おせち料理で日本の風土を学ぶ

おせち料理で日本の風土を学ぶ

2024.12.28の朝日新聞の天声人語をふと読むと、妻が購入してくれた本が紹介されていました。おせち料理について、の秀逸な文章だなと思います。向田邦子の「父の詫び状」をもう一度読もうかなということと、絵本「おせち」を先日読んだ時の感想を記しますので、伝統について親子のコミュニケーションにお役立ていただければ幸いです。Learn about the climate of Japan through osechi cuisine.

おせち 内田有美 文・絵
目次

おせち料理とは?​

新年を祝う嬉しい料理。家族、親族みんなの願いが込められています。

くろまめ…まめまめしく暮らせますように

数の子…子どもがいっぱい生まれますように(子孫繁栄)
    にしんの子ですね。鮭の子はイクラと早めに識別できるように。

たづくり…お米がたくさん実りますように
      どうして、イワシの子なのか?
      歴史で農業の肥料として「干しか」を学んだことと結び付けましょう。

きんとん・きんかん…お金がたくさんたまりますように

伊達巻…賢くなりますように
     昔の巻物をイメージしています。

えび…歳をとるまで元気でいられましように

さといも…長生きできますように
      亀の甲羅の形です。

れんこん(ハス)…穴から未来が見えますように

竹の子…すくすく育って大きくなりますように

ぶりさわら…立派に大きくなりますように。出世魚ですね。

 特に「ブリ」はモジャコ(稚魚)<ワカシ<イナダ<ハマチ<ブリ(80cm以上)と言われます。

     


​春夏秋冬、家族が健康に、豊かな自然の恵みをいただけるようにという思いで新年を迎えましょう。この絵本、写真みたいだなと普通に思えるくらいのレベルです。絵も文も素直に感動しました。

3段重の構成

​一の重…祝い肴などいろいろなものがつめてあります
二の重…焼き物、酢の物
三の重…煮物

お重を開いたときや食するときにこれらをちょっと意識すると、おせち料理の見方も変わってきます。最近は、2段重などバリエーションが豊富ですが、基本は押さえておくといいでしょう。「ただ、食べているだけは、ただ問題を解いているだけと同じだよ」と自然に気づかせてあげるのがポイントです。冠婚葬祭やお参り等に行くときのマナーも同様です。

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