10歳(小学4年生)までに身に着けてほしいこと最終回です。今の小5・6年生にも振り返り、学習習慣や方法の見直しにも役立てて頂ければ幸いです。今回は中学受験の今の時期に「やらない方がよいこと」を記します。
1.長文記述の練習や作文はやらない
語彙力や、読解力が未熟なため文章構成力をここで発揮するのは難しく、作文全体が間延びした文章になります。
「短く的確に書くこと」を優先してください。
先生や問題の質問に「的確に答える」という訓練に励みましょう。
低学年の夏休みの作文はたいへんです。400字の原稿用紙レベルであるとダラダラと書いてしまいます。もし、作文が出てきたら、書く前に、書くべき内容を整理して短文で重ねていくことをお勧めします。
良質な作文の見本を読む
これは、本の選定にも役立ちます。
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2.一人で勉強させない
勉強の様子を見るためにも、困ったときに話を聞いてあげ、場合によっては手助けするときにも一人で勉強させないことが大切です。テーブルで学習するという家庭が多いのはそのためですね。
勉強机は子ども部屋に置く前に、まずはテーブルやリビングの近くに置く。
学習習慣がつき、1人でこもれるようになったら子ども部屋に置く。
テーブルと、子ども部屋の学習机の2か所を使い分ける。
など考えることも大切です。
高学年になり、子ども部屋で一人で学習するときには、通気性をよくするとし、ドアを少し開けておきましょう。
親が子ども部屋を通りがかるときに目に届く範囲で子どもが学習している様子が見えることがポイントです。
宿題の解答を写す作業になっていたり、答えをごまかして丸にしてしまう高学年の子どもの学力は伸びません。
子どもが自立して学習できるようになるまで、親子で一緒にいる時は、目の届くところで学習させる環境づくりが大切です。学習する時間と内容を決め習慣化すること。場所は親の目の届く範囲にすることです。
3.忙しいときに子どもが質問してきたら「後にして」と突き放さない
忙しいときに子どもに質問されてイラッとする瞬間が日々あると思います。
「何でこんな時に質問するかな。」
そう感じたら、面倒に思っていることを感じさせない言い方に改めましょう。
アンガーマネージメントを学んでいる方も多くいらっしゃると思いますので大元だと考えてください。
「いま、〇〇をやっているから、後で、一緒に調べようね(後で教えてあげるね)」
決して「今、忙しいから」と言わないことです。
忙しいはりっしんべん「心」に「亡くす」と書きます。
子どもは突き放されたと思い、それが日々積み重ねられます。
時間は有限です。文章を読んで言葉の意味が分からない場合は、親が即答できるものはざっくりと即答して構いません。ただし、「調べる必要があるものはいったん読み終わってから最後に調べること」をお勧めします。文章を読んでいる途中で、意味調べをするのは流れをきることになり、再開への切り替えがうまくいかない場合がままあります。木を見て森をみずです。
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