今回の「中学受験における国語力向上の秘訣」は、中学受験を目指す生徒やその保護者に向けて、国語力を効果的に向上させるための具体的な方法やアドバイスを提供します。読解力、語彙力、文作力など、国語の各分野においてどのように学習を進めればよいかを詳しく解説し、ご家庭の受験対策のお役に立てれられれば幸いです。Three Secrets to Improving Japanese Language Skills in Junior High School Entrance Exams.
「読解力」を鍛えるための方法
読解力は国語の基礎であり、中学受験において非常に重要です。この記事では、読解力を向上させるための具体的な方法を紹介します。例えば、毎日の読書習慣をつけることや、文章の要点をまとめる練習をすることが効果的です。
読書習慣をつける
朝読書があればうまく利用しましょう。とにかく文字に触れる時間をつくること。できれば、興味のあるものを読むこと。難しければ塾のテキストの文章題で構いません。ほぼ毎日文字を読むことが大切です。読書の時間が取れない場合は短編集がおススメです。
文章の要点をまとめる
「要するにどういう話だったか」ということです。「ざっくり」話題が言えればまずはOKです。でどう書いてあったかまで言えることがポイントです。
例えば、この本は豊島岡女子学園中で出題されました。自分なりの「きりのいいところ」までその日のうちに読み終えることがポイントです。成瀬がどんな子で、何をしたのか?それはなぜか?という感じです。
天声人語の要約を協力することがあります。指導者の中には否定される方もいらっしゃいます。たしかに、時間がかかるので、この要約が向いていない子もいるのは確かです。しかし、中学受験生であれば訓練を積めば積むほどうまくなっていきます。皮肉等がこめられた文章に出会ったことに気が付けば、その時はお互いに笑えます。読む練習と書く練習ができるので、難関校受験生であれば一定期間は行うと個人的にはスキルの一つになると思います。実際にやり切った子は難関校に受かります。(何回かは飛ばしても問題ありません。)ただし、政治色が強い場合は公民分野を学んでからうまくなるので、完璧な要約を親や指導者側は求めすぎないことです。
「語彙力」を増やすための勉強法
語彙力が豊富であることは、文章の理解や表現力に直結します。この記事では、語彙力を増やすための効果的な勉強法を紹介します。例えば、日常生活で出会った新しい言葉をメモし、定期的に復習することが推奨されます。
語彙力を増やすための効果的な勉強法はいくつかあります。以下にいくつかの方法を紹介します:
読書習慣をつける
様々なジャンルの本を読むことで、新しい言葉や表現に触れることができます。読んだ本の中で知らない単語をメモし、意味を調べて覚えるようにしましょう。今までに読んだ本をリスト化しておくといいです。特に小1~小5までの読書量は絵本も含めて大事です。
語彙ノートを作る
日常生活や読書中、問題分に出会った新しい単語を国語のノートに書き留めます。定期的にそのノートを見返し、復習することで記憶に定着させます。さらっとやることが大切です。辞書でもいいですし、最近はスマホがあるので、用語を検索して調べるのもいいです。(引用元のITリテラシーはつけさせましょう。共通テストの情報Ⅰに役立ちます。)
語彙カードを活用する
単語とその意味を書いたカードを作り、隙間時間に繰り返し見ることで語彙力を強化します。アプリを使ってデジタル版の語彙カードを作成するのも効果的です。テキストに書き込む。書いたものをスマートフォンで写真をとるでも構いません。個人的にはその場ですぐ書き込むことを勧めています。
覚えきれなくて悔しい場合は、ノートの表裏表紙、テキストの裏面の固い部分に太字で大きくマジックで書くようにアドバイスします。
新聞や雑誌を読む
新聞や雑誌の記事を読むことで、時事用語や専門用語に触れることができます。特に興味のある分野の記事を読むと、楽しく学べます。
新聞は特に1面の見出し、リード、解説の順で読むことをお勧めします。また、朝日新聞の天声人語は有名ですが、他社の春秋、余禄、編集日記も同様に参考になります。指定文字を読む訓練が毎日できるというのがメリットです。曜日によって楽しそうなものを探すのもありです。
語彙に関するクイズやゲームをする
語彙力を高めるためのクイズやゲームを活用することで、楽しみながら学習できます。例えば、クロスワードパズルや語彙アプリを使ってみましょう。これらの方法を組み合わせて実践することで、語彙力を効果的に増やすことができます。どの方法が自分に合っているかを試しながら見つけてみてくださいね!
遊んで学べるシリーズは都道府県や人体の骨格アプリ等があるので、使いやすいと思います。ゲームするならば教育系ゲームをやってからをお勧めします。
「文作力」を高めるための練習法
文作力は、自分の考えを的確に表現するために必要です。作文力を高めるための具体的な練習法は、日記を書く習慣をつけることや、テーマに沿った短文を書く練習をすることが効果的です。国語のテキストの問題集で毎週時間をとって訓練することは必須です。問題分の難易度と問いのレベルどんどん高くなっているからです。
・字数制限がある場合、ない場合
・文章の言葉を使って説明する場合
・自分の言葉で説明する場合
「対比」、「因果」、「置換」、「並列」等で説明ができるようになれば、文作力のスピードはあがります。ただし、根底に読解力がないと問題作成者の質問を把握できないですので、地道な努力と大人の手助けが必要です。国語は後回しになる場合が多いですが、全教科に通じる学習ですので、コツコツすすめてほしいです。
まとめ
「中学受験における国語力向上の秘訣」は、読解力、語彙力、文作力の各分野において効果的な学習方法を継続することにあります。これらの方法を実践することで、国語力=論理的思考力を総合的に向上させ、中学受験において高得点を目指すことができます。受験生やその保護者にとって、この記事が役立つ情報源となることを願っています。
受験生はいつから?
6年生ではありません。子ども自身が受験を意識したときからです。
問題を解くときに解答の方針がたてられるために、以下の工程をよく見る必要があります。受験生を意識した時点で備わっていると以下の□の訓練度合いがかなり変わります。
嫌々レベル < なんとなくレベル < 受験生レベル
□文章を的確にかつスピードをもって線や印を引きながら読める
□問題作成者の問いを「客観的」に理解し、再現の方針をたてる
□「対比」、「因果」、「置換」、「並列」等で説明ができる
□答えには、感情を入れない
これは、親か第三者がある一定ラインまでには導かなければなりません。模試や過去問の解答が理解できない場合は大人が時間をかけてつくった解答なので、どこまで近づけることができるか。あるいは、とても素晴らしい解答をつくる子どももいますのでほめてあげることも必要です。時間内に終わらない場合の想定ルールも子どもなりにもっていると思うので、できうるところまで答案にアピールすることを心がけさせましょう。
□おススメ本
俯瞰して読んでみてほしい一冊です。読みながら、我が家の方針はどういう受験をするか。最高の併願パターンちと最悪の併願パターンを組んで受験に臨んでいるのか。事前に病院に相談して子どもの体調不全を予防することもお忘れなく。中学生になったら新しい生活が待っています!
オススメ本、学習関連グッズは#楽天ROOMに載せてますをよろしければご覧ください。
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