お盆の時期を利用して、親子で楽しく国語を学びませんか?この記事では、帰省するしないにかかわらず、お盆ならではの言葉探しや音読、俳句作りなど、5分でできる簡単な国語の勉強法をご紹介します。家族で過ごす時間を大切にしながら、子どもの語彙力や表現力を伸ばすヒントが満載です。忙しいお盆でも、短時間で取り組めるので、ぜひ試してみてください。
1. お盆にまつわる言葉探し
お盆に関連する言葉や漢字を親子で探してみましょう。
例えば、「お供え物」「盆踊り」「迎え火」「送り火」など、お盆に関係する言葉を書き出して、その意味や使い方を確認します。
お子さんと一緒に言葉の意味を調べることで、語彙力がアップします。
お供え物を作ってみては?
慣習があるご家庭はちょっとした体験になります。
お盆にナスとキュウリを飾るのは、ご先祖様を迎えたり送ったりするための「精霊馬(ショウリョウウマ)」と「精霊牛(ショウリョウウシ)」としての意味があります。
キュウリは精霊馬(ショウリョウウマ)。足が速い 馬に見立てられ、ご先祖様が早く家に戻って来られるようにという願いが込められています。
ナスは精霊牛(ショウリョウウシ)。 足が遅い牛に見立てられ、ご先祖様がゆっくりと帰っていただけるようにという願いが込められています。
2. お盆に関する短い文章を作る
お盆に関する短い文章や詩を用意して、それを親子で音読してみましょう。
例えば、「お盆」の意味を60字前後で答えなさいとしましょう。甘めの採点でOKです。
ポイントは、抽象から具象へ
【解答例1】お盆は、ご先祖さまの霊が家に戻ってくる時期とされ、家族が集まり、迎え火を焚いてご先祖さまをお迎えし、送り火でお見送りをすること。(64文字)
【解答例2】お盆は、先祖の霊を迎え供養する日本の夏の行事で、家族が集まり迎え火や送り火を行うこと。(43文字)
書いて音読することで、読む力とリズム感が養われます。
音読の後に内容について簡単に話し合うと、理解力も深まります。
2024年は「迎え火」・「送り火」は13日と16日の夕方。地域によって7・8月に大きく分かれます。迎え火は7月の地域は13日、8月の地域は13日。送り火は7月の地域は16日、8月の地域は16日に行われます。私が子どものころ、泣き祖母に送り火、迎え火はともに「夕方」行われると亡き祖母に言われたことがあります。「ほうろく」という皿の上に「オガラ」という麻の木を燃やすならわしです。※地域によって仕様は異なります。
3. お盆の習慣について話し合う
お盆の習慣や家族の思い出について話し合ってみましょう。
例えば、「どうしてお盆にはお墓参りをするのか」を親子で考えてみます。
その話をもとに、お子さんに「お盆とは何か」を一言で説明させる練習をもう1回します。
答えの例としては、文字数は先ほどの例よりももっと短くなると思います。逆の場合もあります。
【解答例3】お盆は、ご先祖さまをお迎えし、感謝の気持ちを伝えるための行事のこと。(34文字)
【解答例4】お盆は、ご先祖さまの霊を迎え火で迎え、送り火で送り、家族が集まる時期のこと。(38文字)
このようにまとめることで、考える力、論理的思考力が強化されます。
4. 俳句を作る
お盆にちなんだテーマで、親子で短い俳句を作ってみましょう。
例えば、以下のような俳句の例を参考にします。
蝉しぐれ 迎え火照らす 庭の道
俳句を作ることで、「季語」を意識し、言葉のリズムや日本語の美しさに触れることができます。
この句では夏の夕方、庭の道で迎え火をしているシーンを思い浮かべるでしょう。夕方までわかる一例です。
季語は「蝉しぐれ」季節は「夏」表現技法は「道または夏の道」で「体言止め」時刻は夕方です。
※高校入試ではありますが、過去に「赤富士」の時間帯を選択形式で問われたことがあります。
中学受験でもいわゆる上位生はたいてい知っていますので、まだの方は覚えておきましょう!
赤富士(あかふじ)とは、普段は青っぽく見える富士山が、主に晩夏から初秋にかけての早朝に、雲や霧と朝陽との関係から富士山が赤く染まって見える現象をいう。
引用:Wikipediaより
5. 家族への手紙を書く
お子さんに、家族への感謝の気持ちを込めた短い手紙を5分で書かせてみましょう。
最後に一句詠むとし、4.と5.を合わせると効果的かつ効率的ですね。
字数は問いません。感謝の気持ちが書いてあれば問題ありません。
お盆は家族を大切にする時期なので、この機会に「ありがとう」を伝える言葉を書かせることで、表現力と心の豊かさを育むことができます。
大将は、祖父祖母向けや父向け、母向けに(母子で話すならば父向けに)決めて書くといいですね。
これらの方法は、短時間で楽しく国語を学べるので、お盆の中でも親子で取り組めます。2~3日にかけて5分ずつ、同じ感じになるかもしれませんが実践してみることをお勧めします!過去に自由研究に上記の中から応用して利用した子どもも何人もいます。
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