「漢字練習を10回ずつ書いて覚える」。これは「昭和あるある」と言えます。達成感や耐える力は確かに身につきますが、記憶の定着には個人差があり、むしろ漢字の練習が苦痛になることもあります。そこで、子どもに合った効果的な漢字練習方法を親子で見つけましょう。What is an efficient way to practice kanji?
漢字練習の基本
- 漢字練習:ゴールを決めて教材に沿って読んでから書く。教材に書いてある筆順や部首、音読み、訓読み、例文の順で読んでから書き始める。
書くときに「音読」すると聴覚も強化されます。 - 間違えた漢字を書き直す:テストで間違えた漢字を1~3回書き直し、脳内にそのシーンを焼き付けます。
息を止めて一気に3回書くと超集中できます。
漢字がいまいち得点が取れない場合は、ただ、練習をしていないだけとかたずけていませんか?どうやって漢字練習をしているのか、子どもの思考を本気で見たことはありますか?塾や家庭教師の先生にも漢字練習の仕方を相談したことはありますか?以下を親子で話してみるとちょっと取り組み方が変わるかもしれません。
効率的な漢字練習方法
- 理詰めで覚える場合: 「髪」という漢字を部首(かみがしら)、音読み(ハツ)、訓読み(かみ)などに分けて覚えます。
- 感情で覚える場合: 「髪」は長い髪をなびかせた友達をイメージするなど、感情を使って覚えると効果的です。
どちらがいいということはありませんので、両方使えるといいです。
最悪漢字を覚えきれない場合は、メモに書き、トイレに貼っておくことをお勧めします。よみを表面、書きを裏面にしてめくるようにで貼っておくといいでしょう。私の場合はこれが多く、トイレ中に単語カードだらけになり、親に捨てられた記憶があります(笑)独りで集中して、リラックスして、トイレまでもっていったものとして受け入れるという意味ではよい方法だとは今でも思っています。
一度書いただけで漢字を覚えることができる方法
漢字の形を「じっと」見て、数秒で「脳に記憶を定着させて」から書きます。
例えば感情で覚える場合、「髪」という漢字を書くとします。まずは形を見つめ漢字をイメージします。その後、瞼(まぶた)にそのイメージを描きながら書くと効果的です。
具体的な脳内の処理は、長い髪をなびかせて決意を固めている誰かをイメージする。「長」の下が「ム」ですので、口を結んだ状態。三本の「ノ」が髪をなびかせているので風が吹いている感じです。友達の表情には口元から決意や怒りがあるのかなと頭の中でイメージします。「髪の毛が三本しかなく悲しい顔」をイメージする子もいます。
イメージができたら、目をつむり、瞼(まぶた)は黒い状態なのでその上にイメージと一緒に白い文字を書くように「髪」を書きます。ノートを空想し、そこに書くイメージをする子どももいます。
要するに、1回書くまでに、「見て、イメージして(感じて)、瞼に書いて、実際に書く」と段階的に4回の行動をしています。もし書けなければ、もう一度イメージして、同じことを繰り返します。
漢字をただ書き写していませんか?
これは危険信号。記憶に残らず、語彙力や読解力が身につかないことが多いです。テストの得点も低く、スマホやPCでの入力でも正確な漢字変換ができないことがままあります。漢字を書く練習で脳を働かせることが読解能力や説明能力、論理的思考力の向上に重要です。
「ただ書き写しているだけ」というメタ認知ができたら、それをほめ、行動を変えることが大切です。
まとめ
中学入試においては算数と国語の配点は基本は同じです。国語の学習を怠らず、漢字・語句・文法・文章読解はコツコツ続けましょう。文章題では「やや大人の文章」が普通に出題されます。これらの文章を読み、問題作成者の意図を汲み、答えを書くことで、子どもの学力は確実に向上します。また、他の教科でも「何が書いてあるか」「問われていることは何か」を正確に理解しようとすることができ、「どう答えるか」と論理的思考力もつきます。
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