学びの質を高める中学受験の勉強法

学びの質を高める中学受験の勉強法

中学受験勉強は子どもたちにとって大きな挑戦です。たくさんの課題と向き合い、時に行き詰まりを感じることもあります。このブログでは、やるべきことが多い中でどのように効率よく学びを進め、焦りを解消していくかを解説します。合格への鍵となる「習得」に焦点を当て、具体的なアドバイスをお届けします。
Study methods for junior high school entrance exams that enhance the quality of learning.

目次

習得の重要性

中学受験において、ただ速く勉強を終わらせることが目標ではありません。合格に必要なのは「できることを増やす」ことです。新しい知識を身につけ、それを確実に使いこなせるようになることが大切です。習得を重視することで、基礎がしっかりと固まり、応用問題にも対応できる力がつきます。

効率的な復習の方法

勉強を進める際には、復習をしっかりと行うことが重要です。新しい問題に挑戦するのは大切ですが、過去に学んだ内容を忘れずに復習することが学習の定着に繋がります。一問一問を丁寧に解き直し、理解が不十分な部分を重点的に見直すことで、知識の穴を埋めることができます。

国語の読解問題演習の復習方法

国語の復習に手が回らないという相談をよく受けます。4教科ある中で、国語の優先順位は低くなりがちです。振り返ること自体がポイントです。

1.通常授業では、どんなことをやって、何を解いたか。
2.解けなかった問題をどうすればよいのかを思い出すこと。
3.テストは実施後、模範解答を見ながら自己採点をすること。
4.解答・解説を読みながら、間違えた問題をどうすれば正解になるのかを考え直すこと。

5.記述問題は、大人に見てもらうこと

テストの自己採点で一喜一憂し、終わってしまう場合は要注意です。特に、4.以降の時間の確保が難しければ、どうやるとよいかを国語の先生に相談してみましょう。復習の型としてさらに、今やっている学習を以下を参考に振り返り、可能な範囲で「できていること」「しなければならないこと」に分け、通常の週と総合の週に分けて、学習の仕方を相談してみてください。

1. 問題を再度解く

まずは、以前に解いた読解問題をもう一度解いてみましょう。できていた問題は飛ばしてかまいません。間違えた箇所や自信のなかった部分に特に注意を払います。問題文を読む際には、思い出しながら文章全体の流れを理解することが大切です。国語が得意な子どもは「間違えた問題を再度解きなおす」のみでよいと思います。国語が苦手な子どもは「文章を再読してから間違えた問題を解く」ことをお勧めします。ただし、全般的に言えるのは6年生の1学期までです。その後は教科ごとに学習の個別最適化する必要があります。

2. 解答の見直し

再度解いた問題の解答を見直し、なぜその解答が正解なのか、なぜ自分が間違えたのかを考えます。解答の根拠を文章内から探し出し、具体的な部分を指摘できるようにしましょう。これによって、論理的な思考力を養うことができます。これは2回目の分析なので、記憶に定着しやすくなります。

3. 解答・解説を読み込む

問題集やテストに付属している解答解説をじっくり読み込みます。解答解説は、文章の構造や重要なポイントを理解する手助けになります。解説を読む際には、自分が理解しづらかった部分や新たに気づいたことをメモしておくと良いでしょう。線を引いたり、〇や!をつけたり、「わからなかった、悔しい」など書き込ませるのも記憶に定着させやすく効果的です。

4. 語彙力を強化する

読解問題で頻出する語彙や表現をノートにまとめます。知らない言葉や表現が出てきたら、その都度調べて意味を理解し、例文とともに覚えるようにしましょう。どんなときに使うのかを例文として言えれば問題ありません。語彙力が増すことで、文章の理解が深まります。ノートはあると履歴集として振り返る時に自信がつくという意味役立ちますが、教材の量が増えるデメリットにもなります。その場に書き込むでも構いません。

5. 記述問題の練習

読解問題には記述式の問題も多く含まれています。これらの問題に対して、自分の言葉で分かりやすく答えられるように練習します。模範解答を参考にしながら、自分の解答をブラッシュアップしていくことが大切です。

解答・解説は大人の書いた筋の良い文章ですが、小学生の子どもが時間内に同様にかけるかは受け止める子どもによってさまざまです。その時の最善の解答が書けるかどうかを採点者はみてあげることです。

焦らずに進むための心構え

勉強が進まないと親子ともに「焦り」を感じることもありますが、「進度」よりも「習得」を優先することが重要です。手段と目的を取り違えないように注意しましょう。焦ることで効率が落ち、学びの質が低下することを避けるために、計画的に学習を進めることが大切です。教科によって全部やりきれない場合は教科ごとに基本れレベルだけはやる等、できる範囲に絞って習得し、次に進めることが大切です。

学年があがると模試やオプション講座で、普段の学習に手が回らなくなる場合があります。学習時間と量が増えるメリットはありますが、オーバーワークになるようならば、オプション講座は「やらない」という選択肢もあります。子どものためになるかどうかを担当の先生と直接相談しましょう。セカンドオピニオン(個別レッスン)をつけているご家庭はそのことも含めて報告しておくといいでしょう。

まとめ

中学受験の成功は、ただ速く勉強を終わらせることではなく、確実に「習得」することにかかっています。復習を怠らず、一問一問に丁寧に向き合うことレベルで、確かな知識を身につけることができます。焦りを感じるときこそ、「進度」よりも基礎レベルの「習得」を意識し、合格への道を確実に歩んでいきましょう。学びの質を高めることが、最終的には大きな成果につながります。

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この記事を書いた人

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