我が子が国語の学習にどれくらいの時間を割くべきか悩んでいませんか。気ついたら後回しで記述まで手が回らずに時間切れになっていたら要注意です。今回は学習時間の目安と効果的な勉強法、さらに親御さんのサポート方法について詳しく解説します。中学受験を目指す上で、お子さんの成長を支える計画を立てになれば幸いです。Preparation for junior high school entrance exams: Ideal study time for Japanese language and efficient study methods.
効率的な時間配分の目安
国語の勉強に必要な時間は学年や目標によって変わりますが、以下を参考に計画を立てることができます。
- 勉強時間
6年生は週10時間程度を目安に、読解練習8時間+漢字や語句の暗記2時間に配分します。- 5年生: 週8~9時間を目安に。
- 4年生: 週6~8時間が適切。
- 暗記と練習のバランス
暗記は漢字や語句、練習では文章読解や問題の解き方を中心に進めます。
また、高校・大学受験では古文や漢文の学習を追加するため、週2時間程度の追加が必要になるでしょう。
記憶力を高める学習法
エビングハウスの忘却曲線に基づいた暗記方法を活用することで、効率的な記憶定着が可能です。

①1回目は漢字・語句の暗記
指定範囲を覚える(覚えにくいものは自分なりの覚えるための工夫をすることです)
➁ 翌日①のテストを行う
再現できるかをテストします。まずは「なんだったっけ?」を思い出すことが重要です。
(当日夜でも時間を空けていれば問題ありません。)
➂1週間後(週テストがあれば前日)にテストを行う
塾の小テストや週末での家庭実施でも構いません。
1週間後にこだわらず➂を実行していると子どもが実感することです。
④1ヶ月後に復習テストを行う。
月例や組み分けテスト前にざっと間違えた問題をやり直す、時間がなければ見直すことをして、当日のテストに臨ませましょう。
※達成感を重視するために、 初回で再現できたものはその後は不要とし、進行を効率化します。
この方法は、他教科にも応用できますので活用してみてください。
読解問題の学習法
自分の解き方や考え方が解説の手順とほぼ同じだったという感覚を身につけることです。模範解答は大人が時間をかけてつくったものですので、完璧さを求めないことです。書くことに恐怖感を植え付けたら修正するのは大変です。減点だらけの答案ならば、まずは書けたことをほめましょう。
私自身、個人的には減点だらけの〇付けは本人からの強い希望がない場合はしません。言い方が違うだけで修正方法は同じです。
問題作成者がどう答えて欲しいのか(レベルが高い学校ほど簡単にはできないようになっています)記号、書き抜き、記述という主な出題パターンに合わせて効率化することです。これは日々の問題をこなし、〇付けをするだけでは効果はありません。直しが必要です。学年があがるにつれて量と質に押しつぶされます。・全問解けたか(勇気をもって飛ばしたか)・解いた問題の正答率は高いか・歯が立たない問題は時間があればあできたか、教えてもらうか(解き切るようにするか捨てるか)等を第三者にアドバイスしてもらうことです。
特に、記述は書かないと始まらないので最難関・難関校受験では「捨てる」選択はできません。記述が空欄の場合は、手遅れにならないうちに早めに対策を講じましょう。
目標設定+ご褒美と軽い罰
最初に上記は「セット」で決めておくとよいでしょう。
「後出しはしない、させない、許さない」です。(家庭三原則)
ただし、褒美と軽い罰は勉強とは関係のないことにするといいです。
たとえば
・ご褒美はおいしいものを食べる
・軽い罰はお手伝いをしてもらう(将来役立ちます)
ご褒美と軽い罰は息抜きやコミュニケーションにつながる感覚で設定するとよいです。6年生は時間がないと焦ることも多々ある時期です。しかし、中高生になればもっと自分で判断・行動することが多くなります。親子で一緒に考えながらちょっとずつ自立させることがポイントです。
算数と国語の配点は同じ学校が多いです。算数中心すぎていないか時々振り返ってあげてください。特に我が子が苦しそうな時は途中でも切り上げる勇気も必要です。算数の先生や頼れる大人に相談しましょう。

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