先日、「米不足について家族で話し合ってみましょう。」について書きましたが、家庭で考える機会で実体験として理解し、アウトプットすることも必要です。書いてもいいですし、会話でもいいのでご家庭で「問題」をやってみてください。
前回は以下の紹介をしました。
中学入試でよく出るコメの生産量ベスト5 (都道府県 品種例の順)
1位:新潟県 コシヒカリ
2位:北海道 ゆめぴりか、ななつぼし 品種名が商品のきらら397も過去に出題されています。
3位:秋田県 あきたこまちやひとめぼれ
4位:山形県 つや姫、はえぬき、コシヒカリ
5位:宮城県 ササニシキやひとめぼれ
「日本のすがた」を参照することを紹介しました。
北西の季節風「やませ」
最近耳にしませんね。
冷害を及ぼす「やませ」は吹いていない地域が多いのでしょう。
そうすると、気候変動により、さらなる品種改良がなされると思います。
小学4年生以上でしたらテキストで既に、学んでいるか子どもは多いと思いますが、実際の水稲をイメージできるか?
【問題】
水稲とは田んぼに水を引き、そこで稲を育てます。なぜ水をはるのか。50字以内で説明しましょう。
【解答例】
田に水をはることで、稲が成長に必要な水分を吸収しやすくし、雑草や害虫を抑える効果もあるため。
(46文字)
※因果と因果の果を並列することで説明します。
もし、難しければ、「稲が」を主語にすると書きやすいです。
稲が水を吸収しやすく、雑草や害虫を防ぐため。(22文字)
長文記述の場合はどうする?
2文に分けて答えると書きやすいです。
田んぼに水を入れるのは、稲が水をよく吸って育つためです。また、水があると雑草は空気が足りなくて育ちにくくなり、虫も水の中で生きにくくなるので、少なくなります。(80文字)
1文にまとめると以下のようになります。
田に水をはることによって、稲が成長に必要な水分を吸収しやすくするとともに、雑草が生えにくくなり、また、土の上で害虫が発生することを抑えることができるため。(77文字)
「問題作成者の問い」に対する要素を組み立てて一気にかけるには訓練が必要ですのでテストの解答欄にどう合わせて答えるかは国語の問題集だけでなく、身近な事例で身に着けることができます。
白紙の解答用紙なのか、加点対象(ほぼ×)なのか、減点対象(ほぼ〇)なのか。
個人的には満点をとれるかどうかは運次第だと考えます。構成と要素がそろっていれば満点にする派です。
綺麗に書くというよりは、「早く、見やすく、判定されやすく」書くという意識が必要です。
こぼれ話
過去にやりとりした思考を深めるための話(ざっくりですが)を最後に紹介します。
「で何の話だったっけ?」ということを子どもにアウトプットさせないと単なる雑談になりますので使い方注意です。
■お茶碗一杯は0.5号、何グラム?
・お茶碗1杯は約150グラムは有名ですね。
約65グラムで炊くので2.3倍になります。それだけ水を吸うんですね。
米粒は約3000粒以上。稲穂だと1本から白米約80粒です。
※品種によって異なりますので目安として知っておくといいでしょう。
バケツ苗など家庭でできる生育方法で取れたものでも、茶碗一杯分にはなりますが、我が家は失敗。
■米1合は炊くと茶碗何倍分?
お茶碗大人軽めの2杯分。
これは子どものお茶碗のサイズによるため、あえて大人として考えさせます。
・江戸時代から伝わる語呂合わせに「ムシヤフナ=64827」というモノがあります。
これは米一升分の米粒の数を示したものです。
米1合はその1/10なので約6500粒です。
賢い子は「お茶碗一杯は0.5号、何グラム?」と知識が深まります。
■お米に花は咲く?
疑問すら持たない子も中にはいますし、「そりゃ植物なんだから咲くでしょ」という子もいます。
もちろん花は咲きますが、2~3時間なのでなかなか見ることはできないですね。
ここのHPはわかりやすかったのでよかったら子どもに見せてあげてください
花キューピットのHP→お米の花は意外と見たことない⁉~お米について~
お米の分量に対して同量の水を合わせるのが最適=1:1と覚えておくと
いざというときに役立つでしょう。
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