知識を覚えきれない場合の宿題への向き合い方

知識を覚えきれない場合の宿題への向き合い方

授業後に宿題を効果的にこなすことで、子どもの学びを深めることができます。今回は、アウトプット型とインプット型、実践型と結果型の組み合わせを使った宿題の向き合い方についてご紹介します。How to deal with homework if you can’t remember all the knowledge.

目次

アウトプット型とインプット型

インプットとアウトプット

アウトプット型

単語を10回ずつ書く、問題を解くなど、実際に手を動かして形に残る学習法。

インプット型

音読する、答えを確認するなど、形に残らないが、頭に知識を入れる学習法。

読みながら、書きながら、言いながら書くと記憶に定着させやすいというのは上記の要素が混ざっていますね。

実践型と結果型

実践型

音読を10回やるなど、具体的な実践(行動)に焦点を当てた学習法。

結果型

単語を覚えるなど、結果(成果)として何を得るかに焦点を当てた学習法。

一見同じように見えますが、知識が弱いなと感じる場合は、行動型の時間を見直し、習慣化しなおすことが大切です。

この2つの軸で考えられる学習方法は4つ

A. インプット型 + 結果型

自由度が高く、優秀な子ども向け。自分で学ぶ力があり、結果を出すことができます。いわゆる暗記が得意な子どもでやり方を強制しなくても自分自身でコントロールできます。

B. アウトプット型 +実践型

勉強が苦手な子ども向け。具体的なやり方を身につけることで、行動から学習を進めます。

C. アウトプット型 + 型

Aよりのレベル。適度な指示と共に、ある程度の結果を出し続けることができます。

D. インプット型 +実践型

理解を深めるための反復学習。音読や読み聞かせなどが好きで、知識を頭に入れることに重点を置きます。

たとえば、知識の記憶が難しい子どもが努力し、効果的に覚え、語彙量を増やし、成長するためには、学習方法の順番を工夫すると良いでしょう。それぞれの学習スタイル(ABCD)を考慮した順番で想定してみてましょう。

難易度はB→D→C→Aの順

教科や単元ごとに異なりますので、知識を覚えるとして、どの位置で学習するかが大切です。

B. アウトプット型 + 実践型

まずは具体的な行動に焦点を当てることで、基礎的な学習習慣を身につけます。
例: 漢字を10回書く、問題を解くなど、手を動かす学習から始めます。

D. インプット型 + 実践型

次に、知識を頭に入れるための反復学習を取り入れます。
例: 音読を10回やるなど、音読やリスニングを通じて知識を定着させます。

C. アウトプット型 + 結果型

実践が習慣化してきたら、具体的な成果を求める学習に移ります。
例: 単語を覚えてくるなど、手を動かしながらも結果を意識した学習を行います。

A. インプット型 + 結果型

最後に、自由度が高く自分で学ぶ力を引き出す学習に取り組みます。
  例: 答えを確認し、自分で調べながら知識を深める学習です。

もうすこし、かみ砕いてみます。

成長のステップ

ステップ1: 基礎的な学習習慣を身につける(Bタイプ)

ステップ2: 知識を定着させるための反復学習を行う(Dタイプ)

ステップ3: 成果を意識した具体的な学習に進む(Cタイプ)

ステップ4: 自由度が高い学習で自分の力を引き出す(Aタイプ)

この順番で学習を進めることで、記憶が難しい子どもも段階的に成長しやすくなります。それぞれのステップを意識して、効果的に学習をサポートしていきましょう。新出の難易度認知と習得には個人差はあるので、例えば、漢字練習の取り組み方を工夫するための参考にしていただければ幸いです。

宿題の具体例

1回目: 音読する(全体像と量と時間も考えます)

2回目: 音読のチェックを行う(音読が正しいかどうか大人が聞く)

3回目: 再度音読する(1回目よりもスピードが上がります)

4回目: ノートや単語帳に書く(いきなり書くよりも効果が上がります)

国語ならば、 漢字、語句、ことわざ、慣用句、故事成語、文法など、社会ならば、 日本史(重要人物・出来事)、地理(都道府県・地形)、公民(憲法・政府)の覚えるまでのプロセスに役立ちます。

4回目を提出するのが通常の塾での宿題だと思うことです。1~3回目の手順を基本とし、まずはやってみることをお勧めします。かなり苦手なばあい1回目を2回やるなど時間を取る必要があります。

宿題の狙い

宿題から知識を身に着けやすい方法(テストで得点できるやりかた)について、子ども自身が気づきを得られるようにすることです。子どもが自分がどの方法で一番覚えやすいかを意識させることです。書いて覚えるのか、音読して覚えるのかを確認し、それぞれに適した方法を見つけましょう。それがテストの場で得点にどうつながったのかを認識することにつながります。また、教える側も生徒のレベルを把握することができます。

漢字練習ならば、音読しながら3回書いて覚える、テストで間違えた漢字をその場で3回書くなどの習慣づけは4・5回目の認識です。手順を論理的思考をもって理解し、どうすれば覚えやすくできるかの工夫も自然とできるようになります。

まとめ:大切にしたいこと

重要なのは、知識そのものではなく、知識をもとに考え、他者と議論し、最後は自分で判断し行動に結び付けていくことです。中学受験の勉強は早期に訓練、習慣化し、強化していく機会です。日常生活の中にも学びの機会はあるので、どのような見聞も学ぶことができることを時々、子どもに伝えましょう。

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この記事を書いた人

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