中学受験に向けて必読!冬休みに楽しむおすすめ小説5選

中学受験に向けて必読!冬休みに楽しむおすすめ小説5選

冬休みは読書の絶好の機会です。今回は、中学受験に役立つ5冊の物語・小説をご紹介します。ちょっと背伸びをして、大人向けの作品も取り入れたラインナップです。登場人物やストーリーを通じて、受験に必要な国語力を高めましょう!もし、次の学年の課題で読書感想文が思いつかなければ、この時期に読んだ本を題材にするのもよいと思います。
A must-read for junior high school entrance exams! 5 Recommended Novels to Enjoy During Winter Vacation.

目次

登場人物が小学生×短編小説

「小学五年生」重松清

17人の小学五年生の少年を主人公にした短編集で、出題しやすい文章の長さと作品の奥深さから様々な学校で出題されている作品です。重松清の作品は中学受験でどの作品も頻出作品ではあり、保護者であれば1冊は読ませておきたいと思うでしょう。この作品であれば1話あたり30分あれば読むことができるので、寝る前や学校の朝読書の時間などすき間時間を活用して読みやすいです。

作品のタイトル通り、小学校5年生の子が主人公の物語で、受験生の子どもたちにとってもリアルに感じられる内容が多く描かれています。日常によく出てくるシーンにありながら、なかなか子どもたちが言葉にすることができない繊細な気持ちや考え方を筆者が見事に言葉で表現しています。


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登場人物が中学生×オムニバス

「十四歳日和」水野瑠見

同じ中学校に通う4人がそれぞれ主人公になっている、14歳の1年をみずみずしく描いたオムニバスです。4章に分かれているので読書にあまり時間のさけない受験生でも読み進めやすい構成になっています。それぞれの主人公の心の動きの表現がとても上手で、文章を通して筆者の伝えたいことも伝わってきやすいです。

講談社児童文学賞を受賞している作品です。講談社児童文学賞を受賞すると中学受験で出題されやすい?


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ミステリー×ロケット

「ペンギンは空を見上げる」八重野統摩

文章表現が美しく、夢と成長が絡み合うため中学受験生に読んで欲しい一冊です。ロケットに興味があれば読ませてみてはいかがでしょうか。物語全体には中学受験国語で大切にされるエッセンスが豊富にあり、後半の仕掛けに気付くことができない年齢でも十分に読み深めることができる作品です。読んでいるうちになんとなく違和感のある会話や「」の使い方も最後には「なるほど!」と思えれば親に感想を教えてくれるはずです。坪田譲治文学賞を受賞した作品です。


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映画化×ピアニスト

「蜜蜂と遠雷」恩田陸

映画化されたことでも知られている作品です。国際ピアノコンクールを舞台にした作品で、世界を目指す4人のピアニストたちの葛藤や挑戦を通して成長していく様子が描かれた青春小説です。映画にもなっているので読書後に家族で映画を鑑賞しても楽しめるでしょう。恩田陸の作品は他にも「夜のピクニック」や「チョコレートコスモス」といった作品も中学受験で出題された作品です。直木賞と本屋大賞のダブル受賞をしています。これから、さまざまな芸術に触れる際には、作者や演者のメッセージに心を向けて鑑賞したいものです。



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帰国子女×短歌

「リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ」こまつあやこ

不思議な呪文のようなタイトルが目を引く作品です。タイトルはマレーシア語で、で57577の意味。マレーシアからの帰国子女の中学生の主人公がタンカードという短歌の交換日記を短歌の先輩とすることにより交友と短歌への理解を深めてゆく。淡い恋もあり。短歌に出会ったことで成長していく様子が描かれています。

2017年に講談社児童文学新人賞を受賞した作品で、全編で188ページと長すぎず読みやすい長さです。短歌という日本文化に触れている点でも、今後長く受験で出題されることが予想されます。


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文学賞作品は読んだ方がいい?

結論から言うと、興味があるものは読むべきだと思います。ベストセラーも同様です。本を読んだか読まないかという経験値は紙であれ、電子書籍問わず、人生の中で自分自身と向き合う行動として大きな意味があると思います。

直木賞、芥川賞、坪田譲治文学賞、読売文学賞、本屋大賞、講談社児童文学賞など様々な賞があります。本を選ぶ時に、参考程度にするといいと思います。

「それぞれ一人一人」の幸福をつかむための軸となる教養は、自分で獲得しなければならない。そのためには、読書が欠かせないところに行き着くのだ。

引用:本を読む人だけが手にするもの 藤原和博 日本実業出版社

藤原氏の「幸福、教養、読書」という言葉にちょっと、心に響くもの感じたので紹介しました。

入試を意識するならば、読むときのコツとして場面ごとに、登場人物の「原因と気持ち」をセットで感じながら読むことです。全部でなくてもよいので、3か所くらいは印象に残ったものが読了後言えるといいでしょう。5W1H方式で親が子どもにインタビューする感じでよいのでコミュニケーションをとると効果的です。

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