「わかる」という言葉を受験勉強でレベル分けする

「わかる」という言葉を受験勉強でレベル分けする

子どもは「わかる」と「できる」の違いをきちんと説明されている場合、テストの得点は「できる」証拠。再現性ができたということになります。インプットとアウトプットで説明する場合もあります。ただ、「わかる」にもレベルがあります。そこまで説明してくれる親や大人がいれば、子どもは「やればできる子」になります。Divide the word “understand” into levels when studying for exams.

目次

「わかる」と「できる」の違い

「わかる」は、理論や考え方を理解している段階
「できる」は、その理論や知識を使って実際に行動でき、結果を出せる段階。

料理にたとえると、レシピを見て、「作り方がわかった」というのは、レシピに書いた手順を「わかった」状態です。実際にそのレシピを見て料理を作り、完成させることができるのが「できた」状態です。

食材や調味料の選び方、分量、包丁やピーラーの使い方、火加減等、網羅的に無意識のうちにできるようになります。工夫することで、よりおいしい料理に仕上がることや、食器の扱い方や食事の見た目や雰囲気も深まります。

わかる」という状態は4レベル

「わかる」レベルを知り、限られた受験勉強期間でわかるレベルを少しでもあげるべきか、最低限で押さえるか。全部を深いレベルで押さえようとするとパンクしてしまう場合もあります。以下の話は親として頭の片隅に置いて必要に応じて子どもの「わからない」に対してご自身でアレンジしてアドバイスいただければ幸いです。

初めて塾やテキストに出てきた単元があるとします。

レベル4自分の右に出るものはいないくらい網羅し、深い知識を持っている(超わかる)
レベル3・学びはじめではあるが、自分の言葉である程度は説明ができる(わかる)
レベル2うろ覚えではあるが、似たような感覚や体験をしたことがある(知ってる)
レベル1にわか知識である(初めて見聞きした)

「全て」において深く「わかる」必要はない

受験勉強では子どもの必要性に応じ、このレベルまで理解するという目標と行動を行うということです。すべての知識を深くできることは難しいですのである意味自分への謙虚さも必要です。目指すべきレベルを使い分けることをお勧めします。

・算数が苦手な子には大問3まで100%正答率を目指す。大きな意味でのレベル2
 →言い続けていれば、成長に伴い、1.2個失点するくらいまでには必ずなります。

・国語が苦手な子には漢字と語句、文法の正答率を高める。
 →文章の難度が大人向けに近づくほど、読み書きするスピードがあがります。
 →漢字の読みは書きは80%に設定するといいです。70%くらい継続すれば過去問も得点できます。

受験勉強においては「レベル1→レベル2→レベル3」を目指しましょう。既にレベル2.3の場合は3.4に進むかどうか。限られた時間と子どもの興味・関心・好奇心(もちろん他者の刺激や大人の誘導もあります)によって変わります。


※ただし、例えば、国語×社会で言えば、都道府県名は「漢字」で4年生のうちまでに書けるようにさせましょう。子どもに自信がつく武器をもたせることです。もちろん、正確に1.2個書けなかっとしても、それを責める必要はないです。レベル4寄りののレベル3です。

②自分以外の事情や心理を本当に「わかる」ことはできない

本人ではないので当然です。しかし、「想像力を駆使してわかろうとする姿勢」があることは重要です。人として他者との関係を築くうえでも、入試問題で問題作成者の問いに答えるうえでも同じことです。

・子どもがピンとこなかったら以下のように説明してあげてください。

例えば、他人の失恋や、死への悲しみに寄り添う場面に出くわします。安易に「わかるよ」と言っても言われた本人にとっては「無神経なやさしさ」です。だから、「あなたの本当の気持ちは理解できないけれども、想像することはできる」という姿勢で接してあげるといいでしょう。

まとめ

「わかる」と「できる」は学びの異なる段階を表しています。「わかる」は、知識や理論を冷静に、物事の仕組みや概念を頭で説明できる状態でレベルが4つあること。「わかる」から「できる」へのステップを意識することで、学びの深さが増し、受験勉強だけでなく、実際の生活や仕事で成果を出す力を育むことにもつながります。

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