先日、映画「ラストマイル」を観ました。正式には「ラストワンマイル」といいます。(詳細は後述します。)社会派の映画ですので労働問題についての勉強にもなります。物流問題が話題になる昨今、入試問題で出題されそうな用語を紹介します。もし時間があれば、脚本のみで原作はないのでこの物語を観ることをお勧めします。
Have you seen the movie “The Last Mile”?
シェアード・ユニバースという提供方式
今回の「ラストマイル」では、「シェアード・ユニバース」が実現しています。
シェアードユニバースとはドラマや映画の世界観を共有しつつ、発展させる構想です。
ラストマイル×アンナチュラル×MIU404ののドラマでの役者が勢ぞろい。
二つのドラマの出演陣も、ドラマと同じ役で映画に出演するという構成です。
さらに、主題歌も3作とも米津玄師さんが担当しています。
個人的に、豪華すぎるキャストにシェアード・ユニバース、物流をめぐるストーリーに魅了しました。
映画だけでも十分鑑賞に値します!なた、世界観をより楽しむために、関連ドラマを改めて観ようとネットフリックスのような配信サービスを利用するビジネスモデルにもつながっています。
内容と感想
ブラックフライデー前夜に届いた荷物が突然爆発する。
そこから4日間の荷物を巡る人々の物語。
①大量の荷物を早く、正確に運ぶため多くの人たちが必死に仕事に向き合う。
②その荷物を楽しみに待つ人の思い。
個人的にはこの2つが、日常生活と重なる映画でした。
公式HPはこちら→ラストマイル
物流についての用語8選
受験の教材でも出てくる用語も載せていますが、子どもの世界観が広がれば幸いです。
①ジャストインタイム(JIT)
必要なものを、必要なときに、必要な量だけ供給する物流方式。
在庫を最小限に抑え、効率的な生産や販売が可能になる一方、供給の遅れが全体の工程に影響を与えるリスクもあります。
入試問題では車の製造方式で出題されることがあります。
②サプライチェーン
原材料の調達から製品の製造・流通・消費者への納品までの一連の流れのこと。
各段階が連携して、効率的に商品を供給する仕組みとして重要視されます。
④3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)
企業が物流の全体または一部を外部の専門業者に委託する形態。
物流の効率化やコスト削減が期待できるが、委託先の管理が重要となります。
⑤ラストワンマイル
商品が消費者に届くまでの最後の区間を指す用語。この映画ではラストマイルといいます。
EC (Electronic Commerce: 電子商取引)の普及に伴い、配送業者や宅配サービスの効率化が求められており、都市部の交通渋滞やドライバーの人手不足などの課題もあります。
⑥コールドチェーン
生鮮食品や医薬品など、温度管理が必要な商品を、製造から消費者に届けるまでの流通過程で、常に低温状態を維持するための物流システム。
これにより、品質や安全性を保ちながら長距離輸送が可能になります。
入試問題では新鮮な農産物の鮮度を保つシステムとして出題されることがあります。
⑦ハブ&スポーク
輸送や配送において、主要拠点(ハブ)を中心に、各地(スポーク)へ効率的に商品を運ぶ方式。
都市部の物流拠点を中心に、周辺地域へ商品が運ばれる仕組みとして活用されます。
※同じ概念で「ハブ」と「サテライト」という言い方もあります。
⑧ロジスティクス・パーク
物流センターや倉庫が集まった特定の地域や施設。
ここで荷物の集積・管理・配送が行われ、効率的な物流が可能になります。
主要都市の近郊や交通網が整備された地域に多いです。
原作はありませんのでオフィシャルブックがあります。
映画内の登場人物の相関、心情、主題などを家族で話し合うとよいでしょう。
以前の記事で「2024年問題」として掲載しています。
「コンテナ」等書いていますので、よろしければ以下をご覧ください↓
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