「ほめると叱るの黄金比」は、一般的に「8対2」または「7対3」とされています。ただし、この比率は、あくまでも参考程度にしてください。意味合いはどう子どもに伝わるかで、ほめることが叱ることの倍以上であることを意味しています。自分で我が子をほめた場合でも、子どもがどう感じるかによってほめられたと認識されない場合もあるので、叱られてばっかりだなと感じる場合はちょっと細分化して行動に着目し、ほめるようにしましょう。The Golden Ratio of Praise and Scolding: Tips for Motivating Examinees.
1.ほめる(8)
ほめることで受験生の自信を高め、モチベーションを向上させることができます。
ポジティブなフィードバックは、子どもが自分の成功を繰り返そうとする意欲を生み出します。
また、ほめられることで子どもは自分の強みを認識し、自己肯定感を高めることができます。
具体例
子どもが課題を期日通りに提出したときに、「よく頑張ったね。期日を守ることができたのは素晴らしいよ!」とほめることで、次回も同じように行動する動機づけになります。日常の会話で小さな承認欲求を満たすので、「OK!」等で子どもがその場で安心する声掛けでもいいです。
2.叱る(2)
叱ることは子どもの改善点を指摘し、行動を修正するために必要な親の行動です。
ただし、叱ることが多すぎると、子どもは不安やストレスを感じ、モチベーションが低下する恐れがあります。
そのため、叱る際は具体的な行動を指摘し、改善点を明確にすることが重要です。
具体例
子どもがテストでミスを繰り返した場合に、「このミスは見直しをしなかったからだね。次回は見直しをするようにしよう」と、具体的な行動を指摘し、改善方法を伝えることが効果的です。見直しの定義は決めておきましょう。ここまでで自分にできなかったら、答えを見て考える、それでもわからなければ質問する。それでもわからなければその時点でが飛ばすことが順序としては妥当です。
この比率は一般的な目安であり、実際には子ども一人一人の性格や状況によって調整する必要がありますが、ポジティブなフィードバックを多く与えることで、より良い結果を引き出すことができるでしょう。
もう少し突っ込んで書いていきます!
1.ほめるタイミングを見極める
ほめることは受験生のやる気を引き出すために非常に効果的ですが、タイミングが重要です。良いタイミングでほめることで、受験生の自信を高め、次へのモチベーションを生み出します。存在自体をほめることと行動をほめることを使い分けて伝えることが大切です。以下は存在をほめる場合でこういうチャンスは必ず目線を合わせてほめましょう。
具体例
例えば、子どもが学校でクラスの存在感を示したときに「あなたはいつも明るくて、みんなを笑顔にしてくれる。あなたがいるだけで、クラスの雰囲気がとても良くなっているようだね」と子どもの存在自体をほめることで、子どもは自分の存在が周りに良い影響を与えていると実感し、さらなる自信を持つことができます。
2.叱る際は具体的に行動を指摘する
叱るときは感情的にならず、具体的に行動の問題点を指摘することが重要です。これにより、子どもは何をどう改善すべきかが明確になり、次に活かすことができます。焦点を「行動」にあてることです。
具体例
例えば、子どもが学校で授業中に問題を起こした場合には、「今日の授業中、周りの人を騒がせた行動は良くなかったね。次は、みんなが集中できるように気をつけてくれると嬉しい。」と、行動自体を具体的に指摘しその後の感情を示すことで、子どもは自分の行動が周囲に与える影響を理解し、改善点を把握することができます。
子どもは因果関係を体験できるので、説明することも上手になります。(記述力アップ)
3.ほめると叱るのバランスを取る
ほめると叱るのバランスが取れていることが、受験生の精神的な安定と成績向上に繋がります。両方のアプローチを適切に使い分けることで、子どもはよりよいパフォーマンスを発揮することができます。
黄金比は親が子に叱る場合が多いので「ほめられる:叱られる=8:2」で紹介しています。子どもにとっては受け止め方次第なので普段から小言をよくいうなと思う場合は「6:4」くらいになると思えばよいでしょう。
朝、子どもが起きる時から、学校に送り出すまで子どもに注意した声掛けをカウントをしてみてください。
「早く、起きなさい。(2回)支度まだなの?、昨日何やってたの。(2回)顔洗って着替えて!(2回)早くご飯食べて!(1回)通学班に間に合わないよ(1回)…。」
軽く10回を越えているようでしたら要注意です。
家族で朝起きてから学校に行くまでの習慣を見直しましょう。
親は子どもに連続で言葉を発して注意してしまいがちです。
ほめると叱るのバランスを取るうえで叱るときは連続で言わないようにしましょう。
夜、今日一日をどんな小さなことでもいいので子どもをほめた回数を数えてみてください。
学校や習い事や友人等にほめられたことを聞き出しそれをほめるのもカウントしましょう。
具体例
たとえば、子どもが模試で良い成績を収めた場合は、その努力をしっかりとほめますが、同時に改善点も指摘します。「今回の結果は素晴らしいね。でも、次回は時間配分に気をつけて、全問解答するようにしよう」と、ほめることでモチベーションを保ちながら、叱ることで更なる改善を促します。ただし、全体的にレベルアップが必要な場合は「良い部分だけを認めてあげるだけ」の方が良い場合もあります。悪い部分を言われると叱られる気分になり、やる気がなくなる場合が多いです。ほめるだけに徹し、悪い部分をあえて言わないことにより、ほめる割合が自動的に上がります。
まとめ
ほめると叱るのバランスをうまく取ることで、子どものやる気を引き出し、より良い結果を得るためのサポートをすることで、親子とともに一緒に成長をしていきましょう!
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