中学受験に向けて、各学年の12月に心がけるべきことをまとめました。子どもの学年別に具体的な学習方法や生活習慣の整え方を解説しています。親としてのサポート方法も網羅しており、全体的な学習の見通しを立てるための有益な情報が満載です。忙しい日々の中で、少しでも安心して受験に臨むためのヒントになれば幸いです。”Attract passes! Preparation for junior high school entrance exams in December and stress countermeasures.
■小学1~2年生
漢字・計算練習…基本的なことではありますが、時間がかかるようならば、冬休み前におさらいしておくことをお勧めします。
①国語
漢字…筆順、つくり、意味がわかるかどうか
音読…学校の国語の教科書を冬休み中にすべて音読をしてつっかかりがないか確認しましょう。
※国語に問題がなければ生活科の教科書がお勧めです。ひらがな・かたかな・漢字で文章は構成されている以上、どこでつっかえ、修正するのか、「文節単位」でゆっくり読ませましょう。
②算数…とにかく計算です。スムーズにできる問題がどれだけあるかがポイントです。
特に繰り上がり、繰り下がり、2桁の足し算は処理能力に大きく関わります。
買い物に連れていくなどして、商品の合計金額を計算させるといいです。
※概数の概念でだいたいいくらかを考えさせるだけでも払うべき金額の目算ができ、文章題で桁違いをしたときに疑問をもてるようになります。 税込み税抜きも成長に合わせて4年生までには10,000円くらいまでできるのが理想です。
※さくらんぼ算について、個人的には硬貨で計算できれば問題ないと思いますので、考え方の一つとして押し付けないようにすることも算数嫌いにさせないことです。
車のナンバープレートで加減乗除の暗算をしてもいいです。たとえば、4238ならば、「4+2+3+8」や「42+38」、「4×2+3×8」「4×2×3×8」等レベルをあげるといいでしょう。9の4乗で最大でも6561が体感できている子は処理能力が高いです。42×38は1,600近くと見当がついていればよいと思います。99の2乗でも9801なので身近に感じられます。(説明的文章で数値や割合をあるていど理解していないと論理的思考力機能しない場合があります。難関校向けには身に着けておきたい思考処理能力です。)
③その他
・睡眠時間…就寝時間と起床時間を一定にすることが大切です。
・人の話を最後まで聞く…集中力がきれると聞き流したり拒否反応を示します。
この姿勢がどれだけ保てるか、または、夢中になることについてはどこまで集中できるのかも確認しておくといいです。たとえば、夕飯ができた時、声をかけても夢中でずっとやっていることは何か、どのくらいの時間なのか、どう感じているのか等は子どもに聞いてみるといいでしょう。限界時間を決めて、その中で課題を行う。休憩をはさむことの大切さをこの時期に体験させることです。学校の時間に合わせ進めることを基準にしてみるといいでしょう。
・忘れ物をしない…事前の準備をしておくこと。所作として前日の夜には学校の準備、当日の朝には習い事の準備等と決めておくといいです。この時期の準備の時間は長めにとっておくと、1人でもできるようにのちのち所作が早くなります。
「忘れ物、しないさせない、ゆるさない」というように575のリズムで暗唱しても効果的です。
■3~4年生
次の学年に向けての塾通いや習い事を再編成する時期です。大手の塾は低学年は週1回ですが、徐々に負荷がかかってきますので、「習い事は整理して中学受験に集中して下さい」と言われたり、聞かれたりすると思います。
習い事は教養のもととして、「体験」を積んでいます。スポーツ、音楽、習字、塾などいつまでに何をもって終了させるかがポイントです。これはご家庭の方針で子どもが違和感なく生活環境を変えるということが受け入れられることにもつながります。
・3年生の2月になったら学習塾を始めるよ
・例えば、水泳はクロール、背泳ぎ、平泳ぎができたら終了するよ。
・ピアノは発表会までだよ。
・習字は〇段まではがんばろう
嫌々やる習い事であれば、きりのいい付きでいい思い出として切り返させる、失敗として体験させるというのもありです。ピアノのレッスンのために家で練習しなくなった。くもんや通信添削などの宿題をやらなくなったので切り替えたということがわかることも親子にとって大切なことです。
どうしても続けたい習い事があるのならば、中学生になってもやりたいことかを聞いてあげましょう。英語やプログラミング等ずっとやりたいという子もいます。中学受験をするのならば、両立が期待できる状態の塾を選ぶことをお勧めします。挫折や断念も体験として行け入れる覚悟があれば、全部中学受験にシフトという選択肢もありですが「息抜き」管理も含めることです。両立も負担のかからないものに切り替えることも現在ではオンライン利用等で代用することもできます。
■5年生
中学受験の中で最も学習する単元が4教科含めて多い時期です。単元の学習、塾や家庭教師による予習・復習。小テスト向けの勉強、テストの受け方、テスト直し等のフォームも身に着けることができ、新しい学びの出会いがある反面、次から次に単元がやってくるので、処理しきれず、嫌になる時期でもあります。特に算数に時間を割く場合が多です。平均前後の成績の子どもにたとえると、仕事で言えば、4つの業務を兼業するような感じだと思ってあげて欲しいです。復習回がある週でやることは何かを「2つ」考えさせながら学習配分することをお勧めします。
受験生は6年生ではありません。受験を意識するようになった時からが受験生です。塾なのか、テストなのか、学校見学なのか、人それぞれですが、親の体験を伝えるのが一番効果的です。「中学受験・高校受験・大学受験」等、どれでもいいので、きっかけと感じた体験を自分の言葉で我が子に伝えましょう。
■6年生
親子別で書きます。
子どもにとっては3つあります。
・志望校の選択…主に模試と入試は「練習試合」と「決勝戦」です。
・学習方法の選択とペースメイク…単元勉強と総合学習で入試日に自身の最高の力を出し切る
・体調管理…学習ペースを乱さないで集中力を保つ技術を磨く
小4の時は漢字練習に30分で10問かけていたが、30分で50問はできるようになったというような感覚で、同じ時間で問題量をこなせたり、時間を短くすることができるようになる。それぞれの難易度があがるので、基本問題レベルの再現性があがっているはずです。うまくいかない教科も当然あるので、「どうするべきか」「理想とそのための努力」を一緒に相談しましょう。(特定教科を個別塾や家庭教師をつけるという場合がありますが、早めに確保しておいた方がいいです。よい先生ほど、専門性が高く、メンタルケアをしてくれる場合もあるので募集は既に終わっている場合があります。)
親にとっても3つあります
・資金…子どもに投資する受験のための金額、入試費用、初年度入学金
・体調管理…自信を含め、予防接種等
・思い出づくり…6年生に勉強したこと以外で何の思い出をつくるのか?
3つ目は家族できちんと決めましょう。思い出づくりは春休みという家庭もあります。来年の今頃は、朝起きてこどもとどんな生活を送るのかをちょっとでもイメージしながら家族で同じ方向を向いていく姿勢が必要です。(中学の昼食がお弁当か給食かで立ち回りも変わります。)
■入試直後
遊びたい子どもが多いのは当然です。
お勧めは入学校決定直後の家族会議。「3日間は自由。好きなことをやりなさい」などと決めて、以下のことは話し合うことを勧めています。
・小学校での思い出づくりを卒業までに子ども自身が学校行事に積極的に参加する。
・中学の準備を学習面でもしておく。特に英語と数学。中学校から課題がでていれば早めに終わらせる。
・大学進学は、進学校ならば、学部の紹介と国立を受けるか、総合型選抜を受けるかの選択肢があることは提示しておく。付属校ならば、学部の紹介をしておく。
・大学院に進むのかどうかも含め、将来チャレンジしてみたいことを子どもなりに考えさせる。難しければ、ご自身の仕事を今までよりも少し細かく説明し、「誰かの何かの役に立つのが仕事」だと言い切ってもいいでしょう。
※受験が終わればすべて報われる等いってしまうと「小学7年生」になります。特に伴走をしていた家庭は子どもが自立しないまま、手放しするタイミングでもあるので少しずつ、伴走アクセルを緩めていきましょう。目安は一人で80%くらいはできるものからでよいです。忙しくても70%等基準を決めて子どもに自立を促しましょう。国語ならば、文法の品詞の活用表の部分と古文のナビゲートまでは手伝ってあげてもいいかと思いますがそれ以上は他人に委ねたほうが子どもの世界が広がります。
■まとめ
子どもの成長を感じながらも家族のドラマは日々「現実」として連綿と続きます。いいこと、悪いこと含めて親子の未来に向けて子どもが日々成長していることに喜びを感じましょう。親としては、仕事や更年期、介護などと向き合う時期でもあります。自分自身のセルフケアの時間も大切にしてください。週に一度はちょっとガス抜きしないとパフォーマンスも崩れます。
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