たくさん読書をすれば国語力がつくのか?その2

たくさん読書をすれば国語力がつくのか?表現力

前回は「たくさん読書をすれば国語力がつくのか?」の概要、及び、国語力の5つの力として1.読解力についてのお話でした。今回は2.2.表現力についてのお話です。

目次

5つの力とは以下で表しています。

1.読解力:文章を理解し、意味を把握する能力
2.表現力:自分の考えや感情を言葉で表現する能力
3.傾聴力:他人の話を理解する能力
4.文法・語彙(ごい)力:文法のルールや基本的な文節や単語の意味を理解し、正確に使いこなす能力
5.文章構成力:論理的に情報を整理し、文章を構成する能力

今回は「2.表現力」について説明していきます。

2.「表現力:自分の考えや感情を言葉で表現する能力」について

表現力は、自分の思考や感情を言葉で的確に表現する能力です。表現するために、言葉を選び、文法や表現方法を使いこなすことが重要です。この能力を持つことは、コミュニケーションや意見の表明、創造性の発揮など、さまざまな場面で役立ちます。適切な言葉を選び、文法を正確に使うことで、自分の考えや感情を相手に伝えることができます。また、表現力が高まれば、文章やスピーチなどの創作活動も楽しく取り組むことができます。表現力を養うためには、日常的な会話や読書、書き物など様々な方法がありますが、継続的な練習が不可欠です。自分の考えや感情を言葉で表現する能力を高めることで、豊かなコミュニケーションや創造性を発揮することができます。

クイズ: 以下の短文を読んで、次の質問に答えてください。

山の上には美しい桜の木があります。その木の下で友達とピクニックを楽しむのは最高のひと時です。風が優しく吹き、花びらが舞う中で、心が穏やかになります。

問題: 上記の文から感じる印象は何ですか?自分のことばで30文字以内で書きましょう。

作成の目安は2分です。

解答例:自然の美しさや心の平穏などポジティブな感情です。

表現力は、自分の考えや感情を適切に表現する能力です。文章から情報を読み取り、その文章が伝える印象や感情を理解することが重要です。

この短文は山の上に美しい桜の木がある場面を描写しています。文章の中には「美しい桜の木」という情景が描かれており、その下で友達とピクニックを楽しむ情景が描かれています。さらに、「風が優しく吹き、花びらが舞う中で、心が穏やかになります」という表現が用いられています。

この文章から感じる印象は、自然の美しさや友情、心の平穏などポジティブな感情です。桜の木の美しさや風景の美しさが心に穏やかな感情を与える様子が描写されています。このような文章からは、自然や友情によって生じる心地よい感情が伝わってきます。出題者からはキーワードとして自然や友情等が書かれていることかどうかが要求されています。

かなり短い文章ですが、何を問われれいるかを的確に把握し、自分の言葉、もしくは文中の言葉で時間内で書き切ることができるか。個人的な指導の実感ではテストでは文字を読んで文字で説明するため、やみくもに書くのではなく、答えを書くときにはある程度情報が整理できた状態で書き始めることが重要だと感じています。ビジネスで言うエレベータートークに似ていますね。(エレベーターの中で端的に相手に要点を伝えて返答をえること)

表現力を評価するためには、文章から情報を読み取り、その文が伝える意味や印象を理解することが必要です。文章の背景や表現方法を考慮して、答えを導き出すことが大切です。

最後に

中学入試の国語において、皆さまに少しでもお役に立てれば幸いです。国語力は入試の重要な要素の一つであり、読解力や表現力が求められます。そこで、この文では国語力向上のための助けになる情報やアドバイスとして指導の一部分を提供しています。入試の問題に対処するためには、十分な準備と理解が必要です。適切な対策を取ることで、国語力を高め、入試での良い成績を目指すことができます。どうぞこの機会に、国語力の向上に向けた努力を続けてください。

前回の記事「たくさん読書をすれば国語力がつくのか?」はこちら↓

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