四谷大塚国語教材の使い方

四谷大塚国語教材の使い方

様々な塾で使っている「予習シリーズ」について国語学習についてレベル別にポイントを紹介します。新年度の説明会などで使い方を聞いて不明な場合は参考にしてください。通っている塾によって使い方、問題の扱い方は異なりますが、読む、書く、考えることを言語として学習し、教養を身に着けるために学習すると親子で話し合っていただければ幸いです。
How to use Yotsuya Otsuka Japanese language teaching materials.

目次

予習シリーズ(上下巻)​レベル★★ 全部やれば★★★★

本体の教材です。1回ごとに、文章と知識で構成されています。
国語が得意だ、苦にならない場合は予習シリーズは全部学習できます。
塾での授業で扱う+自宅学習で金曜までに終わらせることです。塾では予習をするか、復習をするか方針が異なりますので、まずはのっかって学習しましょう。​
学習して内容が難しいと子どもが感じた場合は「発展問題はやらない」選択がベストです。その場合は②③は不要です。ペースを乱さず基本問題まではコツコツ続けることをお勧めします。

演習問題集​ ★★★★

演習用の問題集です。予習シリーズの基本問題よりちょっと難しい問題集です。
予習シリーズの基本問題が終わったら演習すると効果的です。
解答が詳しいので特に〇付け後の「直し」に時間をかけるようにすることがポイントです。
巻末に各回の「読解のヒント」があるのでここで終わりにすると理想的です。​

最難関問題集​ ★★★★★

難度の高い長文×記述問題集です。
国語が得意、難関校を目指す場合は積極的に使いましょう。
自分の解答と模範解答を見比べ、どうすれば模範解答に使づけられるかは大人に見てもらうことです。

受け止め方により個人差があります。

記述が苦手な子どもへは書けていれば優しめに点数をつけることです。書いたことに対してほめることが基本です。厳しく採点すると自己肯定感が高まらないので効果が上がりにくいです。「ここが書けているのでいいね。」とまずほめ、その後、模範解答から「あとどんなふうにするとちょっと良くなる?」とハードルを少し上げながら向き合ってあげる必要があります。(実はこれが一番大切なのですが、ポイント解説を聞くことだけで、ほとんどこのやりとりがなされていない場合が多いと思います。)

得意な得意な子どもへは減点法を使って、「大体自分で何点とれたか」、「そればなぜか」、模範解答から大人が自己採点するとこうなったけどどう思う?」というようなやりとりができると読解力と解く時間(解答の方針をつくる、書きあげる)が短縮されます。

4科のまとめ​ ★★★

6年生から1年間使う、もしくは5年生から2年間使う方法があります。
文章読解編と言語要素系に分かれていますので、最初の説明ページを親子でよく読みましょう。

5年生から使う場合​

・文章読解編は読み物として、言語要素はAレベルを行う
 春休み、夏休み、冬休みなどで文学作品の章は一通り読む時間をつくるという方法も効果的です。

6年生から始める場合​

・文章読解編+言語要素編を並行して行う
・文章読解編は8月までに読み物として問題演習も含めて終わらせる
・言語的要素も同上ですが演習し、間違えた問題を直し、テキストの設問にチェックを入れる

9月以降は2周目、3周目となります。2・3周目は間違えた部分だけやるのも効果的です。

※塾によっては夏休みなどで集中的に使う場合もあるので、消化不良やそもそも学習時間の確保ができないことを避けるために普段から四科のまとめの国語の時間は作っておくことをお勧めします。各週の言語事項の単元に合わせて実施することです。解答用紙があるので常にセットで使えるようにしておきましょう。

漢字練習を朝起きて「顔を洗う」としたら、四科のまとめは「日々の体操やジョギング、縄跳び」です。

塾によっては①②③④それぞれを自分の通っている塾の教材に置き換えて考えてください。

④についてはどの塾の子どもも利用できるので、四谷大塚のHPから購入し、使っているという方も一定数います。

1週間の家庭学習時間を考え、新学年の国語学習を積み重ねてください。コツは毎日やること、塾で習う問題。宿題。これで上記が子どものレベルにあっていれば曜日に振り分けることです。文章題の家庭学習は塾がある日とない日にわけて実施する時間を決めることです。難しければ、家庭教師や個別学習を早めにつけておくといいです。どう読んだか、問題の解釈や解法の方針をどうたてて、手を使うか。などを教えてもらいましょう。上記の教材で家庭でやりきるのが難しい場合はお願いするといいです。やらざる負えない習慣になります。



算数ばっかりで気がついたら国語の勉強が漢字だけになっている期間が長くなると、文章を読みきることと、設問に対して答えきることに苦労します。結果、テストの文章題の得点が伸びなくなります。国語を学習する時間を確保し、「自己肯定感を高める」ことがポイントです。

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予習シリーズ 漢字とことば

漢字については、毎日、学習し語彙量を増やすことです。​(塾の宿題になっていることが多いのですが、日々一定量学習することをお勧めします)とにかく漢字を書くことで脳内の記憶にとどめることです。語彙力を増やし、活用できるレベルまで、テストでその努力が得点に表れやすいですので毎週振り返って声掛けすれあげましょう。

1/25の四谷大塚の5年生組み分けテスト

大問5の小説は新小6年生にとっては難しい文章だったかなと思います。個人的には「歴史の学習が終わったら出せばよいのに」と思いました。 伊与原新著:藍を継ぐ海「祈りの破片」直木賞受賞作。5編からなるので、よろしければ親子で読んでみてください。子どもには教養を身に着けるために精読することをお勧めします。ここ何年かで入試問題や模試などで出題されることもあるかもしれません。


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オススメ本

四科のまとめ以外で「語彙ドリル」として利用する場合、お守りとして、1冊やる。または、「不足している分野だけやる」というやり方もあります。サブ教材としてご紹介します。



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この記事を書いた人

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