国語の長文を読み切れない場合の3つの対処法

自己監視や問題解決能力を向上させるために重要です123。

子どもが国語のテストで長い文章題を最後まで読み切れず、思ったとおりの得点ができない。こんなお悩みありませんか?たとえば、8000文字以上を越える文章を読んで設問に答えるのは大人でも大変です。4000文字でも400文字の原稿用紙10枚分です。何もしないと、適用ができず 文章の理解が不十分な状態が悪化し、成績に影響が出るかもしれません。​3つの解決方法を紹介しますので必要な部分があれば、一度やってみることをお勧めします。3 ways to deal with long sentences in Japanese.

目次

3つの解決方法

1:​ 読む前に問題(設問)を確認する。

問題文を先に読むことで、どの部分に注目すべきかが分かりやすくなります。

2:​段落や場面ごとに区切って読む。

一度に全部を読もうとせず、「塊」で区切りながら読むことで、内容が整理しやすくなります。

​段落や場面を自分なりにざっくりと分けて文章構造の記憶の補助とすることです。設問の「鍵」を見つけやすくし、もう一度問題文を読み直して設問を見てを繰り返し「迷子」にならないようにするということです。3.にもつながります。

3:​キーワードをメモする。

重要な情報やキーワードをメモしながら読むと、内容を把握しやすくなります。

例)線の引き方(傍線、波線)、印のつけかた(⊕⊖等)

読みながらメモするので、メモに時間をとられすぎないように訓練が必要です。

■Q&A

Q1:文章を一度読んでから設問を解くべきでは?


A:たしかに、時間内でできれば王道が一番です。しかし、超長文の場合は制限時間がありますので、 「読みきれないのか」「解き切れないのか」を判断し、工夫しないといけません。 問題文を読んでから設問を見るか、設問を見てから問題文を読むか。超長文についてはどちらがやりやすいのかは、一度比較しておくとよいです。

たとえば、子どもを野球でバッターにたとえると、ピッチャーが投げた球が、130㎞のストレート(直球)の場合、カーブ等(変化球)の場合、スイング(打ち方=タイミングや力の入れ方等)はかわります。普段の文章題がストレートならば超長文は160kmの超速球、または変化球にどう対応するかだと思うといいでしょう。

テストで優先すべきことは取り組みを試行錯誤しながら、時間内で最高の得点をとることで、入試当日に全力を出しきるためです。

Q2:うまくいかなかったら?


A:「うまくいかなかったことがわかる」ので、普段の取り組み方で、どうすれば最高得点が時間内に書き切れるかを考えるようにさせましょう。メタ認知の実践です。

※メタ認知とは自分の認知を自分自身が客観的に見つめ、自己監視や問題解決能力の向上につながります。

困ったら、問題用紙と解答用紙を持って、国語の先生に相談に行きアドバイスを求めましょう。子ども自身に相談させるのが一番ですが、「代わりに聞いてあげるね」ということでもよいです。特に今まで国語のテストは何となく解けて済ませてきた子どもほど、文字数が多いことで正答率がガクッと落ち、実力を出しきる適応が必要です。

■ まとめ

問題文の確認、段落ごとの読み方、キーワードのメモを実践することで、文章題の理解力を高めましょう!​

最後に夏目漱石の言葉を送ります。子どもが焦っていたら、紹介してください。

「どうそ偉くなってください。
しかし、無闇に焦ってはいけません。
ただ、牛のように、ずうずうしく進んでいくのが大事です。」

夏目漱石の言葉より

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