子どもの学習習慣を見直す10のポイント

子どもの学習習慣を見直す10のポイント

中学受験に向けた準備は、計画的かつ効率的に進めることが大切です。この記事では、子どもの学習習慣を見直し、成績向上に繋がる10のポイントを紹介します。これらのポイントを取り入れることで、子どもが効果的に学習を進められるようになります。10 Tips to Review Your Child’s Study Habits.

目次

1. 学習スケジュールを立てる

毎日の学習時間を決め、計画的に勉強する習慣をつけましょう。効率的な学習スケジュールを作ることで、無理なく学習を進めることができます。基準日を決め、1週間ごとに親子でコミュニケーションをとりながら振り返り来週のこの時間までに頑張ることを10から30分ほどつくるといいです。たとえば、土曜の夕食後、月曜の夕食後など、決まった時間を最初に設定することがポイントです。予備の時間をつくっておくことをお勧めします。週末や月末に設定するといいです。できなかった学習をしたい、学習しなおしたい、または、読書したい、遊びたい等その時間にやることを選択することは子ども自身の計画の遂行力にもつながります。「何をやるか、どうしてか」を聞くことがポイントです。

一日のブロックの分け方:起床時間6:00、就寝時間21:30の場合

1日を「5分割」します。
6:00~9:00、9:00~12:00、12:00~15:00、15:00~18:00、18:00~21:00

学校や塾など習い事の拘束時間、食事、お風呂、休憩を設定し、その後、家庭学習時間を決めて学習内容を当てはめてみて、改善できそうな時間や学習方法を検討します。「5分割」では隙間時間や分割できない時間が必ず存在します。隙間時間をみつけ、そこで何をやるかを相談し、実行させることがポイントです。隙間時間の意識がある子どもは時間を大切に使え、「やるときはやる」とメリハリがつくようになります。まずは、起床してからの時間学校から帰った後の時間をどう過ごしているかを見つめ直し、改善行動を積み重ねると学習効果が出る子どもが多いと個人的に感じています。

10~30分の間で「可視化」することができれば、俯瞰もできます。学習計画表や手帳、メモ、アプリでもいいので、ちょっと記録する感覚を継続することがポイントです。

2. 苦手科目の克服

子どもの苦手な科目を見つけ、重点的に取り組む時間をちょっとでもいいので設定しましょう。苦手を克服することで、全体的な成績向上につながります。漢字と計算は基本毎日やること。これは削れませんので、特定の教科・単元を克服する時間をつくるといいでしょう。克服というと嫌な気持ちになるかもしれませんので、「国語の場合は10分読書、ただし、音読で」など、ひと手間条件付きで行うことがポイントです。中高生でも音読はブツブツ言いながら自問自答し学習する子も多くいますので、脳を働かせることを意識できるように促すことがポイントです。

3. 定期的な復習

学習内容を定期的に復習することで、知識を定着させます。でも、定期的ってどういうことでしょうか?根本は忘れやすい内容を確認し、繰り返し学ぶことが大切です。一度やったことをまずは思い出し、ノートや紙に書くのは記憶を引き出すのによい機会です。書けなければ、もう一度テキストなどを見て書くような丁寧さが必要です。漢字や語句は分量が決まているのでやりやすいと思います。特に、苦手な教科か得意な教科のどちらかに絞り、学習後や、次の日の朝等に思い出すところから始めてみましょう。

4. 模擬試験の受験

実際の試験形式に慣れるため、模擬試験を定期的に受けるようにしましょう。試験の緊張感に慣れ、本番での実力を発揮しやすくなります。毎週塾でテストがある場合は、特に自己採点と直しが重要です。国語の場合は以下を参考にしてください。→国語テストの正答率を劇的にアップする10のコツ

5. 親子のコミュニケーション

子どもの学習状況を把握し、適切なアドバイスやサポートを行いましょう。親子のコミュニケーションを通じて、子どものモチベーションを高めることができます。毎日が突風のように過ぎていくなと感じたら、子どもとちょっと話をするような感覚です。子どもからのサインを見逃さないように、また、成長期、反抗期などでも親から子供へちょっと話をするのは子どもにとって受け入れやすい行動です。

6. 休息とリフレッシュ

適度な休息を取り、リフレッシュする時間を設けましょう。集中力を維持し、効率的に学習を進めるためには、休憩も重要です。外の空気を吸ったり、ちょっと背伸びや体操、トイレ、飲み物、お菓子をとるなど様々ありますが、集中力がどのくらい続くかは個人差があります。興味・関心をもてると比較的長く続く場合が多いと思います。家庭学習ではストップウォッチなどを使って飽きるまでの時間を計測したり、タイマーで時間内に終わらせるなどの後、休憩とリフレッシュを入れることをお勧めします。ちょっとボーっとするというのもよいことです。

7. 目標の設定

中学受験に向けて、具体的な目標を設定しましょう。目標が明確になることで、達成感を得やすくなり、モチベーションが上がります。困ったら、「4教科偏差値」を目標設定するといいでしょう。それに対して、特に目標をクリアするための学習時間の確保をします。たとえば、国語が苦手な子どもであれば、まずは偏差値50に近づける目標を設定しましょう。設問のどこの配点が高いか、漢字や知識などの地道な努力は何点くらいとれるかを把握できるようにすることです。そこから、学習の向き合い方も変わってきます。

8. 自主学習の習慣

子ども自身が主体的に学習する習慣を身につけることが大切です。特に自分で学ぶ姿勢を育てることで、将来的な学習にも役立ちます。伴走が必要な場合は「宿題チェック」「テスト直し」で補助してあげることです。塾や家庭教師がチェックをやってくれる場合もありますが、その人によって様々です。

「チェックはご家庭でしてください。」
「やったかどうかのチェックをサインはします。」
「子どもがどうやって解いてどう間違えて、どう直したかまで見ます。」
「子どもの承認欲求を満たします。」

など、ばらつきがあるはずです。子どもと教科ごとに話をしてみましょう。

答えを写しているだけの学習からの脱却

これは作業に過ぎないので、ほとんど学習効果はありません。
せめて答えを写すなら、何の問題に対して写すのか、次に書きながら音読すること、さらに、重要部分に線を引くことまでは自主学習のレベルを上げていくコツです。
そして、何よりも一番大切なのは「学んだことを『思い出す時間』を自主学習に充てる」ことです。

9. 参考書や問題集の活用

効率的な学習を進めるために、適切な参考書や問題集を活用しましょう。信頼性の高い教材を選び、効果的に学習を進めます。ただし、「〇〇ちゃんが使っているからよいものだ」ということは我が子に当てはまらないことが多いです。普段使っている教材があれば、しっかり向き合い、問題の問いに合わせていく訓練をすることを前提にし、あくまでも「補足用」として参考書や問題集を持たせましょう。

10. 体調管理

健康な体があってこそ、効果的な学習が可能です。十分な睡眠とバランスの取れた食事、運動を心がけましょう。何度もお伝えしていることで恐縮ですが、就寝時間と起床時間は一定にすることです。昔は「四当五落」という四字熟語がはやりました。受験勉強期の睡眠時間は四時間睡眠で合格し、五時間睡眠だと不合格になるという意味です。昭和的な考え方ですので、反面にしましょう。

Q&A

急なイベントが発生した場合はどうしたらいいか?

冠婚葬祭や家族のアクシデント、子どもの体調不良から、遊びのお誘い等様々ありますね。

緊急の場合

対応が必要ですので、家族単位で行動するか、子どもを一人で学習させるかを検討しましょう。学習のリカバリーをするのか、または、リカバリーはしないでカットし、次の日に進むのかは親子で相談することが必要です。

緊急でない場合

例えば、子どもが勉強時間に相当する時間に、親が予定よりも早く帰ってきたとします。「家族がそろったので、息抜き兼ねて、ちょっと外出しよう、食事に出かけよう」と、つい言いたくなることもあります。そこはSTOPです。子どもの勉強時間が予定どおり終わるまでは決してずらさないことです。もし、予定をずらしてしまうと、子どもは「そういう場合は勉強しなくていいんだ」という感覚になります。そうすると、たまたま家族がそろった時間は集中力が途切れることにもつながりかねません。

まとめ

中学受験に向けて、子どもの学習習慣を見直し、効率的に学習を進める10のポイントを紹介しました。これらのポイントを取り入れることで、子どもの成績向上に繋がることを願っています。親子で一緒に頑張りましょう!

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この記事を書いた人

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