過去問演習の意義と効果的な取り組み方

過去問演習の意義と効果的な取り組み方

中学受験を目指すみなさん、過去問演習の意義と効果的な取り組み方を今一度確認しましょう。我が子の実力を測り、出題傾向や時間配分を分析するためのポイントを改めて紹介します。なぜなら、試験当日に合格最低点をクリアするための戦略を立て、複数年の過去問を解くことで分析の精度を高める必要があるからです。過去問を解き終わった後の具体的な手順や復習方法も詳しく解説しています。しっかりと準備を整えて、自信を持って試験に臨みましょう。The Significance of Past Question Exercises and How to Approach Them Effectively.

目次

過去問演習の意義?​

①自分の実力を図る
②出題傾向を分析する
③時間配分を分析する

当日に合格最低点をクリアできればいいので、いかに総合点で近づけられるかがポイントです。

過去問を複数年解く意味​

できる問題とできない問題を仕分け、合格点に近づけることです。

複数年解くことで、分析の精度は上がります。

①どのような出題傾向か
②どのような時間配分で解いたか、時間がかかった問題、飛ばした問題は最小限で済んだか

​過去問を解き終わったらの全体像


〇付け前に、自分の予想を設問ごとに〇△×で仕訳けておく
           ↓
〇付けをする(記述は自分で採点し、後に大人に見てもらうといいでしょう。)
           ↓
結果をもとに全体的な振り返りをする以下は分析例です。
・予想点に近かったか。(特に〇の精度)
・受検者平均点からの差、合格者平均点の差
・時間配分(時間が足りたか、急いだ問題、迷った問題は何か)
・その問題で落としているか(形式、内容)なぜ落としたか?
・△が×だったものはどうすればできるようになるか​

設問別の復習 

​・知識系は解説を読む前に自分で調べる
読解系は解説を読む前になぜその模範解答になるかを子どもが自分で考える

ここで合格最低点をどうやったら越えられるかを考えるくせをつけます。

いきなり、解説をチェックして〇付け赤直しをして復習したという気になっていたら要注意です!

過去問演習の場合は傾向と対策ですので、取り組み方に時間をかけるべきです。

難関校の場合は、これらを詳細にやりこみすぎると試験時間以上に時間がかかることがあります。試験時間と同じ時間、多くても1.5倍を目安に見切りをつけましょう。

過去問のやりなおしをどういう形式で残すのか

学校別に対策をするので、受験前に見直せる状態であれば問題ありません。
当日の解く時間配分等をイメージトレーニングをして、睡眠時間はしっかりとらせましょう。


傾向が変わったら?動揺しないように事前に伝えておきましょう。条件は皆同じです。何回も模試などを受けてきたので、時間内に解く順番を決めて、1点でも置くとる、失点を抑える努力を解答用紙に書くことにかわりありません。

主な「やり直し」の方法​

​主に、3つあります。

①過去問そのものに書き込む​

 メリットは復習がしやすいこと、反面、見直しがしにくいことです。
 実物大にコピーして使用していれば学校毎にファイルにまとめておきましょう。前日に傾向と対策を解答用紙をみる手間が省けます。​

②解きなおしノートをつくる​

 メリットは自分の弱点と対応方法が可視化される反面、①よりも時間がかかります。​

やるからには全部やる。第一志望だけをやる等、工夫するといいでしょう。

③まとめテキストに書き込む​

 ●●中2021等、△や△に近い×を書き込むことです。合格最低点に近づける努力です。
 通常学習のメリットを生かせる半面、学校毎に見直しがしにくいことです。
 似た問題を探すのに時間がかかりそうならば、単元に印を書き込むだけでも構いません。

子どもにとってどの方法が適しているか、塾や家庭教師に相談しするといいでしょう。

過去問題のコピーで困ったら、A3プリンターをそろえる

時短になります。実物大はA3対応が実物と同じようにできるので便利です。中高大に進んでもビジネス等でも使ます。

A3対応が便利です。置き場所を確保しましょう。


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過去問演習を5年分が終わったら自分の得点率を見直しする

​100点満点のテストの場合以下だったとします。
配点が違う学校の場合は正答率に置き換えてメモしておくといいでしょう。

1回目…50点 5年前のもの
2回目…45点 4年前のもの
3回目…60点 3年前のもの
4回目…75点 2年前のもの
5回目…65点 1年前のもの

過去2回の平均でこの場合、70点が目安に得点がとれていたと判断するといいでしょう。
過去3回でもそれに近いので、最後の追い込みでベストスコアを目指せるように勇気づけることがポイントです。

4教科総合点の視点

どの教科であと数点アップするには何を学習すると効果的かを絞ることが重要です。
併願校も1~5年分行っていると思いますので、重なる部分の弱点を補強すると迷子になりにくいです。

・学校別にみる

​過去問題の傾向を教科ごとに見直し、普段の勉強で似ている問題にあたれば演習効果を確認すること。国語は、どのような問題が出てきて、過去問演習を通じて△が〇になってきているかを確認することが大切です。直した後の痕跡を見直すことだけに集中し、同じ文章を2回演習する必要はないと考えます。​

・単元別にみる

​短期的なお勧めは、国語ならば同音異義語・同訓異字語の間違えた問題の確認。
社会の公民ならば三権分立の図を白紙に書くことです。同じ問題は出ないので、関連した問題が出たら汎用性が聞き、訓練時間の目安もたてられやすいです。出てきたら、「ラッキー」と思えるので当日は、確実に正答ができ、他の問題に進めます。(集中力の持続)

当日の試験で合格者最低点を取るためにできなければいけない〇の問題、×捨ててもよい問題、△で勝負すべき問題に取り組む準備がととのった状態にすることで、受検前日は、過去問直しをみて合格点を取りに行くイメージをつくることです。

睡眠時間の確保、当日脱ぎ着し体温調節できる服装、水分補給を忘れすに送り出すイメージも併せて親子で持ちましょう!

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この記事を書いた人

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