よくある質問「国語のテスト直しはどうやるの?」

よくある質問「国語のテスト直しはどうやるの?」 - IN国語教育研究室

国語のテストを受けた後、一度のテスト直しで十分なのか、それとも複数回行うべきなのか、疑問に思うことがあります。この質問について考えてみましょう。

目次

国語のテスト直しの方法

解説をしっかりと読む

結論から言うと、「解説」を自分のことばできちんと理解し説明できるレベルにする。この一言です。すでにできている問題については他教科の勉強もあるのでいったんおいておくとしても、間違った問題の解説はしっかりと読み込む必要があります。テキストでもテストでも、紙面の都合上、子どもにとって理解しにくい解説もあるので、その場合は塾の先生や家庭教師、親子でタッグを組んで解決することが多いですね。

なぜその答えになるのか?

「どうやったら正解になるのか。」これが自分のことばで言える、もしくは、解説をそのまま暗記して答えるでもいいです。初めて問いに答えられたことになります。100点答案をつくりましょうと言われていますが、個人的には無理をする必要はないと考えます。時間内で終わりきらない分量と問題の質の高さゆえ、テスト時には2~3問は飛ばしても実際は大きな影響はない場合も多いです。ただし、直しは時間を決めて限りなく100点答案に近づけるべく取り組むことが重要です。

国語の間違いなおしの方法は、具体的な手順に従って進めることが重要です。以下に、直しの手順を例を用いて説明します。

例えば、「この文章の主題が何か?」という選択式の問題の場合の手順です。

  1. 選択肢の仕分け: 最初に、間違いを特定します。絶対に違うと消去したものと、迷ったものの仕分けをします。
  2. 解説の確認: 仕分けをした後、解説を注意深く読みます。解説は、なぜ間違えたのか、正しい答えの根拠や理由を明確に説明しています。子どもが自分の誤りを理解するために、「解説」の確認・理解の時間をとること努めます。
  3. 文章の再読: 解説を確認・理解した後は、元の文章を再度読み直します。解説にある理由やポイントを踏まえながら、文章全体の文脈や意味を再確認します。(解説を頭に入れながら読み返すことは塾などではポイント解説中心のため、読み直しの時間をとることは意外と難しいです。)※論理的思考ができる子ほど、頭に入れる解説数は少なくて済みます。
  4. 選択肢の比較: 正しい答えを選ぶために、解説に示されたポイントを基に、再度選択肢を比較します。正しい選択肢が解説に示された理由に沿っているかどうかを確認します。※問題作成者と解答作成者が同じ場合、違う場合もあるので、そこまで想定し、問題作成者の問いに答えられるようになると素晴らしいです。
  5. 解答の再検討: 解説を理解した後、再度自分の解答を検討します。解説で示された理由に基づいて、なぜ自分が間違えたのかを考え、正しい答えを選び直します。国語の成績に波がある子どもの場合、いきなり5.だけで自分の中で解決してしまうことが多いです。(ただし、だんだんできるようにはなっています。)

解説の確認・理解を優先することで、自分の間違いの原因を理解し、似たような過ちを繰り返さないようにすることができます。

ポイントは「問題作成者の問いに答えること」

中学入試の国語の読解問題では、文章を理解し、問題作成者の問いに答えることが鉄則です。問題作成者が「どういう意図で答えを求めているか」を子どもが文字を文字で追い、論理的に思考することです。まず、問題文・設問をよく読み、何を求められているのかを理解します。その後、与えられた文章から必要な情報を見つけ出し、適切な答えを選択したり、記述したりします。

この時、よく言われていることですが、文章全体の流れや文脈を把握することが大切です。特に、文章中のキーワードや重要な情報を見逃さずに把握し、問題に対する正確な答えを導き出します。特に選択問題は、文章の一部を曲解した誤った情報が含まれていることもあります。そのため、冷静に判断し、正しい選択肢を見極める力が求められます。さらに、読解力だけでなく、記述問題の場合は自分の言葉で適切に答える能力も重要です。文章の意味を正確に捉え、明確かつ論理的な表現で答えることが求められます。

まとめ

読書や問題演習とその解きなおしを通じて文章理解力や問題解決能力を高め、問題作成者の問いに答えることがスムーズにできるようにしておくと、中学入試の国語における読解問題にゆるがない自信を持つことができます。学校、塾等の授業、宿題等ある中で、テストを直す所作についてはある程度パターン化しておくことをお勧めします。

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中学受験国語の1:1オンライン指導、ブログを運営しています。

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