「さんざめく夜」は、YOASOBI(ヨアソビ)の歌詞の中で使われている表現で、多くの方も聞いたことがあるフレーズで有名ですね。
嗚呼、いつもの様に
YOASOBI 群青 より
過ぎる日々にあくびが出る
さんざめく夜、越え、今日も
渋谷の街に朝が降る
「さんざめく」は「さざめく」が変化し、「にぎやかに騒ぐ」という意味で、「夜」は時間的な意味です。
このフレーズは、夜の中で多くの感情や思考が交錯している様子を表していると言えるでしょう。
夜は静かで、人々は自分自身と向き合う時間を持ちやすいものです。
その中で、さまざまな感情や思考が浮かび上がり、心の中で輝いているように感じる前触れの情景でしょうか?
入試ではココが問われる
記号問題ならば、「さんざめく」の意味を次の中から選びなさい。
記述問題ならば、「朝が降る」とはどういうことか。自分のことばで書きなさい。
詩そのものとして「出題」がされる可能性があれば、日常の感情や、自分自身を大切にすること等を答えさせるような問題を個人的にはつくりたいですね。
図書館で出会ったモノトーンの絵本
「ここにいる」
船崎克彦(作) 味戸ケイコ(画) ポプラ社
まさに詩の世界。
アートとしても大人の絵本に感じます。
私の好きな部分は
”自転車を並べて走った
海への一本道
ふいに風が立つと
ヒルガオ
ナデシコ
スカシユリふたりで摘んだ花ばなが
引用先 「ここにいる」より
草むらにさんざめく”
私が私立中の国語問題作成者ならば以下の4つのどれかを問いたい。
①「ふいに」の意味
②以下の表記はどういうことを表しているのか
ヒルガオ
ナデシコ
スカシユリ
③かな表記
「花ばな」はなぜ「花々」ではないのか?
④「さんざめく」の意味
①は中学受験をする子どもならば、最低限知っておくレベル。
②は筑波大附属駒場中を受験する生徒は、この解答を最大2分以内で書ききることができる子が国語では合格点をとれるレベル。
③ひらがなで書くことでどういうこを表したいのかがわかるレベル。
④「さんざめく」は辞書で調べてみてください。冒頭のYOASOBIの歌詞で有名ですね。
載っていない場合は、「さざめく」という動詞で調べさせてみてください。
国語が得意な生徒はおそらく①②③④全部できると思います。
学習相談があればコチラのお問い合わせより→IN国語教育研究室
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