夏休みの過ごし方:4教科学習のバランスをとる

夏休みの過ごし方:4教科学習のバランスをとる

夏休みは、学びと楽しみを両立させる絶好のチャンスです。長い休暇をただ過ごすのではなく、計画を立てて充実した日々を送りましょう。読書や自主学習を通じて知識を深めたり、新しい趣味に挑戦したりすることで、夏休みの時間を有意義に使いましょう。今回は、夏休みを最大限に活用するためのアイデアと、目標を達成するための具体的な方法をご紹介します。

目次

次のテストを良い意味で強く意識する

次回の大きなテストはいつになるか。夏休み明けの塾の模試、外部模試等ありますが、次回、もしくは次々回で急激に成績が良くなる場合があります。淡々ようになってきた子どもに多いです。

まずは

学校の宿題は「時間を決めて」早めに終わらせましょう。

自由研究も同じですが、楽しい経験ができるか作業で終わらせるかで研究か調査・作業なのかに変わってきます。

評価の軸は、研究>調査>作業の順です。

作業に近い宿題提出の場合は、気づきや学びを添えて書かせるようにしましょう。

大事なのは「総合して4時間」等、「限られた時間」でできるように促してあげてください。

教科別学習軸

算数

弱点がある分野(割合、速さ、平面図形、立体図形など)は最優先で時間をかけて家庭で取り組みましょう。

塾でカリキュラムが組まれていますが、塾だけで解決しない場合はその弱点は別に時間をとることが重要です。

基礎学習として「計算」(小数・分数含めたの四則計算、□を使った計算、分配法則、単位の変換)や「算数の1行問題」の正答率をあげる大チャンスです。テストでいうと大問1、2、3。

次の模試で計算と一行問題の全分野において正答率を気にしましょう。算数が苦手な子どもは50%以上の問題がすべてできていればトータル学習はできていたと認識してよいでしょう。算数が他の教科よりも得意な生徒は母集団にもよりますが、70~90%以上の問題はできてるかに置き換えましょう。

1行問題については制限時間を意識して所作を含めて即回答できるものか、複数の手順が必要なのかを改めて体感させましょう。特に、塾等での小テストの「テスト直し」は徹底させないといけません。ただし、いたずらに難問に時間をかけてを理解する必要はありません。他の教科にその時間を回すべきです。このあたりの調整は親や塾の先生と相談し、自分でできる子どもは優秀です。例えば、「わかるまで帰しません。」といわれて超難問に時間をずっとかけて、もう無理だと思っていたら、他の事ができますね。算数に追われすぎて、他の教科がおろそかにならないようにすることです。

国語

基礎学習として「漢字」「語句」「文法」を習得し、夏休み終了時までに、まずは問題集を1冊仕上げることが大切です。1回できる問題は再現はすでにできていますので、できなかった問題のみ2回目をやるという「印」を問題につけておくといいでしょう。
文章読解が苦手な場合は、読解しながら線や印の引き方のレーニングを改めて行いましょう。質問に答えるための情報を正確に答えるために、解答部分がどこに書いてあるのかについての「要素」を素早く見つける訓練です。

(意外とここをただこなすだけの生徒は、記述問題において、他教科でもポイントがずれていたり、うまく書けなかったり、時間がかかります。)

国語が得意な場合は過去問題に取り組むこともよいですが、「解き直し」をしっかり行うことが必要です。塾では「まだ早い」と言われる場合が多くありますが、塾や家庭教師等の専門家に相談のうえ、家庭で判断してもよいと個人的には思います。目安は、漢字・知識分野の問題集を1周したら国語の過去問題は他の教科よりも早めにとりかかってもよいと思います。

理科

基礎学習として問題集を通じて知識を定着させることがやはり大切です。一番良いのは、各塾などでの総まとめのテキストを確実に行うことです。

夏休み中に過去の模試から、弱点分野を改めて探っておきましょう。特別に優先的に学習するものをグループ化して進めるとよいです。生物、地学、力学、電気、水溶液、中和、気体、燃焼、天体などです。弱点のワースト順位をつけ、上記を3つずつまとめて3グループとするといいでしょう。(3つの単元を頑張るという言い換えでも構いません。)網羅できることにこしたことはありませんが、そのうちの1つのグループは「夏に徹底してやった!」という感覚があるくらいが4教科のバランスの良い学習ができていると思います。

理科が特に苦手な子どもは各塾のテキストの例題、基本レベルだけは再現できるように「守り」=将来の備えとしましょう。将来、理系に進む場合には、ここは守りで得点は必要です。理科が苦手といっても、長い目で見れば、守りができていないと、中高大に進むにつれて、調査はできても研究ができない学生になってしまいます。理科ができないから理系は無理と小学生のうちに判断する必要は全くありません。

「実験の考察」等は別に時間をとって、知識が定着してから取り組むことをお勧めします。時間がかかりすぎる場合は物語として、「何のための、こういう実験をすると、こういう結果が出で、こういう考察ができる」とストーリーで覚えるようにして終わらせるのも手です。

社会

重要語句は漢字で書く習慣を徹底的につけ、知識の定着を図る。カタカナも同様です。地理であれば都道府県名でいえば「沖縄県」・「新潟県」等、歴史で言えば「卑弥呼」や「菅原道真」、「治安維持法」、公民で言えば「渋沢栄一」「国連難民高等弁務官」レベルは書けるようにする。(書けないものを明確にして2回目に回す整理をするとよいです)

うろ覚えを如実に直すよい機会です。例えば、「イリオモテヤマネコ「を「ミツオモテカマネコ」と本気で覚え間違えていることもこの場で総復習できます。

基礎として「年表」の時代順がそらんじられるか、その時の中国・西洋との関係、「史料」はどの時代のなんの資料か、「統計」何の統計で、どういうことが問われるのかは、特に地理、歴史、公民に分けて時間をつくって学習する。

政治が得意な生徒は「三権分立」は白紙でフリーハンドで3分で簡単に図解と説明を書けるようにしておきたいところです。

「日本のすがた」は最新版の統計が出ています。塾等の問題集で古いものがあれば、最新版に置き換えて覚えておくとよいでしょう。

「時事問題」は直前でさらっとでよいと思いますが、普段、新聞やニュースに興味を示していない場合は11月以降で1か月、問題集をコツコツやることをお勧めします。

宿題のチェックをしたかどうか、親がするか、塾がするか、やったかだけのチェックなのか、どこまで求めるかを前半で固めておきましょう。

時間軸

朝は集中力が高い時間帯ですので、基礎学習に最適です。15分は1時間を4分割する考え方です。

塾があってもなくても一定の時間は必ずこれはやる等、決まっているでしょうか。限られた時間でできることを考えてみましょう。15分は〇付け含めてです。これ以上は間延びするので延長ルールは10分等決めて行うことです。

計算(15分)
算数の1行問題(15分)
漢字(15分)
語句文法(15分)
理科知識(15分)
社会知識(15分)


昼は、より高度な学習や演習に適しています。塾で学習していればその時間に値します。塾や用事のない日を想定してください。特に家でもう一度徹底してやるべきことは以下から各教科単元別にピックアップしておきましょう。予備日に親子でやる、または家庭教師などに頼むなど、誰かと一緒にやることで効率化を図ります。

算数の弱点克服、得意な場合は応用問題(1時間)
国語の読解問題(1時間)
理科の実験考察(1時間)
社会の資料・史料・年表学習(1時間)

夕方は、復習や暗記に向いています。ただ、ここで、塾等がある場合は「夜」または、次の日の朝に復習することになります。得意な教科は全体をざっくり見直す程度で、ちょっとてこずった教科は・単元によっては問題を絞って、テキストやノートを読んで見直す、もしくはもう一回再現するように書き直す等の時間をつくりましょう。ここの時間の使い方で差がつきます。

夜は、リラックスしながら学習するのが効果的です。ただし、学校の宿題や塾の復習や宿題に充てる場合が現実的です。クリアできていれば、以下の優先順位で声をかけてあげてください。

好きな本を読む(30分)…ご褒美
知識の確認テスト(30分)…もうちょっとがんばりたい
今日の振り返りと明日の学習計画を立てる(15分)…運動後のストレッチの感覚

まとめ

夏休みの学習計画は、弱点克服を最優先にしつつ、基礎学習と応用学習をバランスよく取り入れることが重要です。時間帯ごとに最適な学習内容を取り入れ、有意義な夏休みを過ごしましょう。毎週、親子で振り返りの日をつくることをお勧めします。

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この記事を書いた人

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