国語のテストにおいて、記述問題、記号問題、書き抜き問題には共通する重要な問いがあります。それらの問いを理解し、適切に対応することで、テストの成績を向上させることができます。この記事では、これらの問題形式に共通する5つのポイントを詳しく解説し、お子さんが効率よく正確に回答できるようサポートします。テスト対策にぜひお役立てください!
Points of questions common to description, symbol, and scribble questions.
主題や要点の理解
すべての問題形式において、文章の主題や要点を正確に理解することが求められます。これにより、正しい回答を導き出すことができます。ジャンルは問いません。
家庭学習では読了したら「どういう文章だったか」を数秒~1分程度でいいので思い起こしてから、問題に取り組む練習をしましょう。
文章の具体的な内容
記述問題、記号問題、書き抜き問題すべてで、文章中の具体的な内容に対する理解が必要です。問題では、特定の情報を引き出すための細かい読み取りが求められます。
設問をつくった人との対話です。何を問われているか、どう答えるべきかの方向性を考えさせましょう。
※ここが指導されておらず、なんとなく解いている場合が非常に多いです。
キーワードの識別
どのような形式の問題でも、重要なキーワードやフレーズを見つける能力が重要です。これにより、正確な回答が可能となります。
接続語、文末、独特の言い回し(比喩など)、重要だと思ったところに線を引いておくことが大切です。読書とは違うので、読み直す時間を極力減らすマイルストーンです。
論理的な思考
答えを導き出すために、論理的な思考力が必要です。記述問題では特に、論理的に構成された文章を書くことが求められます。
問いに対する答えを一言や部分でまず思い描くことです。
因果、対比、置換、具体化、抽象化など、ある程度の型をもっていると、答えを書くスピードは上がります。
文章の細部の確認
記号問題や書き抜き問題では、文章の細部に注意を払うことが必要です。正しい選択肢を選ぶためには、細かい情報の確認が不可欠です。
記号問題では選択肢は「設問」をよく読むことです。基本は選択肢を2つに絞り、最適な答えを選ぶことに時間を割きます(これもできるだけ短くする訓練が必要です)。一発でできるものは正答率を気にしましょう。10問中9問正解であれば、2つに絞る時間も不要な問題です。あちこち文章に戻ると時間のロスになります。
書き抜き問題は「時間をとられる問題」が多いです。テストや演習では即答できないものは後回しにすることをお勧めします。特に国語が苦手な子どもは時間が余ったら書き抜き問題に取り組むくらい徹底しないと適当な記号選び、軸を外した記述の解答をすることになります。解答時間内に解けなかった書き抜き問題は合否に影響する問題なのかどうかはまずは自分で考え、先生にも見極めてもらいましょう。
まとめ
訓練を「本気」でやれば、成績は上がります。先述した何となく答えていることが激減するからです。
記述問題、記号問題、書き抜き問題に共通する問いのポイントについて、文章のジャンルは問われません。なぜなら、どのジャンルでも基礎的な理解力や読解力が求められるからです。言い換えると、物語や説明文、論説文など、さまざまなジャンルの文章に対して同じスキルを必要とします。問われている形式が違うだけだと、子ども自身が気が付けば最高です。繰り返しになりますが、主題や要点の把握、具体的な内容の理解、キーワードの識別、論理的な思考、細部の確認などのポイントは、文章のジャンルに関係なく普遍的に重要です。文章を早く、正確に読み、問題作成者の問いに答える訓練を流れ作業にしないように心がけさせてください。国語のテストや演習は修正するのには積み重ねが多い分、時間がかかります。他の教科で国語の学習時間が確保できないという場合とも関係します。手が回らない場合もありますね。困ったら、プロに相談しましょう。
Q&A
Q:400字にまとめる訓練は必要か?
A:訓練自体の効果はありますが、絶対ではありません。
400字にまとめる訓練は、要点整理や論理的思考力を養うのに有益です。しかし、絶対に必要というわけではありません。それぞれの文章が求める構成やスタイルが異なるため、状況や目的に応じた柔軟な表現が重要です。単一の訓練だけでは対応できない場合も多いです。読書のまとめを続けることでまとめる力は向上しますが、これは徐々に身につくものです。自学自習できるまでは定期的な読書と、大人のアドバイスが得られる環境が必要です。
朝日新聞の天声人語や読売新聞の編集手帳を指定字数でまとめる。または、書き写す練習をお勧めします。中学受験生にとって、字数が限られ、一定期間、大人の優秀な文章に触れ、再現するには有益な練習方法であると個人的には考えます。ただし、400字作文同様に、チェックする側が子どもの成長を育むようにしないといけません。難しければ、文章題を1題解いたらどんな文章だったかをまとめる癖をつけるといいでしょう。メモでも、口頭でも構いません。思い出すことが重要です。
学習相談・お問合せは→「IN国語教育研究室」まで
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