夏期講習は子どもの学力を伸ばす絶好のチャンス

夏期講習は子どもの学力を伸ばす絶好のチャンス

夏休みは、一年の中でも特別な時間。勉強に集中できる環境が整いやすく、子どもの学力を飛躍的に伸ばすことが可能です。しかし、その成果を最大化するためには「ただ講習に通うだけ」では足りません。ポイントを押さえて、計画的に取り組むことが重要です。夏期講習では、学校では学びきれない内容や弱点克服に向けた学習を深めることができます。それが進学や次学年への自信につながります。また、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨することで、子どもの学習意欲をさらに高める良い機会ともなります。しかしながら、夏期講習を効果的に活用するには、講習後の振り返りや、学習した内容の復習、そして子どもに適した先生との出会いが欠かせません。それぞれのポイントを意識することで、講習の成果は倍増します。
Summer courses are a great opportunity to improve children’s academic abilities.

目次

1.睡眠時間の確保は絶対

室内外の気温や天候で体調を崩しやすくなります。 我が子の心と体は日々成長していることを忘れずに。​何回か書いてはいますが、起床時間と就寝時間は一定に。特に起床時間は特別な事情がない限り一定にしましょう。冷房が効きすぎる場合は羽織れるものを持たせることと水分補給はまめにする準備をすることです。

2.講習の授業

真剣に受けているか受けっぱなしかで秋以降の模試で雲泥の差がつきます

・楽しかったこと
・ためになったこと
・つまらなかったこと
・できるようになったこと
・難しくて歯が立たなかったこと

どれでもいいので、1授業1回は振りかえるようにさせましょう。 ご家庭では、「今日一番ためになったことは何だった?」と一つ聞いてあげましょう。 良いことでも悪いことでも構いません。聞いてあげるだけでも子どもにとっては自己肯定感があがります。塾によっては学習計画表などを継続できる範囲で利用するといいです。ちょっと励ましの言葉やサインなどを書き込んであげるのが良いと思います。(カレンダーでもOKです。)​

3.復習の時間

やりっぱなしの子どもは半数以上はいます。次に追われるので当然です。1回の授業で通常週の2~3回分にあたります。 もう1回確認した方がよさそうなものを1授業1つ決めておくといいです。このスキルレベルが上がると「もっと」を求めて自然と復習量が増えていきます。達成感や自己肯定感もあがってきます。ただし、記述問題については、模範解答に近づける程度でストップすることです。時間がかかりすぎると逆効果なので、プロに診てもらうのが一番いいです。 子ども自身が自分の言葉で質問し、解説やアドバイスを聞くことでよりよい再現がしやすくなります。良い先生は子どもの答案をみて、問診したり、アドバイスを試行錯誤してくれます。 「テキストを教える先生」なのか、「テキストで教える先生」なのかを親子で見極めてください。

【得点20点UP!の罠にひっかからない】
85点を90点にする努力と40点を60点にする努力は全く違います。根本は設問に対して求められていることを理解し、解答の方針を自分の頭の中で組み立てる訓練が必要です。アウトプットの前に必要なことですが一番時間がかかります。しかし、身につくにつれて一生ものになります。国語がそこそこ高得点の子どもはこれが早いうちに身についているということです。昨今は一問一答の問題は少ない時代ですので知識が豊富なのは当たり前であり、「論理的思考力」が問われています。そのための対策として「投資」することです。

4.質問する先生の見極めは重要

先生にも個人差があります。話しやすい先生、質問しやすい先生、厳しいけれどやる気が出る先生など、授業とは別時間に我が子のために費やしてくれる先生など、教科ごとに確認しましょう。どんなにいい先生がいても、我が子のために時間をとってくれなければ子どもは質問すらできません。先生も忙しいので時間は限られています。我が子にとってのレベル分け・優先順位づけけが必要です。伸びしろがある教科や分野は特に以下を注意してください。

​ポイントは「宿題の量と質」、「チェック体制」です。​

〇塾の宿題の量と質​

・4教科のバランスを考慮していないでやたら多い
・入試やテストに出る問題として意識づけをしてくれる
・ルーティーンの宿題と個別の課題として分けて出してくれる

※家庭教師の場合は塾併用の場合は基本は出さない先生方を選ぶのをお勧めします。​

〇塾の宿題のチェック体制​

➀宿題を出さない
➁宿題を出してもチェックをしない
③宿題をやったかどうかのチェックだけはする
④やってきた宿題の間違えを探し、指摘してくれる
⑤我が子にあった宿題を追加・間引きしてくれる(少人数の塾)

​ ④⑤の先生がどれくらいいるか。社交的な子どもは複数人いると思います。 ③は最低限の塾ではありますが、成績が上がらない場合はやり方を変える必要があります。苦手教科の場合は「伸びしろ」ですが今のやり方では変わりません。競争世界なので学習量が多いのは当然ですので成績は気がついたら悪化しているということも。なんとかしたい場合はやり方を変えるしかありません。また、そのために子どもにお金と時間を費やすことを伝えることです。どんな結果がでても、良いところを探し、努力をほめることが保護者、先生にとって大切です。​

・小学校4年生
塾慣れしてきたことでしょう。関東なら4教科、関西なら3教科の学習基礎を固めることが大切です。たとえば大問3までは全部できるには、苦手な子どもは漢字や計算の正答率を上げる努力を小テストなどで自信をつけることです。夏期講習から通塾を考えている場合は、夏期講習は2~3週間分を1日で行う塾が多いため、初めての学習なので大変です。「普段は1週間に1単元なので、少し楽になるよ」と伝えてあげてください。

・小学校5年生
慣れから惰性が生まれやすい時期です。これは、学習内容の難化と量によってなかなか気がつきませんが、秋以降の成績に顕著に現れます。記述が書けない等は早めに対策をしないといけません。特に国語、社会や理科の説明は型をもっていないと処理がおぼつかなくなり時間切れになります。国語の週のテストなどは問題文の長さや記述、書き抜き問題など設問が多岐に渡ります。時間切れになることもままあります。がっかりしすぎないことです。

・小学校6年生
天王山=総復習になります。知識系の総復習をルーティンに、塾のカリキュラムに沿ったレベルを定着させましょう。睡眠時間の確保に影響を及ぼす難問には見切りをつけることも重要です。できるようになったことを増やす時間であり、できないものを認識する時間でもあります。テストのやり残しで時間があればできるならば、時間配分の作戦づくり。時間があってもできないならばスキルの向上、後回しにする、捨てるなどの「切り分け」が現実的に必要な時期です。​入試当日に最高得点がとれるまで学力はつきます。ピークに持っていけるように緩急をつけることです。

地域によって夏休みと冬休みの日数は異なりますので入試日からカウントダウンをすることをお勧めします。

【Q&A】

​Q.夏期講習のオプション講座はるべき? 

教科・科目により、得意を伸ばすため、苦手を減らすため、学習時間を確保するためなどひとつずつ検討しなくてはなりません。オプション講座に宿題がある場合は指導時間の1.5倍から2倍の時間がかかることを念頭に置きましょう。個人的には主客転倒しないために宿題がない演習型がお勧めです。

A.夏休みにしかできない経験ならばとった方がいいです。

​家庭学習で手が届かない部分と判断し、送り出しましょう。スケジュールがパンパンになると思う場合は脳を休める時間にするといいです。(学校の宿題をやったり、読書したりすることに代替する)

【ここだけの話】​

過去の模試や、普段のルーティンで「できていない部分を少しでもよくしたい」という思いが親子であり、個別最適化するならば1:1の家庭教師一択です。通塾負荷や時間効率を考えると「オンライン授業」が現状の最適解です。

・WebやSNS上で先生を探すとなると「いいなと思う先生」はスケジュールが埋まっていることが多いです。その先生のスケジュールを合わせるか、その次の候補を探すかは決めましょう。
・費用は安かろう悪かろうと思って問題ありません。安い場合はその子どもに合わせて「テキストで教える先生」は存在しないと思った方がいいです。その子のために授業前に事前準備する先生が前提ですので授業前に保護者と先生の事前のやり取りがあります。(親の協力もWebやSNS上である程度必要になるという意味です。)​

一生に一度の受験です。 「あのときこうすればよかった」と思わないように今のうちにできることはすることです。 子どもの意思を尊重しながら最終的に子どもに一つずつ決めさせて行動させ伴走しましょう。「あの時、お父さん・お母さんが(パパ・ママが)言ったから」と言われたら親としては悲しくやりきれませんね。

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この記事を書いた人

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