 辞書・類語辞典: 辞書や類語辞典を積極的に活用しましょう。意味が曖昧な言葉や、表現に困った言葉を調べることで、語彙力を高めることができます。
3. 読解力(特に根拠発見と設問理解)
読んだ文章の内容を正確に把握し、筆者の伝えたいことや文章の要点を深く読み解く力です。特に、問題の答えとなる「根拠」を本文中から見つけ出す力と、設問が何を問いているかを正確に理解する力に焦点を当てます。
優先順位が次に高い理由
国語の文章題で高得点を取るためには、本文の中から「解答の根拠」をきちんと見つけることが鉄則であり、これによって正答率が大きく向上します。また、「設問で何を問われているか」を正しく理解することは、問われている内容とずれた解答をして減点されることを防ぐために極めて重要です。短期間で国語の成績を伸ばしたい場合、文法力や語彙力、要約力が総合的に必要な説明文よりも、物語文から対策を始める方が点数にしやすい傾向にあります。物語文は登場人物の気持ちを読み取れれば問題が解けるためです。さらに、読解問題の中でも記号選択問題や抜き出し問題など、点数にしやすいものから優先的に対策することが、時間制約下での効率的な得点アップに繋がります。
読解力を高める3つのポイント
1. 基礎を固める:語彙力と文法力の強化
読解力の土台となるのは、語彙力と文法力です。文章中に知らない単語や文法構造があると、正確な理解を妨げてしまいます。わからない言葉はイメージするか、飛ばしても理解できるように脳内で整理して読むことができます。
- 語彙力: 辞書や類語辞典を活用し、文章に出てくる単語の意味を正確に理解しましょう。上記で詳細しているので割愛します。
- 文法力: 文法の基礎を復習し、複雑な文構造も理解できるようにしましょう。文法問題集の活用が効果的です。
2. 読み方を工夫する:目的意識と精読・多読のバランス
漫然と読むのではなく、目的意識を持って読むことが重要です。また、精読と多読をバランス良く行うことで、読解力を効果的に高めることができます。
- 目的意識: 何のために読むのか(情報収集、知識習得、国語の学習、娯楽など)を明確にしてから読み始めましょう。
- 精読: 難解な文章や重要な文章は、じっくりと時間をかけて読み込みましょう。文の構造を分析したり、筆者の意図を推測したりするのも効果的です。
- 多読: 様々なジャンルの文章をたくさん読みましょう。多読することで、読解スピードが向上し、文章に対する慣れも生まれます。
3. 理解度を確認する:要約とアウトプットの実践
読んだ内容を要約したり、人に説明したりすることで、理解度を確認することができます。
- 要約: 文章全体の要点をまとめ、簡潔に表現する練習をしましょう。
- アウトプット: 読んだ内容について、自分の意見や感想を述べたり、人に説明することです。特に人に説明することで、理解が曖昧な部分が明確になり、より深く理解することができます。
漢字に不安を抱いている場合
出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集
塾で指定された教材を使うのが一番良いです。しかし、いまいち効果が上がらない場合は、購入して短期間で仕上げる「自宅特訓」をおススメします。
Amazonはコチラ→出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集
IN国語教育研究室のオンラインサービスとは?
1.保護者様向けの学習相談
週1回、月1回の選択
2.お子様の国語力向上を目的とした授業(答案分析から解答改善を行います)
レギュラー授業週1回、スポット授業:適時
Zoomにてオンラインサービスを提供しております。入試情報だけでなく、学びに関するあらゆる疑問や不安に寄り添い、信頼できる学習伴走者として共に歩みます。お困りごとがありましたら、一緒にお子様の可能性を広げていきましょう。
お問い合わせはコチラ→IN国語教育研究室
お子様向けは
・6年生は募集はあと2名です。主に過去問対策です(時期が時期なので現在は受講の制約条件があります。)
・3~5年生は2学期の学習ステージが上がりますので、週のテストや月例のテスト、外部模試の直しと改善、または消化できていない塾での教科書や特定分野の授業をカスタマイズしながら改善を積み重ねます。
成績を伸ばす鍵は、テスト後の振り返りです。IN国語教育研究室では、お子様に合った指導と保護者向け相談で、学習効率の向上をサポートしています。 Zoomにて1:1の個別指導を行っています。