冬休みに入る前にどういう過ごし方をするのかを家族で一度話し合いましょう。時間をとって話をし、話を聞くことは意外と一方通行になることが多いです。ここまで頑張ってきた成果を最高のコンディションで当日の試験に臨めるように伴走していただく参考になれば幸いです。For the families of the examinees: How to spend the winter break and the last semester.
①冬休み・入試直前期
・この時期に強く意識してほしい学習は「科目のバランス」です。
入試は総合得点で合否が決まります。冬休みに入る前に家族で話し合う時間はしっかりとりましょう。
冬休み、受験校、合否、入学までの流れを説明し、今感じていることを聞き取りながら苦手教科>苦手分野>得意分野の順で時間配分を決め、その中でできることをやりましょう。
NG例…特定の教科だけひたすらやる
・得点力を上げるために、暗記等のインプット中心するものは絞り、アウトプット中心の勉強に切り替えましょう。
過去問題の学習で傾向分析と弱点補強で時間をとられますが、解けない不安から、インプットの作業に走りがちになります。できるだけ多くの問題に触れてアウトプット力を高めることです。時間配分、できるものとできないものの選択、できるものの正答率。スポーツで言えば練習試合です。塾でいうと冬期講習がそれにあたります。
過去問題の実践と分析が進んでいない場合は、「優先時間帯」をつくりましょう!
②試験1週間前
・夜型から朝方へのシフト。
起きる時間と寝る時間を一定にしていても、入試の場合は移動も含め少し早く起きることになります。最初の科目から全速力で脳をフル回転させるためにも試験開始3時間前には起床しましょう。
睡眠時間は一定させることがベストなので、就寝時間と起床時間をスライドさせることを冬休み前に決めておくといいです。
NG例…朝食を抜いて時間調整をする
③試験前日
・交通経路・天気・持ち物の確認
可能であれば事前にもう一度下見をしておくのもいいですし、地図アプリで確認するのもいいです。子どもを不安にさせないこともありますが、保護者自身が落ち着くためでもあります。たいていは、当日駅から人の流れがあるので、問題はないと思います。受験要項を確認しながら以下は親子で確認しましょう。
・交通機関の乗り換え方法
・当日の最寄りのコンビニ(買い物かトイレ)
・服装(温度調節できる脱ぎ機できるもの)
・筆記用具(万が一、補充すべきものがある場合、親の筆記用具を渡すといいです)
・受験票とそのコピー(親がもっておく=スクショ等で共有しておくのもいいです)
前日夜は、準備万端とし、軽めの食事で睡眠をしっかりとり当日を迎えられるようにしてください。
NG例…貼るカイロ(シャツに貼ってそのままだとのぼせた状態になるかも。つけていたら、よほど寒くない場合以外は現地で外しましょう。)
④当日の服装
面接がある学校以外は特に指定がなければ、ほとんどの学校は私服で問題ありません。
脱ぎきしやすいもの(セーター、カーディガン等)で体温調節と水分補給はセットです。
⑤試験会場へ移動中
・心に余裕をもって行動しましょう。
起床したら、天気と交通情報を確認
朝食は必ず採る(緊張している場合は軽め)
【持ち物の再確認】
受験票・筆記用具・腕時計、電子マネー(便利です)、財布、弁当、水筒等
⑥会場到着後
・模試と流れは変わりありませんが、雰囲気に吞まれないように改めて確認しましょう。
□待ち合わせ場所を確認
□試験会場に入ったら、受験番号を確認
□トイレを確認(ここまでに一度済ませておくといいです)
□試験場所に座ったら スマートフォンの電源を切ることを確認
□みな同じ条件で緊張はするものだと認識し、静かに待と試験管の指示を待つ。
⑦試験中
・普段やる順番が決まっていればそのとおり行う。
時間配分(できる問題とできない問題に分け、高配点のものは得点する)をする。
・休憩中は1教科ごとに気持ちを切り替える
全教科の総合得点で合否は決まることを忘れずに、緊張をほぐすことです。
深呼吸、座席を立つ、背伸びをする等心と体をちょっと休めて次に備えましょう。
※昼食時間がある場合は水分の過剰摂取をするとトイレが近くなる子が多いので、トイレはこの時間がベストです。
⑧試験終了後
・基本はすぐに帰宅しましょう。塾の指示があればその指針にそいましょう。
・問題は回収される場合と持ち帰る場合があるので、持ち帰ったら解いた順番の確認だけはする。
※直しをするかどうかは、併願や心理的、時間的なプレッシャーをかけますのでできることだけ。
※困ったら、知識系の復習次に受験する学校の傾向と対策のおさらいに順で時間を使いましょう。
合格発表
発表時間に子どもが見るか、親が見るか、一緒に見るかを試験ごとに決めましょう。
最後に、不安を抱えている親子がほとんどです。
・我が子が安心して全力を出せる状態をキープしてあげることが大切です。
栄養管理と睡眠。
体調管理=うがい・手洗いから消毒までも予防が一番。
風邪やインフルエンザなどにかかる確率を下げましょう。
親としても送り出す側の受験生です。
体調、心身ともに一緒に乗り越える、見守る等の節目を感じながら伴走していきましょう。
Q&A
Q1.移動中のトラブルが起きたら?
A1.試験会場の最寄り駅の場合は、試験会場の係員がいるので、すぐに聞きましょう。もし、係員がいなければ、駅員や他の受験生家族に「落ち着いて」聞きましょう。タクシーでショートカットするという手段もあります。
間に合いそうになければ、悪天候や交通混雑で試験開始が遅れる場合もありますので、インターネットで学校のHPを確認し、何も掲載がなければ、受験する学校に電話をしましょう。
Q2.受験票を忘れてしまった。間違えて別の試験の受験票を入れてしまった。
A1.まずは、学校に行きましょう。忘れた旨とコピーを見せれば試験を受けられる場合が多いです。すべての受験票をスマホで撮っておくのがよいですが、当日控えが紙でないとで子どもが困る場合があるので、コピーしてセットで管理することをお勧めします。
Q3.筆記用具を忘れてしまった
A3.親の筆記用具を渡す。もしくは、コンビニでたいていのものはそろいますので、気が付いた時点で、購入できるものはしておきましょう。どうしてもない場合は、試験会場で試験管に申しいれ、借りるようにしましょう。
Q4.インフルエンザ等にかかってしまった
A4.病気やけがで受験ができない場合、特例措置はないかを募集要項で確認、電話でも確認しましょう。保健室受験等を実施する学校もありますので、インターネットでの過去の書き込みをうのみにしないようにしましょう。
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