永遠に変わらないだろうと思われる疑問や時代とともに考えていかなくてはいけない疑問など、経験を踏まえて振り返ります。子を持つ親の心がちょっとでも軽くなれれば幸いです。
塾の指導形態や通塾日数等を考慮するとき、そもそもどの塾がよいかを探します。大手の塾でしたら、資料請求を行い、テストを受け、体験授業を経て、通塾開始となります。直接塾を訪ね、資料をもらい説明を聞くのも授業前の雰囲気を見ることができます。
1.場所
大手の塾でしたら、駅近くのビルで運営しています。家から塾までの距離、交通手段、駐車場・駐輪場があるか、送迎の必要と待ち合わせ場所の有無は最低限必要です。平日であれば、学校が終わった後に塾に通いますので所要時間は重要です。オンラインの塾の場合は移動時間が省けますが、通信設備、環境を整え、子どもがストレスなく授業を受けられるようにします。
2.時間
1教科につき45分、60分、90分などのコマ単位で授業が行われます。例えば、学校で小学校3年生の2月から開講する小学校4年生は週2日だとすると、「算数+国語の日、理科+社会の日の2日」、「算数+理科の日、国語+社会の日」等、組み合わせがあります。小学校から家への帰宅時間が何時何分になるのか、学校の宿題はいつやるのか等の想定が必要です。
学年によってお弁当が必要になるかも塾によって異なりますので、お弁当が必要かどうか、必要ならばいつからお弁当が必要なのか。お弁当は作るか買っておくか、または、子どもが自分で通塾前に購入するか、中には特定のお店で時間指定で注文できる場合もあります。
3.費用とその説明
入会金、通常月の月謝、講習、教材、テスト、施設費等1年間ごとに概算は見積もりましょう。年間の塾のシステムがよりはっきりと認識でき、生活サイクルのの組み立てることにも役立ちます。
事前の学習相談や入塾手続き時、定期的な保護者面談や保護者会などで「今後の予定」については基本、きちんと説明してくれます。講習や模試、イベントなどは忘れずに参加する確認の場にもなります。
受付・担当
資料やホームページでは見られない塾の姿を直に親が見極めるわけですが、受付や担当者の接客は最低限の確認が必要です。説明できる担当が不在だったり、資料がなかったり、不安要素を親として強く感じるようならば、生徒の指導が行き届いているのかをいったん考えてみてください。たとえば、初めて塾を探しているという場合、子どもがが初めて自転車に乗るという行動に例えると、その受付の説明で子どもが頑張って自転車をに乗れるようになるのか?ということです。
聞きたいことをざっくり教えてくれる、細かく教えてくれる、質問対応スキルについて、子ども自身のことは直接担当している先生と話せるのが一番良いですが、塾長やほかの担当の場合はどこまで知っているのか、継続してお任せできるのかがポイントです。ただし、今通っている塾生が主役ですので、期待できるかという観点です。特に授業形式が説明・解説中心の講義形式の場合は過度な期待はしないことです。
4.塾を体験するときのポイントは?
体験授業は実際に塾に通う想定で親として以下はできうる範囲で親としての事前体験をしておきましょう。
体験終了時までの確認リスト
□子どもが塾で使う準備物
□子どもの通塾手段と経路、到着時間
□授業の内容と宿題
□わからない問題の質問はできるのか
□子どもが授業後残って勉強するのか、すぐ帰るのか
□塾のない日に塾にきて勉強してもよいか、わからない問題の質問はできるか、自習室の有無
□第一相談窓口は誰か
□クラス替えや授業曜日の変更はあるのか
□入退出のシステムがあるか
□欠席の事前連絡や欠席時の学習内容と宿題の連絡方法(ITツールが多いです)
体験授業を受けて子どもの「楽しかった」
子どもがそういえれば、授業の内容に興味を抱いているため、頑張れる第一歩です。ただし、塾もサービス業ですので、子どもをやる気にさせるような授業をしていることが多いです。(生徒の獲得は学習塾にとっては集客です。)サービスを受けるにあたり、不安要素を感じたら遠慮せずにその内容と今の気持ちを担当に伝え、どうアドバイスしてくれるのかを、確認する必要があります。体験授業が日々の家庭の生活リズムとして波はあっても受験までここでがんばれそうという期待が親子ともに持てることが重要です。
塾の授業の前後の教室の活気
強い緊張感がある、活気がある、静か、怖い等、親子でそれぞれ感じるものがあるはずです。生徒たちが先生と休み時間や入室、帰宅時に話している様子に活気があれば頑張れる要素の一つです。
近くに2つの中学受験の塾があった場合、「A塾は活気あり楽しい、B塾は活気がなく淡々としている。という場合もあります。同じ塾でも隣の教室と比べても雰囲気は変わります。
システムや費用は親が理解しないといけませんが、活気について、子どもの感覚は、ほぼ的中します。自身の性格にあった塾で「楽しかった。頑張れそう。」と言う言葉を期待しましょう。
ただし、Aの教室や担当がいいか、Bの教室担当がいいかは子どもどっちの先生の説明がためのなるかを子どもに考えさせてください。同時に親としては、困ったときの担当窓口は誰かA塾・B塾の両方に話をうかがえるように挨拶しましょう。
塾によっては勧誘の先生が「成績を伸ばします。」、「難関校へ合格させます。」「一緒に頑張りましょう。」というようなトークをして来ます。さらに、「きっと伸びる」「きっと合格する」「センスがある」など、子どもや親に甘い期待を過度にかける場合がありますが、冷静に考えて「この塾でこの先生たちと一緒にタッグを組めるか」を考えましょう。
知っている友達はいたほうがいい?
結論から言うと関係はないです。知っている友達の有無について、いたほうがいい、いない方がいいとどちらでも、子どもへはこう言ってあげてください。「勉強するために行くこと。「休み時間の友達と交流するしないは自分次第であること。」「新しい友達もできる可能性があること。」「ある意味ライバルでもあること。」等、これらを子どもに合う形でいい切ってあげましょう。困ったら担当も巻き込んで親・子・担当の三者で納得感をつくることが重要です。その後は友達の問題はない形でスタートできます。
体験後、次の行動
すぐ予約する、1週間期限を設定する等、子ども、家庭、塾三方の準備期間を踏まえて進めましょう。理解ののある塾の担当はこのあたりを事前に上手に段取りし、誘導してくれます。お断りする場合は相手あってのことですので早めに連絡しましょう。
体験学習は子どもの体験と親のサポート体験です。子どもの成長と、親として「いつまでに何をしなければならないか」を想定しておきましょう。
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