中学受験で10歳(小学4年生)までに身に着けてほしいことを3回に分けて紹介していきます。高学年の子どもの場合は動作や思考が身についているか確認になります。論理的思考力を発揮する要素として、体験・経験・訓練は非常に大きなものになります。
1.観察力を養う
生き物の観察や世話は親子で楽しみましょう。
対比、類似、分類が正確にできるようになります。
動物、昆虫、魚、植物等どれから入っても構いません。特に、季節ごとに感じるものを体感することが大切です。
飼育をする場合はメダカ、カメ、金魚、鯉、カブトムシ、クワガタ等が飼育しやすいと思います。命について学ばせることにもつながります。
図鑑やネットで検索するなど興味・関心がわくと自発的な行動がおきます。絵を書いたりするのも記憶の定着行動としてとてもよいことだと思います。スマートフォンで撮影するというのも現代的ですね。ちょっとした、何かしらの発見や感動から、その行動が生まれます。
2.記憶力を養う
調べる
1.の観察に関連しますが、図鑑やスマホでちょっと調べるという行動をすることです。細かく観察することで、何が違うか、何に注目するか等がわかるようになります。
例えば、植物でいうと山菜についていくつ言えるか?小学校高学年でも意外と知らなず、「山菜って何?」と質問返しに出会うこともあります。
山菜の王様といえば「タラの芽」ですね。
山菜を採るときの注意点として有名なのは「うるし」の違いは見た目でどう判断するか。もし間違って「うるし」の芽をとったらかぶれてしまします。近づくだけでもかぶれてしまう場合があるので注意しましょう。幹にトゲがあるのが「タラ」の芽でトゲがないのが「うるし」です。
また、「春の七草」を57577のリズムでそらんじるのもいいです。
せりなずな こぎょうはこべら ほとけのざ すずなすずしろ はるのななくさ
「かぶ」と「大根」は昔は何と言っていたのだろうということ。
春の七草は、1月7日に「七草がゆ」として食べる、健康を祈る日本の伝統行事であること。1年の始まりに体を整えるための健康食です。特にお正月に食べ過ぎた後の胃腸を休めるのに良いと言われています。個人的には母が作ってくれたこと、現在も妻が毎年作ってくれることを大人になって改めて感謝しています。
昆虫好きな子どもは、例えばクワガタムシやカミキリムシ等に詳しい子どもをたくさん見てきました。
ゲーム
記憶の練習としてゲームで練習することは定番ですね。
かるた、トランプの神経衰弱などが有効です。
嫌がらない範囲のものでよいので楽しむ機会はつくりましょう。
かるたの発展型として、百人一首は中学生で暗記するので、上の句、下の句の体験は貴重なものです。
まんが「ちはやぶる」を読むのもおススメです。
何気ない親子の会話
子どもと話をするときに「何気ない質問」をしましょう。思い出させる訓練に実際はなっています。
たとえば、
「今日の給食は何が出てきたの?」
「おいしかったものは何?」
「今夜(あるいは週末)に食べてみたいものはある?」
と質問を徐々に絞って、考え、答えさせることです。
親子の何気ない、楽しい会話の中には記憶力向上の鍵があります。
具体的に答えさせるように「何気なく、楽しく質問すること」がポイントです。
習い事で最初に先生が「今日は朝ごはん何食べた?」などさりげなく聞き続けてくれる先生がいます。
こういう先生はレッスンの前に、アイスブレイク(子どもとの距離を一気に縮める)を行っています。
3.早起き力をつける
まずは早起きすること
早起きをして漢字練習、計算練習ができればいいですが、無理強いする必要はこの時期はありません。早起きすること自体が自然にできるようになることです。その時間をどう使うかは成長するにつれて変わっていきます。学校の準備をゆっくりする、好きな本を読む、動植物の世話をする等など様々です。漢字練習や計算練習をすることが有益であることは体感するようになります。
例外を除いて、起床時間(早起き)と就寝時間を一定にすることが大切です。
具体的に今までにどのような行動を子どもとできたかを思い起こし、新たな経験を一つ積むことをお勧めします。日々の習慣化は3日坊主でも構いません。3回続ければたいていの場合は習慣化します。
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