中学受験に向けて、漢字力は欠かせない要素の一つです。しかし、6年生でも漢字に関する特有の間違いが頻出します。そこで、今回は、子どもがよくする間違い例を紹介し、その原因を深掘りします。さらに、漢字力を効率よく伸ばす練習法についても触れ、スムーズに学力アップを目指します。これらの情報が、受験生だけでなく保護者の皆さんにとっても役立つ内容になれば嬉しいです。一緒に漢字学習を楽しむコツを見つけましょう!Leading to success in junior high school entrance exams! Let’s learn about effective practice methods to improve kanji skills and identify common mistakes.
中学受験生が陥りやすい漢字の間違いにはいくつかのパターンがあります。これを知ることで、適切な対策を立てることができます。以下はその代表例です。
- 傍線部のカタカナを読み間違える
「豊かなカチを育てる」→ ×家畜〇価値
「彼女はジュンジョウな子どもだ。」→ ×従順 〇純情 - 例文を誤解し、他の意味の漢字を書く
「水面が夕日にハエル。」→ ×生える〇映える
「この薬は風邪にキク」→×利く〇効く - 形の似た漢字を間違えて書く
「キュウキュウ車をみかけた。」→ ×急救〇救急
「事態のシュウシュウを図る。」→ ×収捨 〇収拾 - 同じ読みの別の漢字を答える
「その問題はシンチョウに考えるべきだ」→ ×深長〇慎重
「旅行の費用をクメンする。」→ ×苦面 〇工面 - 言葉を知らず、空欄にしてしまう
「舞台裏でスポンサーのサンカクを受ける。」→ ×三角〇参画
「周囲の人々のジモクをひく。」→ ×字目〇耳目
「サシツカエなければ、その件は私にお任せください。」→ ×指使え〇差し支え
これらの間違いは学年が上がるほど顕著になります。では、こうした間違いを減らし漢字力を伸ばすにはどうすればいいのでしょうか?以下のような練習法を取り入れるのがおすすめです。
文脈を重視して漢字を練習する
単語だけでなく、例文付きで学ぶことで、漢字の意味や使い方を深く理解できます。類義語や対義語、同訓異字語や同音異義語はまとまっている教材が多いので、まずはこれらの分野の漢字を書き分けられるようにしましょう。

形状が似ている漢字をグループで覚える
例えば「収拾」と「収捨」など、形が似た漢字を比較しながら記憶すると誤答を減らせます。たとえば「取捨選択」「ゴミの収集日」「事態の収拾」などで教材にメモしておくといいでしょう。
私はごみ収集日に可燃物と不燃物の取捨選択を行い、事態の収拾を図った。呪文みたいに楽しく覚え、その後ゴミ捨てに一緒に行きましょう。(体験です。)
言葉の背景や語源を調べる
「耳目」や「工面」のような少し難しい言葉は、語源や使われる場面を調べることで覚えやすくなります。調べたという記憶が体験として残ります。語彙集などに触れておくのも効果的です。ポイントは嫌々やらない、やらせないことです。授業で先生が言っていたら知らなかったものはその部分にメモするという癖をつけておくことと、知っているものはうなずくようにすうることです。
日々の復習を習慣化する
学んだ漢字を日々確認し、定着を図りましょう。たとえば、漢字テストで間違えたら、解答用紙に即時3回赤ペンで書くというルールを課す。その時は息を止めて書く。等が効果的です。何書いたか覚えている?と書かせてみたり、聞いてみたりしましょう。3回連続で言うだけでも構いませんし、子どもが定着しやすい方法は何かを一緒に探してあげることです。最初の練習前に一度「範囲をざっとでもよいので全部読む」ことをやっているか確認してみましょう。「今日の漢字は10個である、その漢字は…。その後、意味や例文を読み、その後書くことです。」いきなり書いて、○×つけて×が多くて赤文字で直し。これで済む場合は国語が得意な一定レベルの子どもだけです。
困ったら、漢字を見て読みながら書くことです。視覚・聴覚・触覚の3つの器官を使うので、定着しやすいです。視覚タイプが特化している子どもは見るだけでも効果があります。聴覚タイプが特化している子どもは頭の中で漢字を思い出しながら言うというやり方もあります。
漢字力を伸ばすには、間違いの傾向を知り、それに適した練習法を取り入れることが重要です。6年生が陥りやすい具体的な例を知り、文脈を意識した学習やグループ化した記憶法、言葉の背景を調べることで、より効率よく漢字を習得できます。受験生と保護者の皆さんは、漢字学習を単なる暗記作業と捉えず、楽しく意味を理解しながら学ぶことを心掛けましょう。そうすることで、学力向上とともに受験の成功への道が広がります!
2字熟語を書く時間は8秒以内。個人的な見解ですが、ほとんどの国語ができるようになる子どもは早い時期によほど画数が多くなければ書き始めてから8秒以内に書き切ります。当然、消しゴムは使いません。消しゴムを使うことが、どれだけの時間ロスをするのかがわかっているので、一発で書こうとしますし、そのならないための事前の準備練習もしてテストに臨みます。この好循環ループが成績上位者で自走できる子どもです。

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