「食べれる」、「食べられる」どちらを使うのが正しい?

「食べれる」、「食べられる」どちらを使うのが正しい?

今日は日本語の中でもよく議論される「ら抜き言葉」についてお話しします。「食べれる」、「食べられる」のどちらが正しいか迷ったことはありませんか?実は、正しい日本語を使うためにはこの違いを理解することが大切です。授業を通じて「ら抜き言葉」の成り立ちや正しい使い方を学び、正しい言葉遣いを身につけましょう。それでは、早速始めましょう。

目次

【問題】「食べれる」、「食べられる」どちらを使うのが正しい?


(1)食べれる
(2)食べられる
(3)どちらでもよい

【答え】(2)


いわゆる「ら抜き言葉」。現代では、言葉は変化するものなので普段の口語表現では(1)でよいです。
しかし、学校教育では「食べられる」動詞(五段活用)+助動詞としてとらえる
日常生活では「食べれる」動詞(下一段活用)
動詞の活用は中学文法で学ぶので、ら抜き言葉が理解できていれば理解が深まります。
言うたびに時代とともに言葉が変化する例として私はよく伝えています。


可能の意味を表す言葉に「食べることができる。」があります。
国語の記述問題において使い方に迷ったり、指定字数に足りない場合はこの表現で切り抜けて、次の問題に取り組ませるように助言しています。

中学入試の設問に対する回答は(2)として答えるようにご家庭でも話題にしてください。

シリカゲル

海苔などの食品のパッケージに入っているシリカゲルの表記は参考になります。「たべられません」「たべれません」とどちらで書いてあるか。シリカゲル自体の役割に合わせて、なぜそういう表記なのかという会話も1回はしておきたいですね。

なお、助動詞の「れる・られる」には受け身・尊敬・可能・自発いずれかの意味があります。
中学入試では文法として定番問題です。「ぬ」に置き換えて区別するというだけであとは何となく答えているならば、正直なところ、たいへんよろしくありません、自発まで使い方を理解し、自分のことばで説明できることが必要です。
スポーツで言えば水泳とクロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライの違いが言葉で教えられるレベルです。
これは、中学の現代文法、そして古典の文法と古い時代の言葉のルールへの遡りも親しみやすくなります。

言葉に敏感な子どもは道路の「止まれ」「止れ」、「危ない」「危い」等を教えてくれるようになります。

「何で違うのだろうね」と反応する私は教える身としても嬉しいものです。

「食べれる」ではなく「食べられる」が正しい表現であることを子どもは理解してるでしょうか。ら抜き言葉は口語でよく使われますが、正式な場では避けるべきです。正しい日本語を使うことで、相手に対する敬意や正確な意思伝達が可能になります。日常生活でも意識して使い分けることをお勧めします。正しい言葉遣いを心がけ、豊かなコミュニケーションを目指すことが論理的な思考力にもつながります。中学受験において、大切な学習のひとつです。

あわせて読みたい
休日や夏休みの家族行事は何をする? 休日や夏休みの家族行事は何をする?
休日や夏休みの家族行事は何をする?
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

中学受験国語の1:1オンライン指導、ブログを運営しています。

コメント

コメントする

目次